昨年のコメ先物取引復活はこの米の異常な値上がりと関係がないのかの答えになかなかたどりつかないのですが、ようやく一つ記事がありました。
米穀指数(堂島コメ平均)とは?スーパーで売っている米の値段に関係する?
(2025年3月5日、「あるじゃん」)
先日、読者の方より以下の質問をいただきました。
「米穀指数(堂島コメ平均)って何?スーパーで売っている米の値段に関係する?」
ご質問をいただいて初めて、筆者は堂島コメ平均のことを知りました。早速調べましたので、投資対象としての使い方なども考えていきます。
◆米穀指数(堂島コメ平均)って何?
米穀指数(堂島コメ平均)は、日本全国の一等米の平均米価を対象とする商品先物取引で、スーパーで売っている米の値段と連動しそうではあります。2024年8月13日から取引が開始されました。
先物(さきもの)というのは、「将来の決められた日に、決められた価格で商品や金融資産を売買することを約束する取引」のことです。
イメージしにくいかと思いますので、まずは「現物(げんぶつ)取引」から考えていきましょう。
現物取引は、読んで文字の通り、「商品とお金を交換する」取引です。例えば、「農家が米60キロを3万円で売り」「消費者が米60キロを3万円で買う」というような取引です。
一方、先物取引は、いわゆる予約注文みたいなもので、「⚪︎月⚪︎日に米60キロを3万円で売買することを約束する」のような取引を指します。
先物を買い建てておくことで、例えば米不足などに陥ってしまって価格が高騰しても、事前に決めておいた安い価格で購入できます。価格高騰のリスクを軽減できるというわけですね。
裏を返すと、コメが余るなどして価格が暴落した場合は、逆に高値を支払わなければなりません。つまり、一長一短です。
◆米穀指数(堂島コメ平均の実用方法)
では次に、堂島コメ平均を実用する方法について考えていきます。
コメ価格の先き行きを予想して儲けようとする「投機」もできますが、ここではあくまでリスクを抑える方法で考えていきます。
オーソドックスな実用方法としては、コメの買い手(消費者)が、「将来のコメ価格の高騰に備えて、今後買う予定のコメのスケジュールに合わせて先物を買い建てする」というものです。
2024年は「令和のコメ騒動」でコメ価格が高騰しましたが、こういうリスクを嫌うのであれば、いくらかコメ先物を買い建てすることで、仮に値上がりしたとしても、コメ先物で儲けた利益をお米代に充てることができます。
レストランやホテルなど、日常的にコメを多く購入・消費している業者は、コスト安定のために利用できそうです。
取引単位が3トンなので個人が使うようなものではありませんが、関係している仕事をしている方は、利用を検討してもいいかもしれませんね。
文:中原良太(個人投資家・トレーダー)
(強調は引用者による)
2018年には「先物取引の仕組みとは?メリットやリスクを理解しよう!」(AllAboutマネー)という記事を出しているサイトで、「初めて堂島コメ平均を知った」なんて人に記事を依頼するのもなんですが、「取引単位が3トンで個人が使うようなものではありませんが」といいつつ「たとえ値上がりしても、コメ先物で儲けた利益をお米代に利用できそうです」と個人に勧めるのもなんですねえ。
「日本全国の一等米の平均価格」を指標にして取引した結果、すべてのお米の価格が上がり家庭だけでなく病院や学校まで大きな影響を受けていると考えるのがつじつまが合うと思うのですが、「連動しそうではあります」とぼかすのもなんですねえ。
「リスク」といっても、こうした投機や投資で使われるのはあくまでも投資家個人へのリスクで、社会へ与える影響までは含まれていないのかもしれないですね。
*2月のメモから*
もともと記録魔なのですが、コロナの後は公共交通機関の乗車時間のメモが増え、あの日以来、「政治家」「評論家」の皆さんの言動もメモに残すことが増えました。後々そのつじつまがあっているかが見えてくるきっかけになることがあります。
思いついたり気がついたらすぐにスマホのメモに記録していきます。
2月はこのお米の値段についての記事のメモも増えました。
特にニュースサイトのコメント欄には、膨大なコメントに埋もれているのですが参考になるものを見つけるとメモして、あとでまたゆっくり考えたり調べたりしています。
「先物取引という言葉は知っていても、具体的な仕組みがわかるという人は、投資経験者でもそれほど多くないのではないでしょうか」(「先物取引の仕組みとは?メリットやリスクを理解しよう!」)ということですから、しっかり記録しておかないとと思っています。
2月に記録した分の覚書
コメ流通の自由化をした時から、さらには減反政策推し進めた時から、いつかこんなことが起こるのは既定路線だったんだよ。挙句しれっと実質的コメ先物解禁してるしな。そこに誰も触れんよな。備蓄米も不作や天災に対応し国民生活支えるとかの建前は形骸化し、単に国費使った米農家〜JAなどに対する一定量の買い支えでありそう。庫代空調代払って5年間古古古古米作っては安価な畜産飼料として払い下げる今度は畜産業飼料への補助みたいなもん。
コメの先物取引とは違う別の方法で現物指数を上げていくしかないと思います。2011年から2013年の試験上場は結局大失敗だったわけです。急上昇の後の急下落、みるも無惨な最期でした。にも関わらず、なぜか堂島でコメ上場。また急騰したわけで、おまけに今度は全国規模で目も当てられないぐらいに現物も高騰。消費者からは非難の嵐。そして今度は全国と同じ末路の急下落、そして解散が待ち受けてるわけで、なぜ同じ失敗を繰り返したいのかは首をかしげるしかありません。
作況指数なるもの 昨年と同じ出し方してたら 少ないのに100越えの値を出してしまう 同じ品種でもかり始め90 60 30とどんどん減少していった 昨年比100を超えた田んぼはどこもなかった 現実的な指数に近づけること
このように煽る記事が続く限り、令和の米騒動は続く
需要と供給のバランスは保てる収穫量が昨秋あった。
今、市場にコメが不足し、必要以上に高騰しているのは、買い込み需要と出し惜しみの供給不足からバランスを崩しているだけと考えるのが自然。
株式会社堂島取引所で行われているコメ先物取引の価格は、今日も上場来の最高値を更新。備蓄米放出の動きもどこ吹く風。石破さんは、大正の米騒動で寺内内閣が総辞職に追い込まれた轍を踏みそうだな。
投機目的の米買い占めを許す限り米騒動は続くよ。金儲け目的で米を買ってストックして高い値段で売るようなことは許すべきではない。投機目的が続く限り米価格高騰も続く。米は日本人の主食だよ。主食なのに金儲け目的で売買するなんて。
今日も店頭にはほとんど米はなかった。放出を決めたとか、未流通分を放出など手の内を明かしているから、中間搾取業者は、放出前の流出を止めてさらなる上昇を図り、流通後に下がっても今の価格を維持できる手段に出ている。
これは為替と同じで、事前公表は意味がない。流すなら、価格が前に戻るまで放出を続けるくらいのうわさがちょうどよい。
備蓄米や転売ヤーで話をそらそうとするけれど、なぜ海外で日本の米が安く大量に販売されているのかが本当の問題なんだけど。メディアにはこの部分に切り込めない事情でもあるの?
アメリカに安く売るなよ。輸送費と関税があるのに日本より安く売られてるじゃないかおかしいだろ!
2024年の8月から日本で収穫される米が先物取引きの対象になった。そりゃこうなるのもわかっていたはず。わかっていなくて法改正したなら無能すぎる。責任は国が取るべき。
最近、あくまでも私が利用しているスーパーですが、またお米が棚から消えてしまいました。
なんでこうも不安定な供給と価格なのか、どなたか教えて欲しいものです。
そうそう「米の値段が上がれば国の税収もアップ」というコメントもありました。
近い将来の私の年金受給額の1ヶ月分に相当する消費税ですから、せめて食品や日用品を見直してくださったらそれこそ明るい気分にもなるし、「安い方が得」とか「給付金頼み」ではなく自分の収入の中でやりくりする方が健全な社会になると思うのですけれど。
先物取引と同じように、消費税の問題も滑っと無視されることの一つですからね、先は暗いですね。
せめてこうして日々気になったことをできるだけ正確に記録して、つじつまが合う政策なのか落ち着いて見直すことにしましょう。
まだ漠然とですが、やはりお米を先物取引の対象にしてはいけないのではないかと思いながら金融庁の「投資と投機はどう違うか」を読み返しています。
それが今回の状況の再発防止策のように見えてきました。
「米のあれこれ」まとめはこちら。
「お米を投棄的に取り扱わないために」はこちら。
失敗とかリスクについてのまとめはこちら。
骨太についてのまとめはこちら。