前農水大臣辞任直後に「コメ5kg3000円台」、さらに新大臣になって一気に世の中が「コメ5kg2000円」への期待へ向いているけれど、「コメ」といっても備蓄米の話じゃあなかったっけ。
玄米5kgは精米するとどれくらいかさが減るのだろうと検索したら、1割ほど減るようですね。
*「備蓄米5kg」と「精米5kg」では全く意味が違う*
たとえ安くても、精米する手間と精米で実質が減るのは・・・と思ったら、とある記事にこんな意見がありました。
だいたい、備蓄米を直接スーパーに売るなんてうそぶいても、全部じゃないけど備蓄米って玄米ですから、精米工場が必要。それとも一升瓶に玄米を入れて、棒で一生懸命ついて米糠落とし、つまりは精米しますかね。毎食そんなのできませんぜ。裏付けのない、勢いだけの発言。マスコミはこんなのはよく検証してほしい。
そうそう、昔はこういう方法で精米していたと何かで習いましたね。
田んぼが身近にある地域を散歩しているとコイン精米所を見かけますが、市街地の家庭では手に余りますね。
もしかして、玄米と精米機の抱き合わせ商法という新手のビジネスが生まれたりしてと妄想したら、本当にそうでした。
「米高騰、小泉農水相が「楽天」三木谷会長に備蓄米ネット販売の協力要請・・・」(FNNプライムオンラインニュース、5/23)の中で、家庭用精米機が1万2000円くらいだと書かれていました。
たぶん、本気でその抱き合わせ商法をする予定ではなく、これも「市場シグナル」の一種じゃないかなと妄想しました。
*なんでこんなにスムーズに解決方法が出てきたのだろう*
前農水大臣も全方向に向けて胃を痛めながら対応していたのだろうに、脇が甘いなあと思いながらニュースを追っていたのですが、新大臣になったらサクサクと物事が決まっていってびっくりですね。
「そんなに効果があるのならなぜ今までその話が出てこなかったのだろう」と。
むしろ就任二日でこれだけ自信を持って推し進めるというのは、すでに「お膳立て」があったからだろうな、失言がなくてもそろそろ更迭、強行突破のための準備があったのだろうと妄想していたら、なんとなくつじつまがあってきました。
前大臣が辞任直後、首相が「コメ」だったか「備蓄米」だったか「5kg3000円台」と発表した時に某コメンテーターが「消費者もだけど投資家も大事にしてほしい」というような発言があり、同じ日に元某庁大臣が「今までコメを取り扱ってこなかった人が参入している「いわば投機」だと指摘」したニュースがありました。
これで世の中がようやく米価格の高騰は投機的な動きが原因という方向で解決策へと向かうのかと思ったら、「価格破壊」「5kg2000円」の現大臣登場。
ああ、また社会が積み上げてきたものが壊されるのかと、30年ほど前の「破壊」を妄想しましたね。政治には馴染まない言葉です。
新大臣就任後、何がどう動いているのだろうと訳がわからないのでただただ妄想しているうちに、なんだかその妄想が現実味を帯びてきました。
選挙対策もあるかもしれませんが、議員の職を失っても得ておきたい一攫千金を狙っている人が蠢いているのではないかと。
政治家として社会に対する業績がなくても、その報酬を元手に「億り人」になって儲けられる社会ですからね。
そして資金力さえあれば、議員でなくても国民の意見なんて無視していくらでも発言権を持ち強権的に動かせるのが「新資本主義」とか「新自由主義」の社会。
アメリカのように社会の仕組みを破壊して、その責任も問われることもなく自分の本業に戻って儲けられる人が出現するのはごめんですね。
あ、すでに日本もそうでした。
失業しないように、争いのないように、国民の安定した生活を考えるのが政治家の仕事だったはずなのに。
*さて、生き延びるのは誰か*
疲れてポロリと失言しちゃったのかなあと少しだけ同情していたのですが、「世の中が玄米と精米を勘違いしているうちに隙をみて何かが動いているのでは」という妄想をしていたら、前大臣もこの動きを知っていたのではないかと思えてきました。
「米を買ったこともない」が大きく取り上げられましたが、「もらった米の中に石とかゴミとか入っていて」と発言もあった記憶があるのですが、もしかすると「そろそろ備蓄米(玄米)を直接国民に配って、価格(投機筋)を一気に抑える必要がある」という動きを伝える講演会だったではないか、と。
ああそういえば子どもの頃、祖父母の家で籾殻やらゴミやらを篩(ふるい)にかけて飛ばしましたね。そんなことを現代ではどれだけの人が知っているのでしょう。
これも「市場シグナル」の一種でしょうか。
私の妄想ですけれど。
「備蓄米5kg2000円」は「為替介入」に近い手法であるという意見も見かけました。
備蓄米と「食糧法と財政法」もこんなあたりでしょうか。
ご自身でその介入を決行するはずが失言のために首をすげ替えられてしまった、しかも「JAの株式会社化を図っていた」という宿敵に。
あくまでも妄想ですからね。
そしてこの混乱の最中、強行突破が粛々と行われていますね。
「岸田前首相、連立の組み替えに言及」(日テレニュース、5/23)ではこんな感じ。
「決められる政治を取り戻すことが大事だ」「少数与党だと調整をいろいろしなければいけない。なかなか思い切った決断ができにくい政治が起こっている」
それで国民の不満が爆発したのですけれどね。
もう一つ、「自公維、余剰病床削減で大筋合意 『骨太方針』に明記の方向で調整」(共同通信、5/23)というニュースも。
この国は、「自由とか資本主義」と言いながら、一部の議員が強権的に価格やら期限やら制度を決められる社会になってしまった。
そして社会が築き上げたものを壊して、新たな商売から利潤をえることを恥ずかしいこと躊躇わない人が主流の時代になった。
きっと米のマネーゲームの恩恵に預かっている人が国会議員や米関係者やマスコミあるいは学問の世界にまで浸透しているから、物事は動かないのだとつじつまがあってきました。
実業の世界で働いている人の多くは想像もつかない投機の世界ですから、政府というのは正しい解決方法を提示していくれるはずと思っていて、こんなにすれ違っていくのかもしれませんね。
妄想(マネーゲーム)の世界ではリスクマネージメントという言葉は通用しなさそうですからね。
*抱き合わせ商法のオチ*
さて、実際に「玄米が送られてきたけど、こんなはずじゃあなかった」とか、「コメ価格は余り下がらないじゃあないか」と社会が気づいた時に、政府には言いわけが準備されていますね。
「備蓄米は自分で精米が必要な『玄米』だと、何度も伝えた(シグナルを送った)じゃないですか」
騙された国民が悪いという方になりそうな、「玄米」からそんなことまで妄想しました。
あくまでも私の妄想ですからね。
「正しさより正確性を」まとめはこちら。
「お米を投棄的に扱わないために」のまとめはこちら。
骨太についてのまとめはこちら。
失敗とかリスクについてのまとめはこちら。
あの日(2022年7月8日)から考えたことのまとめはこちら。
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