四万十川の番組の下書きを書いたあと、水の映像について考えていたらまたふつふつと辰巳に通いたくなってきました。
2020年の春以来、ご無沙汰になっている競泳観戦です。チケットを買わなくなっただけでなく、録画予約まで忘れるありさまで、最後に辰巳国際競技場に行ってかれこれ67ヶ月です。
やはり現実の感染状況を肌身で感じる仕事なので、なんだか以前のように「観戦に行こう」と気持ちが乗らないままなのもまた未曾有の感染症の後の混乱のひとつですね。
プールへは泳ぎに行っていますが、更衣室が混んでいる時には着替えるときもマスクをしますし、咳込む人やおしゃべりの多い人のそばには近寄らないように気をつけています。
コロナだけでなく子どもの感染症も怖いですし、大人の大声での会話も復活しましたからね。
できる限り他人の飛沫を浴びない、それはこの感染症の時代に得た「新しい生活」の一つです。
黙々と泳いでそれはそれで充実感があるのですが、何かが足りない。
それは達人の泳ぎとその練習風景をみる機会なのかもしれません。
長水路プールだとそこそこ速い人はいるのですが、あの空を飛ぶような抵抗のない泳ぎのレベルに達した人はなかなかいませんからね。
指先一つの動きにまで集中して、ふわっとうねるような美しい泳ぎ方。
それは辰巳(競泳選手権観戦)に行くしかないかなという思いがふつふつと湧いてきたこの頃です。
*抵抗のない漕ぎ方*
先日、テレビをつけたら見慣れた風景が映りました。あれは確か辰巳や葛西臨海公園のあたりから見える橋です。
NHK Eテレで、「日本ローイング選手権」を放送していました。競艇とかレガッタではなく「ローイング」というのですね。
今までもオリンピックの時にゴールとかクライマックス部分だけの放送を見たことはありましたが、スタートからゴールまで全てが映し出されていました。
距離が長いので最初はどんな速さなのか実感できなかったのですが、そのうちに漕ぎ方の違いが見えてくるようになりました。
「あ、抵抗のない漕ぎ方だ」と。
まるで観ている方がリラックスするような力が抜けているような漕ぎ方の舟が、ぐんぐんと他の舟から抜けていくのでした。
水泳もそうですが、水しぶきをあげているほが速く見える錯覚にしばしば陥りやすいですからね。
ふわっふわっと水の中をうねりながらまるで歩いているか空を飛んでいるかのように抵抗を感じさせない泳ぎと同じだと思いながら見ていると、圧巻は最後の8人の漕ぎ手と1人の舵手が乗るエイトという競技でした。
8人の動きが同調していて、オールが水に入る時も水面が静かで滑るように進んでいきます。
美しい!
間近で見てみたいものです。
地図で確認したら、中央防波堤の間の水路を利用して競技が行われているようです。
ただ、直線で1000mとか2000mといった距離の競技をどうやって観戦するのでしょうか。
さいわいにしてまだ遠くのものはよく見えるのですが、さすがに1km先の漕ぎ方なんて見えないし。
NHKの放送はおそらく望遠レンズで捉えているのでしょうが、これまた滑らかな映像だったので車酔いのような感覚にもならずにゴールまで観ることができました。
途中、解説者の方が「あの橋を過ぎると風が変わるので選手はそこが大変なようです」とおっしゃっていて、そうそう川や海や運河のあたりの川風は驚くほど強いし吹き方も読めないので大変そうですね。
抵抗のない漕ぎ方には水だけでなく風を見極めることもポイントなのでしょうか。
もう一度生まれ変わるとしたら、ローイングの抵抗のない漕ぎ方も挑戦してみたいものです。
*おまけ*
川や用水路を訪ね歩いているうちに、けっこうあちこちにコースや大学などの練習場があるのを見かけます。
Wikipedia「ローイング競技」の「主なコース」を見ると、その川のさまざまな風景を思い出しました。
「水のあれこれ」まとめはこちら。
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