就任2日にしてまるで救世主かのように連日ニュースに登場し自信を持って政策を推し進めるのはすでに「お膳立て」があったからだろうとふつうは思いますが、確たる証拠がなければ「陰謀論」と言われてしまいそうです。
でも、「随意契約で財務省と輸入米を扱うという密約を交わしたとしか思えないほどこだわっている」と思う見方もあるようで、実際に「舞台裏」の詳細が書かれている記事がありました。
忘れないように記録しておきましょう。
【コメ高騰で備蓄米】”小泉流”低価格販売の舞台裏 随意契約”導入”・・・水面下の攻防”とは? コメ価格全体に波及するか。
(テレ朝news、2025年6月5日)
小泉進次郎農水大臣が主導した、5キロ2000円目安の備蓄米販売。大臣就任から10日で店頭に並ぶスピード販売だが、その舞台裏を探る。石破政権内では、これまでの備蓄米放出をどのように見ていたのか。そして今回の対応は、高止まりしているコメ価格全体に、どこまで影響を及ぼすのか、関係者の予測を交え分析する。
1)政権内でも”前大臣時の随意契約”問題視・・・”小泉流”備蓄米販売へ
小泉大臣の就任後、備蓄米の放出は競争入札から随意契約に切り替えられ、5月26日には2022年産の「古古米」の随意契約の受付を開始。5月31日には店頭に並び始めた。
石破総理を直接取材してきた鈴木哲夫氏(ジャーナリスト)は、石橋氏がコメ問題の対応に強い意気込みだと指摘する。
鈴木哲夫氏(ジャーナリスト)
きょう(6月1日)石破総理と直接連絡を取った。これまで石破総理は、”石破らしさ”を打ち出せずに苦しんできた。実は石破氏は、農水大臣だった時代から農業改革に意欲的。GW明けの5月11日に直接話した際も「コメは絶対やる」と意思は強かった。きょう話した中でも、本当はやりたかったこと、地方創生などの”石破らしさ”にコメを加えたいと。これに全力をかけているが、本当にやり切れるかはこれからで、プレッシャーも大きい。
久江雅彦氏(共同通信特別編集委員)は、小泉大臣は「すごい勢いで動いている」と評価しつつ、小泉大臣”就任前の政権内の動きを以下のように解き明かした。
政治は結果がすべて。5キロ2000円あるいは1800円にしたことは率直に評価していい。あえて"劇場”に例えるならば”小泉劇場”の前に”江藤劇場”があった。脚本・シナリオは”一般競争入札”。江藤拓前農水大臣(当時)は3月に備蓄米を出したが、国が買い入れた価格よりも高く卸売業者に売り渡したことで、官邸では「そんなのはおかしい。消費者に届く価格が高くなる。どうして随意契約にできないのか」と声が上がった。石破総理も強い問題意識を抱いたが、江藤氏や農水官僚は、原則として競争入札だと主張。そこで財務省に聞くと、財務官僚は「原則はそうだが、例外的に随意契約にもできる」とのことだった。
一般競争入札か随意契約か、法の解釈の違いをきちんと党内で詰めてから実施すればいいのに、と思ってしまいますね。
石破総理は3月28日の参議院の予算委員会で、食料品の消費税に含みを残していた。しかし、その後、消費減税は代替の財源がなければ難しいと判断。ガソリンが少し下がる方向性も見えてきたので、コメの値段もなんとかしなくてはならないと考えた。
ところが、シナリオも主役も江藤氏では動かない。5月7日、小野寺政調会長になんとかして随意契約に持っていくよう、党での検討を指示した。小野寺氏は、財務省から「例外措置であれば随意契約ができる」という証文をもらい、5月14日に埼玉県の備蓄倉庫の視察をした際、「国が儲けてどうすんだ」とメディアの前で発言。ここで初めて舞台のシナリオを脚本が入れ替わった。依然として江藤氏は「随意契約はできない」と発言していたが、その後本人が舌禍事件で降板した。
5月21日に小泉大臣が就任する前から、脚本・シナリオについては、石破総理や小野寺氏、森山裕幹事長も含めて下地が作られ、最後のスポットライトを浴びるところに小泉氏が登場した流れだ。
ああやっぱり。どうりでスピーディに大手企業の社長やらもテレビに御出演となったわけで、お膳立てがあった。
こういう時系列できちんと全体の流れを記事にしてくださると助かりますね。
それにしてもなぜ「財務省の解釈とその証文が有効」になるのだろう。
さて、3)に恐い話が。
3)小泉大臣の起用は農政改革も視野か 問われる日本の”取り組み”
”令和の米騒動”は何をもたらし、どのような帰結を迎えるのか。久江雅彦氏(共同通信特別編集委員)は、小泉氏の起用は今後の農政改革も見据えての選択であると指摘をする。
小泉農水大臣の起用は、参院選に向けて訴求力を持って世論にアピールし、世論を味方につけて農水族や農水省を牽制したいという大きな流れがある。私の取材では、石破氏の頭の中には、「2名の農水族」「小泉氏」「石破氏に近い人物」の少なくとも4名の候補者が上がっていた。最終的には、将来的には海外輸出を目指す、あるいは転作奨励金を止めて増産・集約化していくという石破氏と、政策の方向性や考えが一致しており、発信力と知名度もある小泉氏に決まった。選挙というのは実績と将来への期待と夢。この後どうするんだ、ということが問われる。
ああ、そうですか。
内閣にとって「コメ問題」とはそういうことなのですね。
早く投機的な動きを認めていたらここまで生活が混乱しなかったのに、こともあろうかそれを選挙に利用するとは。
もしかすると石破内閣が誕生したのも、こんなお膳立てがあったからでしょうか。
いやはや、怖い世界ですね。
国民の生活なんてどうでもいいのだろうな。
*私怨の政治の世界で、国民は将来への希望も夢もない時代へ*
さて、1993年の平成の米騒動の頃は中学生だった、あの政治家の息子さんにはどんな記憶があるのだろう。
本人にしかわからないことだけど、お父さんのWikipediaを振り返ってみました。
1993年(平成5年)、羽田孜、小沢一郎ら羽田派(改革フォーラム21)らの賛成もあって、宮澤内閣への不信任決議案が可決され、第40回衆議院議員総選挙で自民党は過半数を割った。小泉は、宮澤の責任や退陣を閣僚懇談会でも要求し、郵政大臣を辞職した。なお、総選挙後に日本新党の細川護煕を首班とする連立政権が成立、自民党は野党に転落した。
冷飯の後、1996年に第2次橋本内閣でお父さんは再び厚生大臣に就任。
小泉は変わらず自説を曲げず「郵政民営化ができなければ大臣を辞める」と発言
その後2001年に総理大臣に就任したあと、2005年に念願の「郵政民営化」を実現。
Wikipediaを読んでいるうちに、当時はまだ政治経済について珍紛漢紛だったけれど少しずつ記憶がよみがえってきました。「郵政解散」「ワンフレーズポリティックス」「抵抗勢力」「小さな政府」「マクロ経済スライド」とか。
そして「貯蓄から投資」や「骨太の方針」はこの頃に始まったのに気づかないままでした。
経済財政諮問会議を活用して、従来の党主導の政策決定過程を官邸主導に転換した。予算編成の基本方針(骨太の方針)を策定し、かつて財務省の専権とされた予算編成を政治主導で行った。
かつて自身がその責任を追求した宮澤喜一元総理大臣の息を吹き返させ、財務大臣に据えて「骨太の方針」が始まった。
政治の世界はいろいろとねじれていて、よくわかりませんね。
ところで、なぜそこまで郵政民営化を進めようとしたのでしょうか。
えっ!
なんだかなあ、ですね。
当時、冷飯を食わされたのちに華々しく首相になって「改革」を行ったお父さんの背を見て育つと、やはり「聖域なき改革」というイデオロギーから逃れなくなるのかもしれないと妄想したのでした。
そして実直に忍耐強く働いて生きているたくさんの日本国民というアリのおかげで国造りが行われていることも目に入らなくなるのでしょうか。
それを壊してはいけないと、いつか気づいてくださるといいですけれどね。
壊したことの責任の大きさというのは、良心を持った人には直視するのが耐えられないほどのものだと。
あのイスカリオテのユダのように。
「事実とは何か」まとめこちら。
お米を投棄的に扱わないためにのまとめはこちら。
あの日(2022年7月8日)から考えたことのまとめはこちら。
失敗とかリスクについてのまとめはこちら。
骨太についてのまとめはこちら。
聖書についてのまとめはこちら。