3月中旬に黄砂と花粉で撃沈した散歩でしたが、不思議なことに都内に戻ったらおさまりました。
かつては花粉と大気汚染が原因だったので都内の花粉症率は高かったような記憶があるのですが、何か変化したのでしょうか。
元気になると中途半端に終わった遠出が残念に感じ、近場の1泊ぐらいの遠出に出かけたくなりました。今回は花粉症の対応も完全にしていきましょう。
ここ数年で利根川流域もいつの間にかだいぶ歩きました。
ところが、利根川水系でも鬼怒川流域はまだ未踏の地がたくさんあります。
ちょうど鉄道網が大きく四角の空白地帯になっているためです。
地図を拡大すると、鬼怒川の支流の小さな川の周辺がおそらく沼沢地でそこに広大な水田地帯が広がっています。
最近の米騒動で「小規模農家の非効率的な米作でなくて、大規模・集約化して合理的な生産をしたらいいじゃない」と簡単にいう人たちが見たら喜びそうな、だだっ広い水田地帯です。
そこに縦横無尽に水路が通っています。一部「排水路」とマップにも表示されていたので、やはり湿田だったのでしょう。
ずっと歩いてみたいと思っていたのですが、いかんせん公共交通機関がほとんどない地域です。
下手したら20kmぐらいただひたすら水田地帯を歩くことにもなりかねません。
それで躊躇していました。
まだマップに用水路名がごく一部しか表示されていなかった3月ごろですが、なんとなく地図を拡大したり縮小したりして用水路を追っていたら「吉田用水」を見つけました。
鬼怒川右岸の支流の田川から取水して、栃木県と茨城県の県境も超えて、ずーっとずーっと続いています。
途中、八千代町の辺りを通り、さらに南下して最後はどこへつながるのか見失いました。
直線距離にして30~40km以上はありそうです。
どんな歴史がある用水路なのでしょう。
がぜん興味が湧いてきました。
1日目はJR水戸線結城駅から歩いて、結城駅周辺の吉田用水や田んぼを歩いてみましょう。
結城紬で名前を知っている街ですが通過したことしかありません。
せっかくだからここに宿泊してみましょう。
地図で吉田用水のそばに八千代町歴史民俗資料館があるのを見つけました。何か吉田用水や新田開発の記録と出会うかもしれません。
鉄道空白地帯のど真ん中のようですが、よくよく見ると関東鉄道常総線下妻駅からならなんとか歩いていけそうです。
そしてその地域を見慣れているうちに、JR古河駅への路線バスがあることがわかりました。
東北新幹線の車窓から東側に広がる水田地帯と微高地、歩くにはどうしたら良いのだろうととっかかりがなかったことも解決しそうです。
1泊2日の吉田用水を歩く計画ができました。
予報では1日目のお昼頃まで黄砂が飛び、気温も19度と一気に夏日になりそうです。
花粉症と熱中症に気をつけて、無理のないように歩くことにしましょう。
ということで3月下旬、吉田用水を訪ねた記録がしばらく続きます。
「散歩をする」まとめはこちら。
新幹線の車窓から見えた場所を歩いた記録はこちら。