小金がまわる 48 アリが小金持ちになるのが嫌いな骨太

来たる年金生活に向けて、といっても本格的に年金だけでは生きていけないので、いつ死ぬかわからないその時までどうやってお金のことで人様に迷惑をかけないで生きていけるか考える毎日です。

 

少しでも収入があった方がいいけれどそうなると社会保険料と税金が上がるし、年金支給停止は免れる額でも年金者への公的サービスの限度額に引っかかるのかどうかで、あれこれと攻防戦を考えるアリです。

そのためにできるのは、交通費や食費や日用品をぎりぎりに抑えられるように節約し、「給料も増やしすぎない」という微妙なさじ加減です。

ほんと、生きるって大変。

50代から60代で元気なうちに、年金生活の準備を始めるための公的な相談窓口があったらいいのに。

 

ええ、でも、アリは節約や貯金が好きですから、久しぶりに貯金箱の楽しさが蘇ってきました。

それでも物価がすごい勢いで上がっているので、食費と日用品の消費税だけでも一週間になんだかんだと1000~1500円ぐらいかかります。ああ、これを貯金箱に入れられたらもっといいのになあ。

次は消費税を1000円以内に抑えてみよう。

アリは節約のための計画を立てるのも大好きです。やりがいがありますね。でも生きていけるかしら。

 

そうだ、通信費を見直そうと思い、久しぶりにスマホの使用量などを確認して愕然としました。

なんと今までのプランだと月に700円ほど消費税が取られています。これに、パソコンのプロバイダー料金も支払っているので、通信費にかかる消費税が年間1万円以上になっていることを今まで見落としていました。

数字に弱いアリの痛恨のミスです。

 

動画は見ないのに、インターネットに接続するだけでギガがどんどん増えていくので最低料金のプランでは無理という2択の料金プランしかないのですよね。

格安に誘導されそうだけれど、安い分絶対に落とし穴がありそうですからね。

今や「デジタル社会」とやらでスマホなしには生活ができないような仕組みの生活必需品なので、非課税せめて軽減税率の対象にして欲しいですね。ほんと2000年代からバカ高くなった通信費、死ぬまで通信費の消費税を支払うのか。

 

アリは絶望的になっています。

「福祉目的税」を払っても払っても「まだ財源が足りない」と言われて、ちっとも生活が安定しないことに。

 

そのうちにアリは干からびるでしょうか。

 

 

*アリは考えました。私の貯金を使ってください*

 

財務省が「国債は身近な金融商品です」と勧めているのに、一方で「国債は孫子の借金」という矛盾を考えているうちに、頭の小さいアリですが思いつきました。

 

そうだ、財源はあるじゃあないか。

年金じゃ生きていけないからと少しずつ貯金してきた世代にこの「金融商品」を勧めれば、きっと銀行よりもわずかに高い利子でも投信やらのような投機的なリスクはなさそうなので喜んで国に差し出してくれるアリの仲間がいるんじゃあないか、と。

政府からも貯蓄から投資へとか国民に金融リテラシーとかお勧めされていますからね。

 

そうしたらたとえば、年金生活者の住宅問題とか医療や介護といった福祉の財源になると思うのに。

あるいは自然の影響を受ける農林水産業の皆さんの収入が安定したり、災害時の生活補償に使ってくれたらうれしいですね。

アリは利子を国の借金なんて言わないし、もっと国は儲けて利子をよこせなんて言わないですよ。

自分が掛けた国債で自分の老後の安定も確約されて、ほんのちょっぴりの利子がお小遣いにもらえて、さらには将来の世代にもみんなに良い社会に使われるのであればいいアイデアだと思うのですけれどね。

そしてもらえるのかもらえないのか、取らぬ狸の皮算用で複雑な計算をしなくてもすむ、誰にも安定した年金方法ができるかもしれないですからね。

 

それが「国債」だったのだと、ようやく気がつきました。どこかのお金持ちが出資してその利子返還のための借金問題だと勘違いしていました。

 

 

*そうか、みんなが共に豊になるのが嫌いなのだ*

 

私の生命保険は30年以上共済保険ですが、最初は保険会社のものに比べて安いのは大丈夫だろうかと思っていました。

ところが数年ごとに割戻金がけっこうある割に掛け金は据え置きですから、なんと良いシステムだろうと考え方が変わりました。これがみんなで支え合う保険の原点かもしれない、と。

 

少子高齢化は80年代にはもう「預言」されていたのですから、あの頃に「国民の貯金を国債にして高齢者のための生活インフラを構築する」ことに使っていたら、今頃、こんなに世代間で憎しみ合わなくて済んだのに。

そして消費税でむしり取らなくても、財源(国民の貯金)はあったのに。

 

まあ、経済は複雑だからアリにはわからないのだろうと思っていましたが、「郵貯をぶっ壊す」とか「JAをぶっ壊す」政治家に、ああ、みんなで支え、みんなで豊かになることが嫌な人たちがいるのだと目が覚めました。

普遍的な良いことなのに、イデオロギーの世界の闘争的な雰囲気に変えちゃいますからね。

あ、共済保険も標的にされちゃうかしら。

 

国債の話がつじつまが合わなくなる理由が少しずつ見えてきたような気がします。

普通に働いてきた国民の貯金を地中に埋めたままにせず国に投資できて、それが公共事業などの財源になるなんて、とても経済的に安定した社会だと思うのですけれど。

でもその富を狙いみんなが小金持ちになることを嫌がる人たちがいる、そんな社会なのですね。

 

 

 

まあ、頭の悪いアリの妄想ですからね。

次は何を節約しましょうか。

 

 

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