生活のあれこれ 76 「家庭ごみを減らす」よりごみを出す人口を減らした方が

ブログを書き始めてから何かと回想することのひとつに、ごみに対する社会の変化があります。

 

散歩をしている時も、各地のごみ焼却場の煙突やごみ処分場もランドマークの一つで、どんな場所にどんな施設があるのだろう、その地域のごみ処分の歴史はどんな感じだったのだろうと関心を持っています。

かつてタイヤとか産業廃棄物まで野焼きして排煙がひどかった時代が嘘のように、周囲は青空で、しかもモダンな建物になって、温水プールを始め住民が集う場所にさえなっているのは驚異的な変化ですね。

 

私自身もだいぶ意識が変わり本当にゴミが少ない生活に戻っています、物のなかった1960年代の子どもの頃のように。

でもこれは物が豊富にあってもごみを分別できるシステムができたり、食品の包装の進化のおかげでもあります。

 

「物がなければごみも出ない」を書いてから10年経って、さらにゴミの量が減りました。

区から配られるごみの分別の冊子はページ数が増え、さらに細かく対応してもらえるようになりましたから、そのおかげでもありますね

 

住んでいる集合住宅にはいつでも出せるゴミ置き場がありますが、区の分別方法が守られて整然としているのも住民の意識が高まったからだと思っています。

ところが新しく入居した人なのか大混乱のことがあります。

「割れ窓理論」が頭によぎって、人の出したゴミでも片付けるようにしています。まあ、仕事も減らしたので時間ができましたからね。

 

 

*「東京都23区の『家庭ごみ有料化』」?*

 

12月24日に「東京都23区の『家庭ゴミ有料化』導入検討促す方針 "ごみ減量強化シナリオ"で都民と事業者に行動変容を呼びかけ」(FNNプライムオンライン)というニュースがありました。

 

「家庭ゴミ有料化」というのは、ゴミ袋を有料する手法ですね。

今までも時々、「まだ23区はゴミ袋が有料ではないのか」「意識が遅れてる」といった批判が書き込まれていました。

おそらく、80年代から90年代にかけて都内では炭酸カルシウム入りの有料のゴミ袋を購入していたが、ゴミ焼却場の機能が向上しどのような袋でもよくなったという経緯を知らないのでしょう。

 

23区では環八沿線とか住宅地の真ん中に焼却場があるのはそういうことですね。

全国に先駆けて使われ始めた「有料ゴミ袋」だったが、レジ袋でも焼却できるようになった。

最近は、またレジ袋をリサイクルできなくなったので購入していますけれどね。

 

そして分別収集やリサイクルも、23区は都内の他の地域に先駆けて行われてきた記憶があります。

焼却場の問題にいち住民として対応してきたという自負がありました。

 

 

 

*「都内における一層のごみ減量を進めるため」?*

 

そのニュースには、なぜ23区の「家庭ゴミ有料化」なのかの理由が以下のように書かれていました。

家庭ゴミ有料化の導入を促す理由については、「有料化を実施済みの自治体では一定のごみ減量効果が見られている」としていて、「有料化未実施の自治体における家庭ごみ減量化に向けた方策の強化が重要である」と指摘した。

 

80年代以降のゴミの減量や分別に協力してきた23区の住民にすれば、また「ハシゴを外された」感じですね。

なぜ「23区の家庭ごみ」なのだろう。

 

1990年代から都の人口は250万人以上増え、さらに昼間の人口は夜間に比べ270万人ぐらい多く、それ以外に東京を訪れる人の人数はどれくらい増えたのだろう。

雨後の筍のように現れる高層マンションなんて、1棟でどれくらい人口が増えてゴミが出るのだろう。

1960年代ごろからずっと「最終処分場がいっぱいになる」というニュースがあったのだから、人口を集中させないのほうが大事だったのではないか、とふと思いました。

 

そしてここ十数年ほど急激に見かけるようになった使い捨てカップの飲み物の方が、レジ袋に比べてもリユースもリサイクルもできず、そしてあちこちを汚したり社会のモラルを低下させていますよね。

販売する側に、その処分の責任を求めて欲しいものです。

 

「23区の家庭ごみを有料化」すれば、半世紀後、最終処分場を長持ちさせられるほどの減量になるのだろうか。

素朴な疑問ですけどね。

 

やはり、税の取り方と使い方がどこかおかしいのでは、という話ですね。

 

 

 

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