遠出の初日は黒部川右岸の湧水群を歩いたので、2日目は黒部川左岸の湧水群を歩きましょう。
これも地図で生地駅前に「黒部川扇状地湧水群」と表示があるのを見つけ、そうだ「水の王国とやま」に説明があるかもしれないと引っ張り出してみたのでした。
〜黒部川扇状地の湧水群〜
日本一大きな扇状地である黒部川扇状地の末端部では伏流水が湧水や自噴水となっています。黒部市生地(いくじ)地区や入善町高瀬地区などでは、炊事から洗濯まで様々な形で利用できる多くの水場が整備され、地域住民の交流の場にもなっています。観光マップや案内板も整備され、観光客がそぞろ歩きをしながら名水巡りを楽しむこともできます。
細かく清水(しょうず)が書かれていました。イラストマップなので地図と照らし合わせるとどのあたりかよくわかりませんが、行き当たりばったりでも大丈夫そうです。
ただ、前日にあまりの美しさに我を忘れて黒部川右岸地域を歩き回り、いつの間にか20kmも歩いていたため初日から足にマメができてしまいました。今日はのんびり歩くことにしましょう。
*生地駅へ
今回の遠出で宿泊した魚津もまた水が美しい場所のようです。
駅前には湧水が流れていて、「うまい水 ほんとうに魚津は水がうまい 空気がうまい」と彫られた石碑があります。
あいの風とやま鉄道魚津駅と電鉄富山魚津駅のホームが並行していて、その先は海を隔てて能登半島の山が見えます。まっすぐな線路を泊の方を見ると立山連峰が屏風のように見えました。
となりの黒部駅まで僅かの距離なのに、片貝川とその支流布瀬川、黒瀬川と渡ります。ほんと、富山湾へと流れ込む河川は多いですね。田んぼのそばは散居村の面影もあります。
9分で生地駅に到着しました。通勤と思われる方々がけっこう下車したのですが、三々五々散ってあっという間に駅前は私一人になりました。
自噴泉でしょうか、水音が聞こえてきます。
「名水の里 黒部 全国名水百選 黒部観光マップ」と大きな案内板がありました。
湧水群は黒部漁港のあたりから南側の地域に集まっているようです。
海岸線に「富山湾が一番美しく見える街 生地」とあります。
計画の段階で地図で見つけた「生地鼻灯台」が気になっていました。「鼻」という地形を歩いてみようと思っていたので、そのまま生地の海岸線を歩いてみましょう。
ふと振り返ると、生地駅の駅舎の後ろに立山連峰が見えました。
今日もお天気になりそうです。一日中、立山連峰に見守られながら湧水を訪ね歩くことにしましょう。
*生地鼻へ*
駅前にあるJAも屋根が真っ黒で美しい建物です。近くのビルの敷地には自噴泉でしょうか、ずっと水が流れています。ここもあちこちから水音が聞こえる街のようで、歩くだけで清められていくようですね。
県道2号線を越えると広々とした水田地帯とその向こうに松林が見え、「海抜2.7m」の表示がありました。
黒い瓦屋根とこれから田おこしの田んぼ、そして木蓮と青い空。小さな水路からは水音が聞こえて、清冽な水が流れています。
ところどころ田んぼがピンク色一色なのでレンゲ草だろうかと近づくとホトケノザでした。
振り返ると、立山連峰。
あぶない、あぶない。あまりの美しさに足の痛みを忘れて歩いてしまいそうです。今日はのんびりペースで行きましょう。
水路沿いに歩くと水門の向こうに真っ青な海が見えました。吉田川の河口近くの堤防で、重機が斜めになりながら護岸工事の最中です。
こうした命懸けで熟練を要する専門性で水から守られているのですね。
川の反対側からは松林に囲まれた大きな工場の敷地になりました。道の反対側は、大きな屋敷林と蔵のある古い民家が続いていますが、昔からの地域でしょうか。
1154年に津波が襲ったのはどの辺りだったのでしょう。
長い長い工場沿いの柵の途中で正門があり、夜勤明けの方々が帰宅されていました。「70周年記念植樹」とあり、古くからの工場のようです。
「生地台場」「生地灯台」の標識があり、右手へ曲がるとどっしりとした灯台が住宅街の屋根の間にあるという不思議な風景が見えました。
公園のそばの歩道を数人の方が道の清掃作業をされていました。障がい者施設の方々のようです。
散歩をしているとあちこちでこうした作業を請け負っていらっしゃる様子を見ます。うらやましいなあ、私も一緒に道を掃き清める作業をしたいなあと思っていると、海岸に出ました。
海岸沿いに小高い場所があり、生地台場のようです。
階段があるのでてっぺんまでのぼってみましょう。
なだらかに弧を描くような堤防とその向こうに富山湾が広がっているダイナミックな風景で、これが「鼻」の地形なのだと、満足してしばらく眺めたのでした。
*おまけ*
そうそう、魚津駅に向かう道で側溝のそばにスミレを見つけました。
雪国のアリのおかげですね。スミレの生活史もアリの生活史も全国一様ではなさそうですね。
「散歩をする」まとめはこちら。
スミレのまとめはこちら。