世界はひろいな 45 <ヘビのいない場所>

今年もアイリッシュ・ダンスが来日するので、少し前にテレビ東京アイルランドについてのクイズ番組がありました。


その中で初めて知ったトリビアが、アイルランドにはヘビがいないことでした。
いつか行ってみたいアイルランドですが、あの牧草地など美しい風景に憧れるとともに、「緑豊かな場所ではヘビと遭遇する可能性も高いだろうな」とヘビがちょっと苦手な私には旅行にいく不安の一つでもありました。


なんと!ヘビに出会わないなんて!


ただ、最近はヘビへの気持ちも変わりつつあります。
おそらく、ビビりながらも検索するとたくさんの美しい写真や動画を見ることができたり、その生活史の一端を知る機会が増えたことで、想像上の恐怖心から現実には何が怖いのかが少しずつ私の中で変化してきたこともあるかもしれません。


また動物園でヘビをじっくり観察したり、ワニなどの爬虫類を見つめていると、その体の美しさの方に魅かれる気持ちが増してきました。
一つ一つの体のパーツがなんと美しく、そしてなんと合理的、機能的にできているのだろう、と。
ワニのオステオダームの美しさに見とれているうちに、同じ爬虫類のヘビの表皮もなんだかとても素敵に見えてきました。


というわけで、ヘビも嫌いじゃあないぐらいにまで気持ちは変化したのですが、やはり旅行中に遭遇したらちょっと固まっちゃうかもしれません。



<どうやってヘビがいないことがわかったのだろう>



リンクしたカラパイアの記事には、なぜアイルランドにヘビがいないかについて解説があります。
へえーそうなんだと、勉強になりました。


ただ、気になったのはこの伝説の部分です。

この聖人とヘビにまつわる面白い言い伝えがある。それはアイルランドに来るヘビを聖パトリックが全て海に追いやったというものだ。


いつ頃、この言い伝えが広まったのかわかりませんが、人々の生活に科学的な話がほとんどなく、宗教が大きな拠り所になっていた時代の話だろうというのは想像がつきます。


でもどうやって、「アイルランドにはヘビがいない」ということをそこに住む人は知ったのでしょうか。
もしかしたら、生息数が少なくて遭遇する確率が低かったという可能性もあるのに。
昔のアイルランドの人たちは、ヘビの絵をみると「幻の河童」ぐらい、現実感のない生物に感じていたのかな。


どうやって、ヘビが存在しないということがわかったのでしょうか。
気になって仕方がありません。




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