2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

専門性とは 6 <学芸員>

年齢を重ねるにつれて、「もし私が〇〇だったら」と違う職業を選択していた可能性を夢想することが増えました。 ところが、20代あるいは30代ごろまでの願いは叶う、野望も実現するかのような自分自身の前途洋々の将来を思い描く時期とは違って、世の中の仕事…

散歩をする 77 <モミの木があった>

酷暑の中の散歩のペース配分が、少しわかりました。 駅から徒歩数分以内の場所で森がある場所を訪ねて、歩くのは1〜2km以内ぐらいなら危険ではなさそうです。 そこでバスの車窓から見える、あの場所を訪ねてみようと思い立ちました。 以前、渋谷から新宿まで…

専門性とは 5 <専門雑誌とは何か>

前回の記事で紹介した「林業情報」という雑誌の「論壇」を読んで、これが専門職の雑誌なのかもしれないと助産関係の出版のことを思い返していました。 内容が「専門用語でその知識に手も足も出ない」のであれば、助産関係の雑誌もそう変わらないかもしれませ…

運動のあれこれ  20 <森林の万能論>

先日の富士山麓の森林の歴史について検索していたら、「富士山国有林をめぐって」という特集が組まれた「林業技術」という専門誌の2002年4月号が公開されていました。 「わあ、やはり専門知識には手も足も出ないな」と斜め読みでしたが、あの1960年代から70…

境界線のあれこれ  85 <鎮守の森の自然と人工>

鎮守の森という言葉は子どもの頃から馴染みがありますが、よくよく考えると私にはほとんどわかっていない言葉です。 私にとって鎮守の森の最初の記憶はもしかすると伊勢神宮かもしれません。 4歳の頃にフェリーに乗って参拝したのですが、ガーナ・チョコレー…

散歩をする 76 <鎮守の森>

昨年の夏は雨が多く、比較的気温が低い日が多かったのですが、今年は尋常ではない暑さですね。 連日35度近い気温が当たり前になってしまいました。 エアコンをつけた室内にいても頭がぼっとして、何もしたくない気分です。 かれこれ2週間ぐらいこんな天気だ…

イメージのあれこれ  18 <自然な森林と人工の森林>

幼稚園児から高校生まで四方を山に囲まれた地域で過ごしたので、人工林と自然林の違いを見分ける能力がある、とつい最近まで思っていました。 子どもの頃の遊び場であった裏山も、少し離れて見ると杉やヒノキの植林された場所と雑木林の境界線がきっちりとわ…

正しさより正確性を 11 <日本の森林の風景>

緑が豊かな熱帯雨林を想像して1980年代に東南アジアに赴任した時に、見渡す限り裸山の状態が続いていることに驚いたことは自然と人工的な自然ー東南アジアの熱帯雨林に書きました。 ただ、同じような風景を見たことがありました。 それは、子どもの頃、1960…

トマト

トマトは小さい頃から身近な野菜でした、そう半世紀以上前から。 今も好きな野菜のひとつです。 子どもの頃は、こんな暑い日のおやつはトマトで、塩やウスターソースをつけてガブリと丸かじりしていた記憶があります。 トマトは野菜でもあり果物でもありとい…

運動のあれこれ  19 <運動のための運動>

先週末頃から、朝の満員電車に少し空間ができたように感じました。 おそらく来週からは、1年の中でも通勤がちょっとだけ楽になる季節です。学校が夏休みになり、勤めている人も交替で夏休みをとるので、感覚的には乗車率200%から180%くらいになります。 8…

出産・育児とリアリティショック  14 <産後の記憶がない>

ずーっと気になっていることがあります。 経産婦さんの多くが、「前のことを忘れた」とおっしゃることです。 初産と経産の違いに書いたように、お産も授乳も赤ちゃんの接し方も天と地ほどの差があるように感じるほど、前回の経験が生かされているように見え…

新生児のあれこれ 58 <新生児の啼泣(ていきゅう)の量と質>

日々、新生児の啼き声の変化を聴いているので、「あ、昨日とは啼き方が変わった」という変化がわかるようになったのですが、何がどう変化したかを言葉で表現することや、その変化は何がきっかけなのか理由は想像するしかないので、誰も正解がわからないとい…

世界はひろいな 46 <パンダの世界>

3年ほど前に急に思い立って上野動物園にパンダを見に行ったのですが、それからもパンダの映像を見て親近感はわいても、まあ「話のタネに1回実物を見た」くらいの気持ちでした。 シャンシャンが生まれた頃もちょっと斜に構えて見ていたのですが、最近では「…

10年ひとむかし 35 <驚異的に変化する時代がある>

最近、散歩の途中で郷土資料館や歴史資料館にふらりと立ち寄ることが増えました。 どの施設でも、圧巻なのが年表です。 中学や高校時代に学んだ記憶がかすかに残っているような歴史の知識は、歴史の中のほんの断片でしかなかったことを改めて思うほど、たく…

水のあれこれ 82 <水と腐敗や劣化>

水は人間の体に不可欠ですが、水が足りなくてもあるいは多すぎても生活への支障が大きいと、昨今のニュースを見て改めて思います。 日常の中では、「水が多くて困る」場面は湿度が高いというあたりでしょうか。 ジメジメして不快指数も上がりますし、洗濯物…

境界線のあれこれ  84 <益虫と害虫>

3週間ほど前に、ベランダの窓枠に小さなものがくっついていることに気づきました。 窓枠のタイルの目地の部分から細い針金のようなものが1cmほど飛び出して、その先に茶色の物体がボツんと付いていました。 こんなところに針金が飛び出していたことはなかっ…

水のあれこれ 81 <溜池と用水路>

私の人生というと大げさですが、ほとんど溜池とは無縁できました。 小学校の授業か何かで、「香川県など瀬戸内海沿岸は雨が少ないので溜池が多い」と習った記憶があります。 ただ、岡山県の祖父の家の周囲では見たことがないなと漠然と違いを感じましたが、…

運動のあれこれ  18 <東京都は「早起き運動」をやめてね!>

最近、電車に「東京の朝を変えるぜよ。」という広告を見かけるようになって、ちょっと朝からイラッとしています。 「時差Biz」という言葉も初めて耳にしたのですが、東京都の「今年もやります。夏の時差Biz!」を読むと、どうやら昨年から始めたらしいです。 …

散歩をする 75 <寺社のある場所、水が湧き水を治める場所>

記憶の中の私の父は、神社の前を通る時には運転中でも必ず一礼していました。 子どもの頃からそういう姿を見ていたのですが、「神棚と仏壇がない家に育った子どもは」ということを言う父でもあったので、軍国少年として育った背景からくるイデオロギーのよう…

水のあれこれ 80 <50年に一度の災害>

4月中旬に小さな青い実ができ始めることを今年になって初めて知った無花果ですが、その後は急に大きくなるわけではないようです。 いつも通る道にある無花果も、ようやく店頭で見るサイズになってきたこの頃ですが、まだ青いままです。 この数日、そばを通る…

10年ひとむかし 34 <適切な温度で過ごせるようになった>

この暑さの中、「暖房」なんて入力もしたくないですね。 熱中症について考えていたら、空調設備の変化をあれこれと思い出しました。 昨年11月頃に、エアコンを付け替えました。 どうも、電気代の割には部屋が暖まらなくなってきたのでした。 賃貸なので大家…

散歩をする 74 <昔、海底だった>

最近、後で思い出すとヒヤリとすることや見ているはずが見ていないことに気づいて、こんなことも知らないのに偉そうに生きてきたのかと、ドキリとすることが増えました。 先日も、首都圏外郭放水路の資料館で「え〜知らなかった!!」と驚いたことがありました…

観察する 54   <日本でも赤ちゃんや子どもが泣かない状況もある>

上野動物園のシャンシャンに会いに行きました。 身長測定とか日常の様子が頻繁に動画になっていたので、パンダの生活史の一端を知ることができたことは、ただ「可愛い〜!!」という熱狂的な感情ではないもっと違った関心が高まりました。 シャンシャンが一般…

記憶についてのあれこれ 129 <記憶の空白期間>

今年は唐突にという感じで梅雨が明けました。 1週間ぐらい前まで、まだ朝方に肌寒いほどの日もあったのに、梅雨空がなくなるとこんなに気温が変わるものなのかとあらためて不思議に思います。 夏とか熱帯の気候の方が好きなのですが、この梅雨が明けるころは…

散歩をする 73 <見沼代用水と武蔵水路>

高崎線の車窓に、北鴻巣駅の少し手前に悠々と流れる水路が見えました。 コンクリート製の水路が2列になって、まっすぐに流れています。 Wikipediaで見覚えのある武蔵水路だとピンと来ました。 行田駅について観光案内所でもらった地図を見て、古代蓮の里を…

散歩をする 72 <古代蓮を見に行く>

今日は、Lotusではなく、花の蓮の話です。 昨年、急に蓮やスイレン、そして水草が気になって、あちこちの植物園や公園を歩いて見ました。 蓮で検索すると、行田市にある古代蓮の里がありました。 古代蓮ってどんなのだろう、行田市ってどんな街なのだろうと…