2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩をする 503 三輪山と山々を眺めながら大和川を歩く

1月中旬、6時35分ごろに少しずつ山の端が明るくなり始め、数分で一気に明るくなって日が昇り始めました。 ちょうど大和川が山あいから流れ出てくるあたりです。いにしえの人たちもまた、三輪山と大和川の流れ、そして日の出を心があらわれるような思いで眺め…

小金がまわる 39 ICカードとそのモバイルICは「別物」

昨年、PASMOやSuicaが半導体不足で新規購入が中止になりました。 「十数年使っているからそろそろ買い替えておこう」と直前に購入したのは虫の知らせだったのでしょうか、幸運でした。 あれから今も販売再開のお知らせは見かけません。 もし購入しないまカー…

生活のあれこれ 42 だまし合うような社会になった

今回の散歩の3日目は、奈良県内の大和川沿いに歩いてみようという計画です。 1月中旬、奈良盆地は1度ですから予想よりは「寒くなさそう」でした。 大和川が流れ出る山の方からの日の出を待つあいだにテレビを見ていると、「トランプ優勢」のニュースが流れて…

水のあれこれ 351 奈良盆地で一本の大和川になり大阪平野へ

今回の3泊4日の前半の2日間は百舌鳥古墳群から古市古墳群、そして大和川の付け替えが行われた場所のあたりまで歩きました。 事前に航空写真で確認していた時には大阪側の周濠の付近にはほとんど水田がないことがわかっていたのですが、実際に歩いてみても周…

水のあれこれ 350 「水路の下を水路がくぐる」

玉川上水への関心から都内の川や水路ぞいを歩くようになった頃、次はどこを歩こうかと地図を眺めていて川と川が交叉している場所に目が行くようになりました。 最初はそのどちらも最後は海へと流れ着くのだろうと思っていたところ、二ヶ領用水のように、一方…

専門性とは 12 答えを急がない

大阪から奈良へと大和川をたどった散歩でしたが、散歩を終えた時点ではまだ大和川の歴史の全貌が見えるような資料には出会えませんでした。 川や用水路からその地域の歴史をとらえるような視点は少ないのでしょうか、数少ない貴重な川の資料館さえ閉館してし…

行間を読む 205 「堤防を歩きながら、1本の川をめぐる多くの先人達の願いや苦悩に思いを馳せる」

昨年9月に7世紀の南河内の地溝開発と1704年の大和川の付け替えを知ったあと、どのあたりがどのように変化したのだろうと地図を眺めては地名や現在の水路や川から想像していました。 Wikipediaの「大和川」に「治水・流路変更の歴史」がまとめられているので…

記録のあれこれ 173 大和川の付け替えと250年記念碑

近鉄南大阪線土師ノ里(はじのさと)駅についた時には空腹の限界でした。店はあっても閉店していたり、頭の中では「腹が減った」の音楽が流れているのに、さすがの五郎さんでも見つからないと思うほど食べるところに出会いませんでした。 予定を変更してこの…

米のあれこれ 82 幻の水田地帯が見えた

初めての場所を散歩する時には、地図を航空写真に切り替えて「田んぼはあるかな」と確認しています。 全国津々浦々の川や水路、そして水田が健在なことを記憶していくことが目的になってきました。 今回の3泊4日の遠出の前半に訪ねる場所は、残念ながら水田…

水のあれこれ 349 目立たないけれど重要な大水川

誉田御廟山古墳(応神天皇陵)のそばの大水川(おおずいがわ)は、石川から取水した重要な用水路だということまでわかりました。 では、古墳と用水路ではどちらが先なのだろうという素朴な疑問が湧きました。 さすがに古代にここまで大掛かりな用水路を引く…

水のあれこれ 348 「他の河川にひけを取らないプロフィールを持っている」大水川

「大水川」、私がいつも利用している地図には名前が載っていません。 どこを流れているかというと、応神天皇陵古墳の周濠の北側の「誉田(こんだ)一号暗渠」が開渠になって遊歩道のそばを流れ、隣接する誉田円山古墳のところでぐいっと北へと流れを変える小…

散歩をする 502 藤井寺駅から周濠を訪ね歩く

古墳内にも村があったことに驚きながら、近鉄恵我ノ荘駅から藤井寺駅に向かいました。 ほんとうはその間にもいくつかため池や古墳があるので歩いてみたかったのですが、とてもとても時間も体力も無理そうです。 実は今回の大阪内の周濠を歩く計画を立ててい…

米のあれこれ 81 古墳の上にあった大塚村の幻の水路と田んぼ

JR南田辺駅から桃が池公園を訪ね、近鉄線北田辺駅に向う住宅地を歩くと駅の近くに古くからのアーケード街があり、10時前だというのにけっこう年配の人たちが自転車で集まってきて買い物をしていました。 ついついその雰囲気に混じってお店をのぞいて歩きたく…

水の神様を訪ねる 97 桃が池公園の股ヶ池明神

大和川左岸にはたくさんの周濠やため池が散りばめられたような場所があり、どうやったらここを歩き尽くせるだろうと時々妄想の散歩をしていました。 初日は百舌鳥古墳群だけでなく久米田池の隣の和泉府中のあたりまでのため池も歩く予定でしたが、実際に歩く…

散歩をする 501 百舌鳥古墳群の周濠を訪ね歩く

大阪の古墳とその周濠を見て歩く計画は、2019年からのやり残した宿題でもあります。 遠出を始めたばかりの2019年2月に木曽三川からぐるりと紀伊半島を回って新大阪へと戻る時に夕闇の中で気づいたのでした。当時はまだ古墳にはそれほど関心もなかったのです…

行間を読む 204 大和川付け替え前の新田開発の地

行基さんの生家を訪ねたあと、その斜め向かいにある家原大池に立ち寄りました。 東側の体育館や南側の公園はおそらく池を埋め立てたのだと思われますが、家原大池の歴史がわかるような説明は見つけられませんでした。 広大な池の道路を隔てた北側が小高くな…

散歩をする まとめ (501〜)

近所や都内を歩いていた散歩だったのに、最近は全国津々浦々の川や水路や干拓地だけでなく寺社や古墳まで訪ね歩き、思えば遠くに来たものだと思うことが増えました。 そして一生のうちにもう二度と訪ねることはないかもしれないと決死の覚悟で出かけ始めた遠…

散歩をする 500 いよいよ行基さんの生地へ

念願の土塔を訪ねることができました。 この土塔町の北に泉北高速鉄道がその上を通過した菰池(こもいけ)があります。このため池もまた行基さんが築造したらしいので土塔のあとそちらに向かい、次に周濠のある土師(はぜ)ニサンザイ古墳を回ろうと計画して…

記録のあれこれ 172 行基さんと「知識」の人々の記録

今年の1月中旬、久しぶりの遠出の計画を実行しました。 出かける時には1度、都内に初雪が降った翌日で凍てつく寒さです。真冬の散歩用に購入したスマホ用の手袋をさっそく使ってみましたが、あんまり反応はよくないようです。 日の出前の6時40分に品川を出発…

散歩をする 499 ただひたすら川と水路と古墳を訪ねる〜大和川に沿って〜

昨年は全国で冬眠もしない熊出没のニュースが多かったので、川や用水路や田んぼを訪ねるのは躊躇していました。 奈良県は南部の山中では生息しているようですが、奈良盆地周辺での出没のニュースは耳にしないので1月に入ってそろそろ遠出を再開しようと思い…

生活のあれこれ 41 ごみについてのまとめ

神明台処分地のそばを散歩したことから、ごみ処理方法の驚異的な時代の変化のまっただ中を生きてきたのだと改めて思いました。 ところで「ごみ」という言葉はどこからきたのだろうと、今まで気にしていなかったことが気になりました。 意味 ゴミとは、物のく…

行間を読む 203 「写真で見る横浜市ごみ回収の歴史」

新幹線の車窓から見える森のすぐ向こうに神明台処分場があることを知らないまま通過していたことに、またやり残した宿題が溜まっていく気持ちです。 自分が生きてきた時代とは、あるいはその少し前の時代とはどんな時代だったのだろう、と。 広大な処分場跡…

散歩をする 498 泉が湧き、狭い川瀬の小谷がある地を歩く

食べきれなかった揚げ春巻きを持ち帰りにしてもらいいったい私は今どこにいるのだろうと混乱したまま店を出て歩き始めると、東へと坂道を登る途中にお寺があり我にかえった感じです。 そうそう、この散歩はここから新幹線の線路沿いに歩く散歩で、今私は現代…

食べるということ 96 大和の牛肉のフォーと揚げ春巻き

小田急線高座渋谷駅に12時58分につきました。 ここで「たかざ」だと思い込んでいたのですが、「こうざしぶや」と読むことに初めて気づきました。前回この駅を利用したときにはぼっとしていたのか気づきませんでした。 ちなみに古くは「たかくらぐん」とも読…

散歩をする 497 高座渋谷から40年ほどの記憶の空白を感じながら歩く

昨年10月下旬にJR相模原線倉見駅から新幹線の線路沿いに歩き始めた散歩ですが、年内に武蔵小杉から倉見までの区間を歩き切りたくなりました。 多摩川から相模川のあいだですね。無謀なようですが、何回かに分ければなんとか歩けそうです。 小さな川でつくら…

生活のあれこれ 40 言い得て妙「トナラー」

最近、なんだかグイグイと近づかれることが増えたと感じています。 スーパーでレジを待っている間にも背中のすぐそばまで気配があるほど列の間を狭められたり、二人で使うぐらいの幅の替え台でも他の人が終わるまで待てずに間にぐいっと入られることもしばし…

水のあれこれ 347 帷子川分水路

神奈川県内の川というと多摩川、鶴見川、境川、相模川、酒匂川そして早川と思い浮かぶ大きな川がある中で、帷子川はさてどこだろうと思われるかもしれませんね。 久しぶりにこの川の名前を見ると、まず読み方を忘れていました。「かたびらがわ」で、二級河川…

散歩をする 496 羽沢から分水嶺を越えて帷子川へ

新幹線の高架橋をくぐるといよいよ羽沢(はざわ)で、地図ではきれいな半円形の地域です。 車窓から見た記憶がある脳神経外科病院が見えました。その前に中華料理屋さんがあり、むしょうにお腹が空いてきてふらりと入ってしまいました。窓側の席に座ったとこ…

水のあれこれ 346 鳥山川沿いに水源の羽沢へ

川と関わり合いの深い「羽」の地名ですが、横浜市の羽沢(はざわ)のあたりは湾曲した地形の北側に細い水色の線が描かれています。たどると途中でいくつか川合があり、しだいに川幅が広がって最後は新横浜駅の北側を流れて鶴見川に合流しています。 ところが…

散歩をする 495 多摩丘陵のへりの羽とか谷とか峰を歩く

都内から神奈県の鶴見川まで、新幹線の車窓から見えた場所をだいぶ歩きました。 次はいつか神奈川県内の新幹線沿いを制覇しようと目論んでいるのですが、西部にはトンネルばかりの難所がありますからね。どうなることでしょう。 *羽沢はどんな場所なのだろ…