2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

行間を読む 206 最近の「観光」には「そこに住む人もよし」の視点がないのでは

昨日の記事は2週間ほど前にすでに下書きを書いていて、「住んでよし、訪ねてよし」に足りないものは何だろうと考えていました。 まあ、無理に「三方よし」にしなくてもいいのですけれど、あえて「観光業者もよし」(それで商いをする人)あるいは「観光政策…

生活する 45 「生活の場を歩く」と「生活の場を歩かれる」

8年ぐらい前から都内の川沿いなどを歩き始めました。 しだいに全国津々浦々の川や水路や田んぼを訪ね歩くようになりましたが、いつも歩いている自分を家の中から見ている感覚があります。 その感覚はいつ頃からあるのか思い返すと高校生の頃で、当時過ごした…

水のあれこれ 357 走水の湧水「腐らない水」

出かける前に地図で走水のあたりを眺めていたら、海岸線に「ヴェルニーの水」がありました。 「ヴェルニー」、たしか横須賀中央駅の前の軍艦を眺められる公園が同じ名前だったと思い出しました。 バスで走水まで向かう途中、海沿いに公園になにか説明板があ…

散歩をする 506 走水を歩く

2月初旬、日差しが暖かいのにつられて、海を見に行きたくなりました。 そうだ、三浦半島で気になっていたあの場所を歩いてみようと、逗子行きの湘南新宿ラインに乗りました。武蔵小杉まで並走する区間も残念ながら新幹線に1本も出会いません。こんな時間帯も…

シュールな光景 35 「20代から30代の女性が半減し」

4月24日、人口戦略会議とかいうところが言い出した「消滅可能性自治体」のニュースがありました。 その日は各局、かまびすしくこの「人口戦略会議」の話題を報道していました。 有識者グループ「人口戦略会議」は、国立社会保障・人口問題研究所の推計をもと…

鵺(ぬえ)のような 27 「産めよ増やせよ」から「産児制限」そしてまた。

丹那トンネルの殉職者慰霊碑を訪ねた時のメモにこんなことを書いていました。 小田急沿線、山肌まで家ぎっしり。相変わらず小さい部屋。 人口減少を問題にするが、今まで生まれた人は大事にされたか。 今の今まで、人口が増えても生活が成り立つような仕事も…

生活のあれこれ 44 ビジネスホテルは最強

ここ数年、あちこちに出かけるようになってホテルに泊まることが増えました。 私の場合はビジネスホテルばかりですが、一人の宿泊予約が取りやすいこと、食事なしの素泊まりが可能なこと、そして女性一人でも歓迎してもらえることが主な理由でしょうか。 ビ…

事実とは何か 109 熱海市伊豆山土石流災害

熱海駅から来宮駅まで歩き丹那神社と慰霊碑を訪ねたあと、初川沿いに海岸沿いまで歩き、また急な上り坂を熱海駅まで戻ったので、距離的にはそれほどではないのですが「膝が笑う」ような疲労感でした。 そうそう、途中で「ゼンリン」の方とすれ違いました。あ…

水のあれこれ 356 糸川水系、初川水系、熱海和田川水系が集まった熱海

東海道本線と東海道新幹線は、熱海駅を出ると大きく西へと向きを変えてそのまま丹那トンネル・新丹那トンネルが真っ直ぐ続きます。 新幹線の車窓からは熱海駅を通過したあと海が一瞬見えて短いトンネルに入り、眼下に来宮駅とまた海が見えるとすぐにトンネル…

記録のあれこれ 174 「丹那隧道工事の風景」と丹那トンネルの殉職碑

新幹線が吸い込まれるように入っていく新丹那トンネルの向こうにレンガ造の丹那トンネル口が見えてきました。その上の森のような場所が丹那神社のようです。 海側への道へ曲がると、散策する人の数が増えてきました。 丹那神社を訪ねているのかと思ったら、…

散歩をする 505 丹那神社から伊豆山神社へ、熱海の急峻な地を歩く

昨年6月初旬に丹那トンネルの上の水田地帯を歩いて以来、新幹線でそこを通過するときにはその風景が思い出されます。 大和川沿いを歩く散歩から戻るときにトンネルの中でやり残したままの宿題が気になり、1月下旬に出かけてみました。 それは来宮駅にある殉…

水のあれこれ 355 名張川の高岩井堰

散歩の最終日は疲れも溜まっているのでもうこのまま名古屋へ向かおうかと思っていましたが、やはり宇陀川が名張川に合流する場所を見てみたくなりました。 12時6分の榛原駅発青山行きの近鉄線に乗りました。 奈良と三重を行き来する人はけっこう多いのですね…

水の神様を訪ねる 98 宇陀の菟田野の水分神社

また読めないタイトルですね。 「宇陀(うだ)の菟田野(うたの)の水分(みくまり)神社」です。 どこにあるのかも知らなかった宇陀を地図で眺めていたら、西側には宇陀川、東側には芳野川が流れてそれが榛原(はいばら)駅の近くで合流しているようです。 …

散歩をする 504 近鉄大阪線で桜井駅から榛原駅へ

近鉄線の駅にいると、「名古屋行き」の特急を頻繁に目にします。奈良と名古屋は近いのだと思いながらもなかなか乗る機会がありませんでした。 滋賀の水田地帯や集落の息を呑むような美しさや木曽三川の風景を眺めたいと、ついつい京都から東海道新幹線に乗る…

水のあれこれ 354 大和川水系と淀川水系の分水嶺

今回の散歩の最終日は、天気予報で耳にした「宇陀」を訪ねてみようと思いました。 だいぶ奈良県の地図を思い浮かべられるようになったのですが、1年ほど前はまだ「奈良」「橿原」「五條」「宇陀」「吉野」「十津川」のうち宇陀だけ場所がわからないままでし…

生活のあれこれ 43 同じ時代だったはずの半世紀

山々と川と田んぼが夕日に照らされる神々しい風景に、古代から同じような風景を眺めながら生活をしてきたのだろうかと、疲れているはずなのにふわふわとした足取りでホテルへと戻りました。 テレビをつけると古墳群の展示や木造建築密集地域の防火対策のニュ…

米のあれこれ 85 三輪山と大和川の田んぼを歩く

もう一歩たりとも歩きたくないと思ったのに、平城宮跡の心が広々とする風景と、どこ歩いても歴史を知ることができそして幻のため池や水田が見えたことで何だかもうひと頑張り歩けそうな気がしてきました。 1月中旬、少し日が長くなって日没の17時9分までまだ…

水のあれこれ 353 奈良駅前の幻のため池と水路と水田

神功皇后陵の周濠と周囲の水田を見ることができて満足しました。もう一歩たりとも歩きたくない疲労感で、その日の宿泊予定の桜井へ向うのには近鉄橿原線で大和八木駅乗り換えが一番楽ではありました。 でもせっかくここまで来たのだからやはりあの風景を見た…

米のあれこれ 84 山陵町の神功皇后(じんぐうこうごう)陵の田んぼ

念願の保津の環濠集落を歩くことができました。 桜井市から大和川沿いにここまですでに2万歩を超えていて足の疲労感は半端ではなかったのですが、同じ道をまた1キロほど歩かないと列車にも乗れない水田地帯の真ん中です。 足を引きずるように歩き、駅に着い…

水のあれこれ 352 環濠集落

ここ数年、奈良盆地のパッチワークのような田んぼとため池を歩きつくせないかと地図を眺めているのですが、いつだったか「環濠集落」という言葉を見つけました。 私の人生では初めて目にする言葉です。 地図を拡大したり縮小したりして妄想の散歩をしていた…

米のあれこれ 83 奈良平野の田んぼを横切り田原本町へ

「村屋坐彌冨都比賣神社(むらやまにいますふつひめじんじゃ)」のあたりで、大和川から離れて西へと水田地帯を歩く予定です。 当日なんとなく撮った写真に「中ツ道」という標識がありました。 南北に通る大和の古道の一つのようです。 2020年に久しぶりに奈…