2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

行間を読む 167 茶屋地区の引堤(ひきてい)

テレビからもうひとつ水害関係のニュースがあり、「熊本水害から2年、茶屋地区、子安地蔵、引堤という治水で茶屋地区が沈む」と散歩のメモに記録を残していました。 国土交通省の「河川用語集〜川のことば〜」によると、「川の流下能力を大きくするため、川…

水のあれこれ  268 梅雨前線と湿舌

線状降水帯に逆らうようなスケージュールだった三泊四日の九州の散歩の最後の宿泊地は熊本で、ホテルの窓から坪井川の流れが見えました。 あの身の危険を感じた土砂降りが嘘のように雨があがり、青空が映える川面を窓から眺めました。 帰宅してからこの坪井…

記録のあれこれ 130 記録魔

ブログの中で「記録魔」という言葉を初めて使ったのは2015年に母のことを書いたこの記事でした。 できるだけモノローグにならないようにと手帳にその日の行動や仕事について記録したものと分娩記録ノートを日記代わりにしていましたが、ブログを書くために思…

水のあれこれ 267 白川流域かんがい用水群

まさか目の前が白く煙るほどの大雨になるとは思わずに念願の水前寺公園に向かって市電に乗った時、車内に貼ってあった「白川流域かんがい用水群」のポスターが目に入りました。 さすが水の国熊本ですね。 「かんがい用水群」の言葉に惹かれたのですが、今回…

水のあれこれ 266 熊本市の干拓地と水

外を歩き始めると土砂降りになりバスに乗ると雨があがるという熊本市内の散歩で、まだ13時だというのに熊本駅に到着した時には疲労困憊していました。 加瀬川沿いの「鯰地区」をみてみたい、時間があれば坪井川河口と白川河口に挟まれた熊本市西区の干拓地の…

水の神様を訪ねる 65 水神さんと鵜渡堰(うとせき)

水の神様だろうと勝手に思い込んだ水前寺成趣園の出水神社でしたが、成趣園を出てその南西を流れる水路に沿って歩いていると橋のたもとに小さな祠があり、「水前寺・出水・江津・札所100ヶ所巡り」という案内がありました。 6番札所 水神さんと鵜渡堰記念碑 …

水のあれこれ 265 「土砂降り」ではなかった

水前寺成趣園から江津湖公園まで、危険を感じるような土砂降りの中を歩きましたが、あの日の降水量はどれくらいだろうと検索してみました。 「tenki.jp」によると、当日の天気概況は「前線の影響で夜明け前に九州南部で雨脚が強まる。鹿児島県空港で1時間70.…

散歩をする 374 土砂降りの中の「孤独な散歩」

JR富合駅から熊本市内行きのバスで緑川下流の複雑な水の流れの地域を車窓から眺めました。しだいに水田がなくなり市街地に入ると、街の中に小さな墓園があちこちにあるのが見えました。 水路が残っているのでもしかしたら以前は水田地帯で、その区域の人たち…

水のあれこれ 264 緑川と白川と黒川

まだまだ球磨川や八代の干拓地を歩きたいのですが、8時46分の鹿児島本線に乗りました。 昨日は大雨の中の車窓の風景でしたが、一旦雨が上がった中、干拓地の水田地帯をまっすぐに列車が進んで行きます。 先頭車両の窓を独占して、左右の田んぼを眺めました。…

散歩をする 373 前川から球磨川へ

八代城の見事な石垣の間を歩き、今回の散歩の2日目に宿泊するホテルに入りました。 雨で窓からの風景もよく見えないほどでしたが、住宅の間に川が見えました。一瞬、「球磨川だ」と思ったのですが、よくよく地図を思い出すと前川の方でした。 山の間を流れて…

行間を読む 166  「印鑑」がその人を証明するのか

印鑑証明が必要な場面という私の人生の中では全く違う世界があることを知ったのが4年ほど前ですが、あわてて登録したのはそれまで銀行印として使用していたちょっと見た目が立派な印鑑でした。 ところが印鑑証明とはなんだろうと改めて検索してみると、世の…

存在する 29 印鑑証明と本籍

このところ1960年代から80年代のことを思い返すキーワードが多いのですが、初めて耳にする「先祖解怨」と言う言葉に閃いたのが印鑑でした。 高校を卒業して家を離れるときに、両親が大事そうに2本の印鑑を準備してくれました。 一本は普通のサイズの印鑑で、…

米のあれこれ 44 干拓と「長丁場」

熊本県の「やつしろ干拓の歴史〜わが田は緑なり〜」に、この地域での具体的な干拓の方法が書かれています。 ■干拓工事の計画と堤防・樋門の築造について 干拓は洲と呼ばれる少し高くなっているところの集まりです。それらの洲の間には澪筋(みおすじ)(水の…

行間を読む 165 「お国一の貧地」から「飽田」へ

熊本県の「やつしろ干拓の歴史~わが田は緑なり〜」に、「干拓の父 「鹿子木(かなこぎ)量平・謙之助親子」」として以下のように書かれています。 当時、「お国一の貧地」といわれた野津手永の惣庄屋となった量平は、人々の生活を豊かにするために、百町新地…

米のあれこれ 43 八代の干拓地

岡山県の児島湾干拓地のことは小学生の頃から知っていましたが、そこよりも内陸部にあった祖父母の水田が江戸時代の干拓によるものらしいと「ブラタモリ」で知ったのが2017年でした。 以来、地図で沿岸部を眺めては干拓地を探すようになりました。 それまで…

事実とは何か 95 「唐突」だったのかそうでないのか?

毎日新聞の「『任意なのに義務化?』 マイナ保険証、SNSで渦巻く不信感」(2022年10月13日)に、以下のようにありました。 <国会でいつどのような審議をしたのか> 実は、マイナンバーカードの普及を目指し、現行の健康保険証を24年度中をめどに原則廃止す…

存在する 28 存在を証明するためのシステムに無力感

自分の存在を証明する方法に求めているのは、生まれた時の証明とその個人が生活してきたことの証明であり、自分の人生の最期の最期までできるだけ家族や他人に頼らなくて済む公的に身元が保証される契約でした。 生前でも「公的に身元が保証される契約」にた…

生活のあれこれ 11 「孤独のグルメ」10年ひとむかし

Season10が始まることを知って、しっかり録画予約しておきました。 ところが直前になって放送時間が少し変更になっていたことを後で知り冷や汗が出ましたが、無事に録画できていました。 過去の再放送も楽しみです。 10年前、スタートした頃の映像を見ると1…

散歩をする 372 八代の干拓地を車窓から見る

3年ほど前でしょうか、地図で八代が干拓地らしいことを見つけました。航空写真に切り替えて八代市の沿岸部を見ると想像以上に広大で、どこをどう歩いたら良いのか全く見当もつきません。 「氷川町」を見つけました。 何か斐伊川と関係があるのだろうかと地図…

散歩をする 371 「三角半島」をぐるり

熊本駅は黒い木造を模したおしゃれな建物でした。熊本県は黒が似合いますね。 散歩の2日目はここから熊本の郊外の干拓地や海岸沿いを通ることができるJR三角線の車窓の散歩と、三角駅から今度は半島の南側をバスぐるりと宇城市へ出て、そこから八代の干拓地…

散歩をする 370 九州横断特急で大分から熊本へ

今回の遠出の2日目は、順調にいけば午前中に九州横断鉄道の3時間ほどの車窓の旅で熊本に出て三角線に乗り、八代海に沿って今夜の宿泊場所である八代(やつしろ)まで干拓地を眺めるものでした。 あくまでも順調にいけばの話で、線状降水帯の状況によっては途…

生活のあれこれ 10 大分の天気予報

夕飯を食べてホテルにチェックインしたのが18時ごろでしたが、大分市内は小雨でした。 天気図では小倉のあたりから山口県にかけて雨雲が続いていて、その南側の雨雲が中津市や宇佐市にかかっています。 この時点では大分市内には雨雲が描かれていませんでし…

食べるということ 83 とり天とチキン南蛮

三泊四日の今回の計画は今までよりも長い日程ですから、「どこで何を食べよう」と楽しみにしていました。 まだこれから延々とその散歩の記録が続くのですが、結論からいうと食堂に入って食べたのは3回ほどでした。 しかも九州の味なるものは一回だけで、初日…

運動のあれこれ 46 「緑陰の里・興国寺城を復元する会」

先日、「黄瀬川と本宿用水、そして新幹線」に、三橋利之様からコメントをいただきました。ありがとうございます。 本宿用水を作りましたのは、北條早雲旗揚げの城であります興国寺城の城主"天野廉景"です、箱根用水を作りました友野与衛門は本宿用水を手本に…

落ち着いた街 23 記念碑があちこちにありゆったりした大分市

地図で見つけた高田輪中の地域を歩き、高田小学校前から大分市内へはバスで戻りました。 真夏の日差しの中汗だくで歩いたので、バスの冷房で生き返りました。最初は乗客は私一人でした。バス通りの道でも、輪中で見たような石積みの家が少し高い住宅が残って…

米のあれこれ 42 「水稲が初めて収穫された」

高田地区の輪中の石積みの住宅地からバス通りに出ると、「開田記念碑」と大きな石碑があり最初に以下のように書かれていました。 我が高田地区は大野川の三角州に位して古来洪水地として知られた水田皆無の畑作地帯であった。 堤防から少し歩いただけで水田…

散歩をする 369 大野川の輪中を訪ねる

遠いと思っていた九州も、朝一番ののぞみに乗れば10時29分には小倉に到着します。 ぜひ国東半島を訪ねて干拓地を見てみたい、そして国東半島の海岸線沿いにぐるりと一周してみたいと思いましたが、公共交通機関だけでは無理そうです。 翌日は朝早く熊本へ向…

つじつまのあれこれ 35 半世紀ひとむかし

9月29日「日中国交正常化50周年」のニュースに、「えっ?もう半世紀経ったのか」と昨日のことのようなずいぶんと昔のことのような感覚で混乱しました。 まあ私が小学生の頃ですけれど、田中角栄首相と中華人民共和国の周恩来首相の姿を連日テレビで見ていま…

記録のあれこれ 129 「大規模漏水から8週間」

車窓からの矢作川右岸の水田地帯は、他の地域となんら変わらないように見えました。 もしかすると今年はこの風景を見ることができないかもしれなかったのですから、水田を維持するというのは水の管理から天候まですべてがかみ合ってできることで、無事に収穫…

米のあれこれ 41 西国東海岸の干拓

今回は残念ながら訪ねることができなかったのですが、豊前長州駅か宇佐駅からバスで豊後高田市内へ行き、そこから国営西国東(くにさき)干拓地の東端のあたりまで行く計画がありました。 地図を眺めると、日豊線の線路を境にして海側に「新田」とつく地名が…