2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

食べるということ 59 食べ物はどのように広がっていくのか

7月の梅雨前線とともに川を見に行った散歩の記録が、ようやく1ヶ月ほどかけて飛び飛びの記事になりながらも先日の記事で終わりました。 東海道本線の沿線の風景は、まだ言葉にならない印象的なところもいくつかあるのですが、新幹線とも違う在来線の楽しさ…

事実とは何か 72 ビルがあると涼しい

昨年は33度以上になると泳がなくなると言っていたのに、気温35度に慣れてきている自分に驚く今年です。 高校生の頃は28度で夏バテを起こしていたのですけれど。 まあ、体力を盲信しては危険なので、無理しない程度で泳いでいます。 日傘をさしていても、直射…

水のあれこれ 143 水のそばのどこに住むか

1か月以上前ですが、「水害リスク説明を8月から義務化 住宅購入・入居希望者に」というニュースがありました。 ちょうど、あの梅雨前線が九州から東北まで広い範囲に被害を残していった時期でした。 国土交通省は17日、住宅の購入・入居希望者に大雨が降っ…

下水道についてのあれこれ 8 プール2000杯分の雨水をためる

渋谷駅周辺では地上でも地下でも刻々と変化しているようで、近くを通過すると見飽きませんね。 山手線と湘南新宿ラインのホームが並んだのは5月30日ですが、もうその風景もすっかり見慣れたものになりました。まるでずっと前からそうだったような錯覚に陥り…

水の神様を訪ねる 16 長良川と伊奈波神社

近畿と東海の川を眺める散歩もあと残すところ半日です。 大垣の次にどこで一旦下車しようか、計画の段階で地図を眺め続けました。せっかくなので長良川沿いのどこかを歩きたいと思ったのですが、東海道本線だと長良川を渡ったあとは川から離れてしまいます。…

水のあれこれ 142 大垣城と水門川

大垣市内を歩いた時には、整備された遊歩道を歩き、地図で見つけた水門川を歩いたという満足感だけでさらりと通り過ぎました。 あとからしだいに、大垣城の外堀であることが気になり始めました。 あまり高低差を感じずに、まるで平地を歩いているようでした…

イメージのあれこれ 29 自然と人工

今日のタイトル、「定義とは何か」なんてだいそれた話ではなく、20代頃からの私自身の中の「自然と人工」の受け止め方の変遷です。 自然と人工的な物事を対比して単純に川や水辺が自然のままでうらやましいと感じていた頃から、思えば遠くへきたものだという…

世界はひろいな  52 採掘場のある地域

東海道新幹線で久しぶりに関西方面へ出かけたのは、一昨年岡山を訪ねた時でした。よくよく考えると二十数年ぶりです。 ただ、車窓の風景は記憶にあるものと変わらない場所も多くて、とても懐かしく感じました。 名古屋を過ぎたあたりで、ふと遠目に山が白い…

散歩をする 234 大垣と揖斐川

醒ヶ井から東海道本線に乗って、どこで途中下車するか、計画段階もまた楽しいものでした。 関ヶ原で一旦東海道本線を降り、バスを乗り継いで、揖斐川支流の牧田川沿いに大垣へ出る案を考えたのですが、バスの本数が少ないのでこれは無理そうでした。 やはり…

水のあれこれ 141 感染症対策と猛暑の中で泳ぐ

熱帯夜どころか夜も朝方も30度近い日が続いていて、そういえば一昨年は災害と認識している暑さと言われていたと思い出しました。 たしか一昨年は6月ごろからすでに暑かったのに比べて、今年は8月に入って梅雨明けしてからですから、まだまだ日数的には猛暑日…

散歩をする 233 東海道本線に乗る

念願の地蔵川を見たあとは、いつもは通過してしまう箇所を東海道本線で揖斐川・長良川・木曽川の中流域を回る予定です。 昨年2月に木曽三川を訪ねるまでは、名古屋を出ると関ヶ原まで新幹線の車窓にはだだっ広い平野が見えるだけの場所でした。 岐阜の平野は…

こんな地図があるといいな 6 高齢になってもながめられる地図

母との面会が制限されているので、そのかわりに2~3週間ごとに手紙と日用品をおくることにしました。 昨年、片目を失明してからは片目で字を書くのが辛いようで、母からはたまに字の大きさや列が入り乱れた短い文章のはがきが届く程度になりました。 それまで…

ケアとは何か 34 未曾有の感染症に対応している介護の方々

今年は1月に母の住む高齢者施設は、例年どおりインフルエンザのための面会制限になりました。これで2~3ヶ月は面会は無理かと思ったら、2月にいったん解除になり面会に行きました。 そしてすぐに今度は新型コロナウイルスへの対応で面会制限になり、5月の連休…

散歩をする 232 地蔵川と名神高速道路

奈良漬を買って駅に向かう頃には、雨も上がりました。 今日はあとは宿泊予定の大津に向かうだけです。途中で木津川の堤防沿いも歩いてみようという計画もあったのですが、今回はもう足が無理そうであきらめました。 JR奈良線で巨椋池の方向を眺め、京都で琵…

こんな地図があるといいな  5 画面が切り替えられる

数日前、iPhoneのマップの画面が前日とは違うことに気づきました。通勤中も時間があると眺めているので、勘違いではなさそうです。 パソコンのマップは、今のところ以前のままです。 最初は、山の部分が薄緑色になりました。私の記録では8月10日です。 今ま…

記憶についてのあれこれ 158 「性欲をコントロールしなさい」

中学生になるかならないかという時期に、私と兄弟を前に今日のタイトル通りのことを父が話しました。 それが半世紀ほど前の、我が家の性教育でした。 70年代ごろはようやく自由な恋愛や結婚がジワリと浸透してきて、少女漫画の中のストーリーに心をときめか…

シュールな光景 18 罪を償うというのはどういうことだろう

そういえばわいせつ罪って具体的に何をさしていて、その刑罰はどの程度なのだろうと案外と知らないものです。 検索したらWikipediaのまとめはなくて、コトバンクを読んでみましたが、いまひとつわかりにくい内容でした。 具体例を挙げて解説している弁護士事…

10年ひとむかし 72 犯罪として認められるようになった

数日前でしたか、女性の胸を触って逮捕された男性のニュースがありました。余罪も十数件あるとか。 30年前、住んでいた集合住宅の自転車置き場で、物陰に隠れていた若い男性が飛び出してきて、あっという間に胸を触って逃げて行きました。 防犯カメラもない…

簡単なことを難しくしているのではないか 11 喋るときにはつばが飛ぶのを防ぐ

緊急事態宣言が解除されたあと、また徐々に飲食店で食事をしている人たちが増えました。 今回、近畿から東海をまわったときも、店頭のアルコール消毒や間隔を開けたテーブルや椅子の配置など、どの地域でも徹底されてきているのだと感じました。 ところが、…

食べるということ  58 奈良漬

今回の散歩では、柿の葉寿司とともに奈良漬も絶対に奈良で買おうと決めていました。 良い香りのする木箱に入った超高級な奈良漬を子どもの頃にいただいた記憶がどこかにあって、奈良漬というのは私の中では何か特別なものでもあるのです。 奈良漬でも顔が真…

行間を読む 94 平城京と瀬田川

Wikipediaの平城京の「その他」の最後にこんな説明があり、あらためて学校で学ぶ「歴史」というのは年表のような大雑把なことがらだけだったのだと、とても知り尽くすことのできない壁の前に立った気持ちになりました。 平城京遷都に際しては田上山(たなか…

水のあれこれ 140 いにしえより水に乏しい土地柄であった

今回の散歩では大和川に沿って奈良から大阪まで溜池が多い場所はどんなところなのだろうと、この目で見ることも楽しみにしていました。 溜池といえば天水が少ない場所に造られると思っていたのですが、車窓からの風景では、豊かな川の水に圧倒され、法隆寺あ…

水のあれこれ 139 猿沢池と荒池

少し遠出の散歩を計画している段階では気が大きくなって、なんだかどこでまででも歩けそうな気分になっています。 ところが実際に歩いてみると8割ほどで断念ということが多く、日没までに戻れた分の土地をもらえるというロシア民話を思い出しては、欲張りす…

食べるということ 57 柿の葉寿司ととり天そば

奈良駅についのは2時過ぎでした。早朝に家を出て以来何も食べずに歩き、すでに2万歩を越えていました。雨の中、しかも蒸し暑い中を散歩するのは思いのほか体力と気力を使います。 奈良まで何も食べなかった理由は、ここで柿の葉寿司を是非とも食べたいと思っ…

落ち着いた街 7 平城京

法隆寺駅を出ると、10分ほどで奈良駅につきます。 地図で奈良県の川を見始めた頃に、法隆寺から大和郡山、そして奈良までの沿線に水田が広がっていることに狂喜乱舞の気持ちでした。航空写真を見ても、現在も水田が広がっています。 地図ではたくさんの用水…

10年ひとむかし 71 旅から旅行、観光、そしてこれからは?

少し間があきましたが、梅雨前線とともに散歩をした続きです。 法隆寺駅を出て、次の目的地は奈良です。 奈良も法隆寺とともに中学の修学旅行で行きました。「京都・奈良」への一泊二日の修学旅行で、金閣寺や銀閣寺も観ましたし、宇治平等院も行きましたし…

アイルランド音楽を愛する人を応援

今年は2年に一度の、トリニティ・アイリッシュ・ダンスの来日公演の年でした。 1月24日のチケット発売開始とともに購入しました。まだ日本では感染拡大の不安も広がっていない時期でしたが、なんとなく今年はキャンセルになるような予感はありました。 残念…

水のあれこれ 138 雨は大量のゴミを海に流す

低気圧や台風の後に水辺を散歩すると、大量の木やゴミが流れ着いてる様子を見ることがあります。 先月の梅雨前線の停滞でも、瀬戸内海のニュースがありました。 瀬戸内海 大量の流木など漂流 回収続く 大雨影響 (2020年7月28日、NHK NEWS WEB) 愛媛県沖の瀬…

運動のあれこれ 37 築いてきたものが簡単に壊される

1年ほど前でしたか、ちょっと遠出の散歩のために早朝の電車に乗りました。 目の前に怪しい姿の若い男性がいました。レジ袋の取っ手を両耳に引っ掛けているのです。吐物と酔っ払いを避けて出勤する週末ではなく平日でしたから、不意打ちでした。 気分悪いのな…

つじつまのあれこれ 24 なぜ「エコ」に胡散臭さを感じてしまうのか

今日のタイトル、これは私の気持ちの問題のレベルなのですが、7月1日以降、行きつ戻りつレジ袋有料化について考えていたら、やはり行き着くのが割り箸の記憶です。運動の失敗学とも言えるかもしれません。 80年代から90年代にかけて、割り箸は森林破壊や環境…