2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

水のあれこれ 230 平瀬川が津田山をトンネルでくぐる場所

4年ほど前に久地円筒分水を訪ねたときに、そのそばの山から川が出ていることに驚きました。 川の上に川があったり、川の下に川があるとか胴体切断マジックのような場所とか、水のそばを歩くようになって本当に驚かされる場所があります。 山から川が出ている…

行間を読む 142  「水を多く取り入れるところに、水が引き寄せられる」

なぜか二ヶ領用水の流れがどちらに向かうのか混乱した、「久地分量樋」跡のあたりですが、その数十メートル先で少し左へと流れが曲がります。そこで津田山を貫いて流れてくる新平瀬川と合流し、そばに久地円筒分水の施設があるのですが、轟々とした水音はそ…

水のあれこれ 229 久地駅から久地円筒分水へ、水争いの葛藤の跡を歩く

散歩のスタートをどこからにするかも、毎回悩みます。これはまあうれしい悩みではあるのですけれど。 今回の散歩も登戸駅からにするか、久地駅にするか、あるいはその途中の宿河原駅にするか悩みました。 2018年に二ヶ領用水の二つの取水口は訪ねたのですが…

散歩をする 378 二ヶ領用水と付け替えられた平瀬川を歩く

昨年末までのコロナは終わりかと思わせるような時期から、一気に都内の感染者数が増加した1月でしたから、様子見のために散歩も遠出も行かずにいました。 1月初旬に3回目のワクチン接種も終え、また第6波の傾向も少し見えてきたので1月下旬に出かけてみまし…

行間を読む 141  遺骨収集と慰霊

供養塔のことを書いていたら、ずっと心の中に沈んでいたことをもう少し考えなければと思い出しました。 私が1980年代に東南アジアの国に暮らしていた頃はまだ戦後の反日感情が強い時期だったので、海外旅行が庶民の手に届くようになっても観光でその国を訪ね…

記録のあれこれ 117  殉難殉職供養塔

先日、新宿駅で総武線千葉行きのホームの最後尾で待っていた時に、こんなところに供養塔があったのかと初めて気づきました。 目の前の別のホームの端に「殉難殉職供養塔」があり、もうひとつ内藤新宿の道標のような碑がそばにありました。 ここ数年、あちこ…

事実とは何か 87 非常時の分析は専門家に

本格的な第6波がくる直前に、私自身は3回目のワクチンを接種しました。 年末にはすでに住んでいる自治体からは接種券が届いていましたが、私の場合の医療従事者枠は1回目と同じく職場がある地域の医師会による接種だろうと思っていました。 なかなか3回目の…

記録のあれこれ 116 第6波の記録

大晦日に根川緑道からママ下湧水、そして矢川緑地まで歩いて水に清められたあと、1月の散歩は下旬までありませんでした。 1月2日に都内の感染者数が82人になり、嫌な予感と思っているうちに1月7日には920人、1月14日4055人、1月21日9695人、1月25日にはあっ…

行間を読む 140 ハケ下とハケ上を結ぶ道

矢川に沿った遊歩道は、2018年に歩いた時と同じ、武蔵野の雰囲気が残っています。 ただ、都道256号線から左へ曲がってすぐの場所の変化に気づきました。あの時には何があった場所か記憶にないのですが、空き地が囲われています。 道路拡幅工事のための用地の…

水のあれこれ 228 矢川と矢川緑地

ママ下湧水の水田をうるおす水の流れの真ん中に、二つの流れが30mほど並行しながら府中用水に合流している場所があります。 2018年に初めて訪ねた時には、二つの湧水の流れがあるのかと思っていました。 その後、何度も地図を見直したり、「東京湧水 せせら…

水のあれこれ 227 ママ下湧水

日記がわりの手帳を引っ張り出して、2018年5月の散歩の記録を読み返すと、この日は「プールは休んで散歩へ。京王線分倍河原駅→矢川駅→矢川緑地→矢川→ママ下湧水→国立郷土資料館→谷保天満宮→国立」と書いてありました。 たぶん、初夏のお天気に屋内のプールは…

米のあれこれ 34 府中用水の始まりから谷保堰へ

根川貝殻橋を渡り立川段丘へと坂道を上ると、多摩川より一段高い場所に住宅街や畑が広がって国立市に入ります。 その少し先に府中用水の始まりがあリます。根川が合流した水色の線が、そのまま東へ細い水路となり、中央自動車道のすぐそばの谷保堰で分水され…

行間を読む 139 「土人(ところのもの)」

根川貝殻橋の案内図に「土人(ところのもの)」とありました。「新撰武蔵風土記稿」に使われていた言葉のようです。 私には「どじん」としか読めなかったのに、こんな読み方があったのですね。 現代ではほとんど耳にすることがなくなった「土人(どじん)」…

散歩をする 377 根川緑道を歩く

ここ数年、プールが閉場している年末年始はだいたい湧水を巡る散歩をしています。 「水で清める」「清められる」という言葉の意味が、年々、自分自身の中で深まっていく感じです。うまく表現できないのですが。 昨年8月下旬に都内の水田をみようと百草園駅か…

水のあれこれ 226 神田川の始まり

都内の公園の中では最も歩いたことがある井の頭公園なので、神田川や玉川上水のある地形やその流れもだいぶ頭に入りました。 2~3年前、地図を眺めていたら、井の頭池の南東側の端の近くからまっすぐ五日市街道まで「水門通り」があることに気づきました。 井…

散歩をする 376 三鷹台から神田川のそばを歩く

散歩の記録が2ヶ月遅れになっていたのですが、最近ではさらに3ヶ月遅れになってきました。 昨年12月中旬に播磨国の川や用水路を訪ねた後、年末には都内をいくつか訪ねました。その記録がしばらく続きます。 30年以上前に神田川の源流が井の頭池であることを…

10年ひとむかし 84 川崎駅のあたり

「川崎市水道事業の概要」書かれていた「市域の拡大、人口の急増、産業活動の進展などによる水需要の増大」という一文から、そうだ、私が知っている川崎は遥か昔の姿だと、まるで浦島太郎のような気持ちになりました。 改めて地図を見ると、川崎市というのは…

水のあれこれ 225 川崎の水道

昨年12月下旬の片平川を柿生駅まで歩いた記録を2ヶ月半遅れでまとめていたのですが、黒川高区配水池の説明に「潮見台浄水場(宮前区潮見台)」を見つけた時、1月下旬にその近くを散歩していたことを思い出したのでした。 あのあたりから黒川駅の近くまで水道…

事実とは何か 86 吐き気にあるもの

気持ちの悪いタイトルですみません。 父の時代との相剋のような感情からそれなりに戦争について考えてきたつもりですし、一時期住んだ東南アジアのある地域では都市部から離れた地域では狂気を帯びた兵士による厳しい監視があり、テレビでは死の映像が日常的…

水のあれこれ 224  「鶴見川水系 準用河川 片平川」

三沢川の源流である黒川とその周囲の風景を見ることができて満足し、もう一度黒川駅へ戻りました。そこからは山と山の間に高架橋で繋がっている小田急多摩線の南側の山へと上り坂を歩き、三沢川と鶴見川の支流の分水嶺のような場所を目指しました。 黒川駅に…

散歩をする 375 三沢川の水源である黒川の谷戸を歩く

昨年の12月下旬、三沢川と鶴見川の支流の分水嶺のような場所を訪ねてみました。 近場の散歩だと出かけるまでにのんびりしてしまい、日没まで2時間半という時間に、急がなければと出かけました。 新百合ヶ丘駅の丘陵地の小高い場所の間へと消えていく高架線…

水のあれこれ 223  三沢川と鶴見川の支流の分水嶺 

昨年12月中旬の2泊3日の散歩の記録が2か月遅れでようやく先日終わりました。 年末年始はプールも休場しますし、泳げないとなると無性に泳ぎたくなります。年が明けたら久しぶりに50mプールに行こうと思って地図を眺めていたときに、散歩の計画もできました。…

10年ひとむかし 83 都内の長水路プール

1月の雪の日に、久しぶりに長水路プールで泳いで以来はまっています。 都内の50mプールというと以前は辰巳と砧と代々木ぐらいしか思いつかなかったのに、検索してみるとけっこうあちこちに増えていました。 50mプールだと、区や市町村での設立でも「区内在住…

数字のあれこれ 78 4年に一度

4年に一度というとオリンピックが思い浮かびますが、今日はパソコンのお話です。 先日、突然、壊れました。 そろそろ故障に備えて買い替えようと考えていた矢先でしたが、それは「5年に一度」ぐらいの計画でした。 たしか前回も5年ぐらい使ったはずと記録を…

正しさより正確性を 28 「野心的なマイルストーン」と便乗値上げ

なんだかわからないタイトルですね。 「野心的なマイルストーン」 総務省の「レジ袋有料化について」(2020年(令和2))に公開されている資料の中で使われていました。 2020年7月1日にレジ袋が有料化されて、マイバッグとプラスティックバッグ購入の両方を…

シュールな光景 25   喉元過ぎれば「白か黒か」

昨年12月中旬に播磨国の川を見に行きましたが、あの頃は私もちょっとだけ本当に第6波があるのかなと疑ってしまうほど世の中は凪(なぎ)のような状況でした。 その1か月後には、勤務先でも分娩前後の方々のとりわけ上のお子さんとかからの感染での発症が急増…

シュールな光景 24 「スティホーム」の暗示

1月半ば、急激に感染者数が増え始めた時に、「スティホーム必要ない。人流抑制より人数制限」という方向が打ち出され、私自身はすんなり納得できたのに意外に社会からの反発があったのには驚きました。 政府の新型コロナウイルス対策を議論する基本的対処方…

行間を読む 138 まっすぐな道から蛇行した道へ

散歩をするようになって、崖線や水路を見つけやすいのでより蛇行した道の方を選択するようになりました。 ゆったりした歩道が整備されているまっすぐな道は車や自転車からは守られるのですが、ちょっと疲れます。 今回も備前市歴史民族資料館の前で二手に分…

散歩をする 374 備前片上駅から西片上駅まで歩く

いよいよただひたすら川と用水路を見に播磨国を訪ねる散歩も、播磨国から備前国へと向かって終わりに近づいてきました。 備前片上駅で下車して少し下り坂になった道を歩くと、数分で石造りの建物がありました。備前市歴史民族資料館です。入ってみると、備前…

米のあれこれ 33 「井田」

伊里地区の議事録を読んでいたら、干拓地だろうと気になっていた場所の話もありました。 2年ほど前に区長をやらせてもらっていました。歴代の区長が市に要望したことを調べていましたら、何十年も井田の樋門の改修について市に要望をあげています。昭和51年…