2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩をする 247 週末パスで出かける

このところ、8月下旬に出かけた日帰りの散歩と、9月中旬に出かけた一泊の散歩の記録が続いたので、なんだかずっと出かけていて仕事もしていないと思われていそうですね。 一回出かけると、あれこれと記録しておきたいことが増えて、2週間ぐらいその話題が続…

発達する 31 発達とか発育という表現が使われ始めたのはいつ頃か

「発達する」というテーマを作って自分自身の年齢相応の発達課題とか、ヒトの社会の発達について考えてみようと思ったものの、ふとその言葉の歴史がわかっていないことに、ちょっと冷や汗が出そうになりました。 40年ほど前、看護学を学び始めた時に、発達と…

記憶についてのあれこれ 160 伊豆大島を訪ねた

伊豆大島といえば、7月にも「伊豆大島〜なぜ伊豆大島といえば"アンコ椿"!?〜」(ブラタモリ#164)が放送されました。 ブラタモリは必ず録画するのですが、なんとなくすぐに観るのはもったいなくて、いつも時間が経ってから観るという変な癖が私にはあります…

事実とは何か 75 災いだけではない

あちこちを散歩しながら、しだいに「災害の歴史」を訪ね歩いている趣になっています。 遠い昔の災害の記録や記憶が残っている場所や、9年前の大震災や昨年の水害で大きな被害を受けた地域などです。 行く前には、訪ねていいのだろうかという躊躇があります。…

こんな地図があるといいな 7 山の名前がわかる

浦佐駅のあたりから、こんどは魚野川だけでなくその向こうに見える険しい岩肌の山を眺めつづけました。 夕陽の中、手前の美しく穏やかな水田風景とは対照的な厳しさを感じる山が、少しずつ姿を変えながら車窓の後方へと見えなくなるまで追い続けました。 昨…

境界線のあれこれ 99 熊と潟

ここのところクマ出没のニュースを追っています。 ニュースで聞く地名がここ2年ほどで訪ねた馴染みの場所という偶然が増えたこともあるのですが、むしろ、これから訪ねようと計画を立てていた場所が多いことに、偶然以上の何かがあるのかもしれないと気にな…

観察する 72 クマとドングリ

今年は「クマ出没」のニュースが多いですね。 ニュースで話題になって耳にする頻度が増えたのではなく、本当に「圧倒的に多い」らしいことが報道されていました。 クマ出没もう1万件超 『今年は圧倒的』 ドングリ凶作背景か (産経WEST 2020年10月23日) ク…

下水道についてのあれこれ 9 使用済み紙おむつの処理

「使用済み紙おむつ リサイクルで紙おむつ量産へ ユニ・チャーム」(2020年10月22日、NHK NEWS WEB)というニュースがありました。 高齢化などで紙おむつを使う人が増える中、日用品メーカー大手のユニ・チャームは、使用済みの紙おむつから紙パルプを取り出…

発達する  30 「偉人伝」という物語から解放される

あちこちで名前を見るようになったヨハネス・デ・レーケですが、「これは川ではない、滝だ」との有名な言葉が、デ・レーケの言ったこととして残されていったのは、当時の伝達や記録の未熟さだけでなく、人の心にある「偉人伝」を作りたいという気持ちだった…

つじつまのあれこれ 26 水辺でなければどこに家を建てるのか

パソコンの地図であちこちの航空写真をみることができるようになり、災害が起きるとその地域はどんな場所なのか確認するようになりました。 河口付近をのぞけば、だいたいは山肌を削ってわずかの平地を得て、そこに集落が発展してきたことが想像できるような…

つじつまのあれこれ 25 どれだけの人口が日本の国土のどこに住むか

川の流れひとつ、あるいは水田のでき方ひとつをとっても、「日本の」と一言ではまとめられないほどそれぞれの長い歴史があることが、実際にその地域を歩くことでなんとなく見えてきました。 そんな時に、「インフラの維持管理 コスト削減図る自治体 優先的に…

事実とは何か 74 デ・レーケが歴史に残るのに一世紀

富山を訪ねようと地図を眺めていた時に惹きつけられたのが、わずか30kmほどの海岸線に、小矢部川、庄川、神通川、常願寺川、草月川、片貝川そして少し離れて黒部川という大きな川の河口が集中していることでした。 とりわけ、万葉線とJR氷見線という二つの鉄…

散歩をする 246 信越本線から上越線へ

潟町駅から再び信越本線に乗って、ただひたすら東海から北陸、そして上越の川と海をみる散歩もあと少しで終わりです。 しばらく自然堤防が続き、まるで高原の森の中を走っているようです。こんな風景をどこかで経験したと思ったら、大洗鹿島線の沿線でした。…

水のあれこれ 155 潟とは何か

直江津からは信越本線で、また新潟の海岸沿いをみることができそうです。 地図をたどっていると、姉崎あたりまで水色の部分がたくさんあります。 以前だったらまずは雨が少なく溜池を作っている地域を思い浮かべたと思います。最近では、雨が降る地域でも川…

散歩をする 245 ただただ海岸線を列車で行く

ぐるりと越ノ潟から射水の水田地帯を見て満足したあとは、いよいよ富山湾に沿って柏崎まで海岸沿いに列車の風景です。 昨年6月に分水を訪ねるときに、柏崎駅から越後線を利用しました。その際、隣駅の信越本線の「鯨波駅」の駅名が印象に残り、そしてずっと…

水のあれこれ 154 堀岡から射水の水田地帯

朝の7時台だと県営渡船も1時間に4本あり、通勤通学で利用者が多いのだろうと想像していました。 越ノ潟フェリーの乗船場は、万葉線の越ノ潟駅の目の前です。 私以外には誰もいませんでした。 しばらくしてサイクリング車に乗った旅行者が一人、フェリーに乗…

散歩をする  244 万葉線と越ノ潟

ただひたすら富山湾に注ぐ川と海を眺めようと地図をじっくりと見ているうちに、万葉線の終点の「越ノ潟」が目に入りました。 昨年、北陸を訪ねた時にはまだ、地図を眺めていても目に入りませんでした。ただ、富山駅を出て広い水田地帯が続く風景が印象に残っ…

水のあれこれ 153 高岡城と堀

旧神通川である松川の遊歩道を歩いて富山城の近くまで戻ると夕方4時ごろになっていました。 ここからさらに富岩運河まで歩く計画は時間的に無理そうなので、路面電車で富山駅に戻り、宿泊予定の高岡市に向かいました。 高岡駅のほど近いところに、高岡城址公…

米のあれこれ 21 お月見と団子

10月1日の6時過ぎ頃、買い物をして家へ向かう途中、東の方向に大きな月が見えました。 思わず立ち止まって眺めてしまうほど、ひきこまれるような月でした。 どこからか今年初めての金木犀の香りが漂ってきました。 この日が中秋の名月だったと、ニュースで知…

水のあれこれ 152 神通川と松川

今回の散歩は、富山市で半日、ゆっくりと歩いて回れるようにと計画しました。 イタイイタイ病資料館をでて、富山駅に戻るために国道41号線を通るバス路線に乗ることにしました。途中、熊野川を渡りますが、イタイイタイ病の「農地被害」にある支流だとつなが…

ケアとは何か 36 「コロナ禍での育児支援を学ぼう」

東京都看護協会から研修のお知らせを見たときには、のどから手が出るほど欲しい研修かと期待しました。 未曾有の感染症拡大で刻々と状況が変化し、情報が錯乱している中で、この時期に妊娠・出産し子どもを育てていくことはどんな大変さがあり、どんな支援や…

赤ちゃんに優しいとは 16 ヘルメット治療って?

1ヶ月ほど前だったでしょうか、東京都看護協会から学習会のお知らせが来ました。 タイトルは「コロナ禍での育児支援を学ぼう 〜ママと赤ちゃんの笑顔を増やそう〜」でした。 講師の名前は、母子の骨格のゆがみの予防と改善のための理論と技術を啓発・普及す…

記録のあれこれ 84 イタイイタイ病資料館

高山本線がもう一度神通川を超えて、富山駅に到着しました。 車窓から見る神通川流域の風景は、それはそれは美しいものでした。 昨年、地図で見つけたイタイイタイ病資料館を訪ねます。 富山駅からバスで35分ほど離れた場所にあります。神通川の右岸に富山空…

境界線のあれこれ  98 全国植樹祭のテーマ

昭和天皇の御植樹の3年後に、全国植樹祭が始まったようです。 子どもの頃から5月になると毎年、ニュースでこの植樹祭を目にしていました。 物心ついた頃には周囲には緑豊かな山々があったので、この行事は「日本の昔からある豊かな森林を守る」ためだと、あ…

記録のあれこれ 83 「昭和天皇御植樹」の碑

高山線の車窓から沿線の森の中に、「昭和天皇御植樹」という細長い2メートルほどのものでしょうか、記念碑が目に入り、すぐにiPhoneにメモしました。 あっという間に通り過ぎたので、どれがその木なのかも確認できませんでした。 メモでは猪谷と八尾の間で見…

水のあれこれ 151 牛ヶ首用水

高山線の指定席を進行方向に対して右側でと考えた理由は、川の流れがよく見えるようにという理由とともに、もうひとつありました。 富山県に入って神通川の扇状地が広がり始める東八尾駅の少し手前で、地図では、神通川の左岸から細い水色の線が北北西に伸び…

散歩をする 243 車窓の風景が楽しい

今回の散歩は、6時55分品川発ののぞみに乗りました。 ホームで待つ間に、あっと気づきました。ほとんどの行き先が「新大阪」になっていて、以前に比べると博多行きの本数が減っているようです。9月半ば、その新大阪行きの車内もガラガラでした。 ゆったり座…

散歩をする   242 ただひたすら川と海を見る〜東海・北陸・上越編〜

8月下旬に日帰りで利根川と信濃川・千曲川を見に行ったら、もう少し遠出をしたくなりました。9月に入ると急に雨が多くなったり台風のシーズンになるので、その前にどこかへ泊りがけで行きたいと思い始めて、地図を眺めました。 昨年9月上旬に河北潟や九頭竜…

水のあれこれ 150 立ヶ花狭窄部

信濃川の「長野県の水害」の年表を見ると、3ヶ所強調文字で書かれた水害があります。 1742年(寛保2年) 戌の満水、千曲川で史上最大の大洪水 立ヶ花水位(36尺 10.9m)。死者2,800名 1983年(昭和58年)梅雨前線により飯山市の千曲川本流が破堤、死者9名、…

水のあれこれ 149 千曲川

飯山線で信濃川と千曲川の境界を過ぎると、しだいに川幅が広がりゆったりとした流れに変わりました。 千曲川をはじめて見たのはたしか1990年代半ばごろで、知人と松代大本営跡を見学しに長野を訪ねたときでした。 ゆったりと流れる美しい川に、「島崎藤村」…