2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

観察する 2 <ペンギンの泳ぎを観察する>

マグロの悠々とした泳ぎを見た後は、人間臭く感じるペンギンです。 ぶつかり合って、もみくちゃになりながら水槽の中を行ったり来たりしている様子は、スクランブル交差点の人間のようです。 葛西水族園の「ペンギンの生態」の水槽では、ペンギンの水中での…

観察する 1 <水族園・・・観察する機会>

葛西臨海公園の海辺でぼーっとした後は、やはり水族園です。 前回の記事で紹介した東京建設業協会のサイトで、なぜ「水族園」になったかの理由を知りました。 葛西臨海水族園は、水族館ではなく「水族園」である。それは建物としての水族館という既存の概念…

10年ひとむかし 5 <葛西臨海公園>

天気も良い日に昼からポッと時間が空いたので、海辺でビールを飲もう!と葛西臨海公園に出かけました。 房総半島がずっと遥かに見える浜辺のベンチに座って、ぼーっと至福の時を過ごしてきました。 平日は人も少ないので、ただただ波の音、風の音を独り占め…

目から鱗 8 <次世代の乳児用ミルク>

東日本大震災の後、液状乳児用ミルクがあるといいなと思って書いた記事がきっかけで、同じ思いから社会に呼びかけていらっしゃる末永理恵さんが私のブログに書き込んでくださったのがちょうど1年前の今頃でした。 ネット上での署名活動をされていて、そのた…

水のあれこれ 27 <年寄りの冷や水・・・でないもの>

先日の記事で引用文の中に「年寄りの冷や水」と書かれていて、そういえば「冷や水」ってなんだと知識があいまいなことに気づきました。 故事ことわざ辞典には「年寄りの冷や水とは、老人が年齢にふさわしくない危険なまねや、出過ぎた振る舞いをすること」と…

記憶についてのあれこれ 84 <「エレファント・マン」>

「障害」というと、必ずと言って思い出されるのがエレファント・マンという映画です。 19世紀のロンドン。生まれつき奇形で醜悪な外見により「エレファント・マン」として見せ物小屋に立たされていた青年、ジョン・メリック(ジョン・ハート)。肥大した頭蓋…

気持ちの問題 13 <自分の身に置きかえる>

先日来、なぜ「障害」に対してあんなことをいっちゃった人がいるのか考え続けています。 一番先に感じたことが、老いるというのは障害を負うことなのだという私自身の実感なので、70代の方がそれに気づいていない、というよりも目をそらしているように感じて…

境界線のあれこれ 62 <先天性と後天性>

看護師の実践を数年経てから助産師学校で学んだ時に、それまでの仕事との大きな違いを感じることに「先天性」という言葉がありました。 看護師として勤務していたのは主に外科でしたから、成人の疾患や事故による手術と治療、あるいはそれによる障害やリハビ…

境界線のあれこれ 61 <老人と高齢者>

両親が病院や施設でお世話になるようになってから、80代から90代の方を身近に感じることが多くなったのですが、私が子どもの頃に見ていた「老人」よりはもっと年代が上なのに元気だし、見た目も若いなあと思います。 私が小学生になった頃、まだ母方の曾祖母…

思い込みと妄想 25 <自分は若い>

某県の教育委員会での障害に関する発言がいろいろとニュースになっていますが、その教育委員の方が71歳ということに驚きというよりも、むしろその年齢だからこそなのかもしれないと思いました。 いえ、あくまでも推測ですけれど。 「主観年齢」ということば…

 赤ちゃんに優しいとは 1 <赤ちゃんは飲みながら排泄をする>

こちらの記事で「下水道についてのあれこれ」の過去記事を掲載しました。 この「下水道についてのあれこれ」は、赤ちゃんのうんちやおしっこも「屎尿」であるという視点から、「おむつなし育児」はどうなのかについて考えたものです。 それらの記事をたどっ…

10年ひとむかし 4 <iPhoneはどうなるのか>

そろそろiPhoneを買い替えないとダメかなあと気が重いこのごろ。 まだ全然使い勝手は悪くないのですけれどね。 2年前の今頃、2年半使った初代のiPhoneのバッテリーが持たなくなってバッテーリー交換をしようとしたら、毎年モデルチェンジをしているためか、…

記憶についてのあれこれ 83 <ポリバケツ>

家に購入して30数年になる青いポリバケツがあります。 1970年代終わり頃に、看護学校に入学する際に購入したものです。 蓋はどこかにいってしまったのですが、本体は頑丈なまま今日も働いています。 けっこう手荒にどこかにぶつけたり、引っ越しのたびに今度…

世界はひろいな 30 <「Peace be with you」と「サライコム・アラーム」>

20代の頃、こちらの記事に書いたように犬養道子氏の本に出会ってからキリスト教への関心が出ました。 1980年代半ばにインドシナ難民キャンプで働いていた時に初めて、難民キャンプ内にあるカトリックの教会の礼拝を経験しました。 教会堂にも礼拝にも、宗教…

水のあれこれ 26 <水とモスク>

ドキュメンタリーの中でも、風景を描いた紀行ドキュメンタリーは特に好きです。 NHKの夜中にナレーションもない風景だけを流している番組や、土日の朝に放送している「小さな旅シリーズ」や「さわやか自然百景」はできるだけ録画して観ています。 その中でも…

トイレについてのあれこれ 3 <トイレの適正数>  

さま〜ずの「7つの海を楽しもう!世界さま〜リゾート」という番組を観ていることをこちらの記事で書きました。 リゾートホテルの内部を観ては遊びにいきたいな〜と、東南アジアで暮らした頃を懐かしんでいます。 いえ私自身はどこでも寝泊まりできるし、青…

東京オリンピックが風景を変えるか

時々、土曜日の朝の出勤があります。 平日のような乗車率250%の通勤からは解放されるのですが、むしろクールな通勤風景とは同じ時間帯とは思えないほど雰囲気が違います。 というのも、金曜日の夜に解放感いっぱいではしごしたと思われる人があちこちにいる…

東京オリンピックとゴミ箱

1964年に開催された東京オリンピックは、当時幼児だった私にはあまり記憶にありません。 記憶にあるかのようなシーンは、おそらく何度もテレビでその映像をみてつくり出されたものなのではないかと思います。 私にとって東京オリンピックと聞いて思い出すの…

思い込みと妄想 24 <子どもの「未病」対策?>

m3.comの配信記事に、「あ〜あ」という記事がありました。 「未病」共同で対策へ 九都県市首脳会議 首都圏の知事や政令市の市長でつくる「九都県市首脳会議」が9日、千葉市内で開かれ、病気の前段階である「未病」について、食生活や運動習慣など子どもの未…

事実とは何か 4 <映像に映っているもの>

東南アジアを行き来していた頃は社会問題に関心が強かったので、新聞記者やフリーのルポライターといった方々と知り合う機会がありました。 特に、フリーでこうした社会問題を追っている人たちは、どうやって取材費や生活費を捻出していくのだろうとこちらが…

境界線のあれこれ 60 <日常と非日常>

前回の記事で、お姫様のようなドレスを着て赤面した話の続きですが、あれは決して被写体のせいではなく、ドレスを着たイメージに自分自身がなりきれなかったことが一因だと思っています。 なんだか変に照れちゃって、その表情とドレスがマッチしていなかった…

事実とは何か 3 <写真には何が写っているのか>

写真を撮られることが苦手ということをこちらの記事の冒頭で書きましたが、ちょっと自意識過剰になる中学生や高校生以降は、自分が写った写真が好きだった時期もありました。 いい表情に撮れている写真をみては、うっとり。 これをこう呼ぶことは知っていま…

野菊

11月に入って、父が暮らす地域はすっかり落ち葉の季節になりました。 バスを降りて病院へ向かう道を歩き始めると、「あ、秋の香りだ!」と感じました。 落ち葉の湿った香りです。 ということは、9月に感じる香りは初秋の香りで、10月は一旦あまり香らず、そ…

柿が安くておいしい季節になりました。 今年は例年に比べて甘くて、価格も安いように感じますがどうなのでしょう。 毎日、柿かりんごのどちらかを楽しんでいます。ああ、日本の秋っていいなあ。 まだ都内は紅葉がぼちぼち始まったぐらいですが、父の面会に行…

事実とは何か 2 <言葉で表現するのは難しい>

先週の10月28日29日の二日間、辰巳国際プールでFINA競泳ワールドカップ東京大会がありました。 このワールドカップは通常、短水路(25m)なのですが、今年は長水路(50m)に変更されたこと以外は、海外からの参加選手もわからないほど、開催前の情報がほとん…

思い込みと妄想 23 <菌をスプレーするとどうなるか?>

先日、外で食事をしていた時のこと、後ろに座っていた20代から30代くらいの女性2人が熱心に話をしていたのですが、「抗体」とか「血液」の単語が聞こえて来たので、医療従事者なのかなとなんとなく会話が気になっていました。 そのうち、1人が「消臭スプレ…

新生児のあれこれ 49 <新生児の声は誰が聞いてくれるのだろう>

昨日の記事で、入院中の生後2日目に添い寝中に脳性麻痺になったと考えられる事例報告を紹介しました。 その報告書の「4. 今後の産科医療向上のために検討すべき事項」の一部を紹介します。 1)当該分娩機関における診療行為について検討すべき事項 母子同室中…

新生児のあれこれ 48 <添い寝授乳のリスクマネージメント>

入院中のお母さん達に、ベッドでの添い寝授乳や添い寝を説明する際には児の転落と窒息、その2点がまず危険性として思い浮かぶのではないかと思います。 ところが、こちらの記事で「添い寝授乳なら窒息の危険性はない」という認識が産科スタッフにもあること…

添い寝授乳と添い寝

産後、特に初産婦さんの場合には体を思うように動かせなかったり、傷の痛みが強い場合など、赤ちゃんを抱っこしたり授乳の姿勢をとりつづけることもままならないことがあります。 あるいは、入院中は比較的眠っていてくれた赤ちゃんも退院後あたりから急激な…