2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

横文字のあれこれ 2 <コンプレックス>

コンプレックスという言葉は、ストレスやリスクよりも先に私が中学生か高校生ぐらいの頃にはもう使っていたのではないかと思います。 「劣等感を持っている」と言うよりも、「コンプレックスがあるよね」と言う方がなんとなくやんわりとした感じになるような…

記憶についてのあれこれ 132 <「貧しくはなかった」>

50年に一度のレベルの水害からその地域が立ち直るには、どれくらいの時間が必要なのでしょうか。 おそらく50年どころか一世紀、二世紀とかけて作ってきた田畑や集落が、一晩の雨でなくなってしまうのが災害の恐ろしさですね。 祖父母や曾祖父母がいつ頃から…

代替療法とは何か  6 <柔道整復術と医療類似行為>

先日の夕方、とあることで皮膚科を受診しました。 受付から診察まで2時間待ちの混み方で、その大半が子どもたちでした。 看護師さんが症状を確認しているのを聞いていると、顔に小さなぶつぶつができたとか、虫刺されで掻いたあとが少し化膿しているといった…

散歩をする   90 <渡良瀬遊水地>

利根川や江戸川流域はこれまでほとんど訪れたことがない地域でしたから、私の頭の中の地図はそのあたりは白紙のような状態でした。 今年は、古代蓮を見に行ったり、利根大堰を訪れたので、なんども地図を見ているうちに利根川流域を思い浮かべられるようにな…

散歩をする   89 <江戸川「源流」を訪ねる>

災害といわれるほどの暑さがようやくおさまったので、ずっと計画していたことを実行できました。 それは江戸川の「源流」を訪ねることでした。 これまでも水元公園へ向かう途中で江戸川の堤防沿いを歩いたり、河口付近の旧江戸川沿いを歩きました。 江戸川の…

数字のあれこれ 44 <32℃から35℃>

咋日のニシアフリカコガタワニで紹介した東京ズーネットの記事の中に、興味深いことが書かれていました。 じつはニシアフリカコガタワニが属するクロコダイル科のワニの中には、卵を温めるときの温度で性別が決まる種が知られています。「温度性決定」という…

発達する  21 <動かずに発達する>

上野動物園のニシアフリカコガタワニの子どもが公開されたと聞いて、見に行きました。 8月13日から21日の間に50.6gという小ささで誕生した子ワニは、その後どれくらいの大きさになっているかがまず気になっていました。 パンダのように身体計測のデーターが…

「助産師の歴史」まとめ

ひとつのタイトルでいくつか記事がたまったままになっているものがあります。 なぜそのタイトルを思いついたのだろう、そのまままとめて良いのだろうかと逡巡することもあります。 「助産師の歴史」もすでに5つほど、記事があります。 ただ、学問的な歴史の…

横文字のあれこれ 1 <ストレス>

さくらトラムから横文字の魔法について考えていたら、新たなタイトルを思いつきました。 外来語という意味での横文字ですが、真っ先に思い浮かぶのが「ストレス」という言葉です。 老若男女、この言葉の存在を知らない人や「その言葉を使ったことがない」と…

シュールな光景  10  <「横文字」の魔法>

先週の「アド街ック天国」は三ノ輪周辺でした。 その中で都電荒川線が紹介されていました。 昨年は、荒川や隅田川、神田川を辿って散歩をしたので、結構、都電荒川線には乗りました。 番組の中の都電荒川線を観ているだけで、荒川線の乗客が多い車内の雰囲気…

水のあれこれ 88 <「水道の水はつくられる」>

三浦半島をまわった時に、有名な三浦野菜の畑が広がる風景に農業用水はどうしているのだろうと気になりました。 三浦半島の説明では「水田は少なく、ダイコン、キャベツ、スイカその他各種野菜の栽培が盛ん」と書かれていますから、わずかでも水田もあるよう…

観察する  57   <「坂道を登れば平らな台地」>

最近は地図を見るだけでだいたいどのような地形が広がっているか、クイズのように見えてくるようになったので、三浦半島を訪れる前には地図と航空写真、そしてガイドブックなどでおおよそのイメージが出来上がっていました。 ところが、実際に行って見ると、…

散歩をする   88 <三浦半島を歩く>

油壺という地名は不思議な響きがありますが、私にとってもうひとつ記憶についての不思議さもあります。 特に油壺といえば油壺マリンパークがあります。小学生の頃に行ったような気がするのですが、記憶を辿ろうとしてもプツリと途切れてしまって、やはり行っ…

散歩をする   87 <油壺験潮場>

水準点と水準原点について検索していたら、油壺験潮場について知りました。 油壺といえば夏の観光地というイメージですぐに思い浮かぶのですが、「験潮場」となると打ち込んでも一発で漢字が転換されないほどですし、今まで耳にしたことがない言葉でした。 …

気持ちの問題  54 <自分の亡骸をどうするか>

某医学部に献体された父の遺体は、今頃、どうしているかなと時々考えています。 今年の夏は、父にとっては仏教的には新盆ということになるのでしょうが、兄弟も「父はまだ(献体という)仕事中だから」という気持ちで、特別何かすることもありませんでした。…

10年ひとむかし 39 <休みが増える社会で、休みが少なくなる>

現在の勤務先では、月に最低10日間の休みが確保されています。 月に6日間の休日だった時代に比べれば、ずいぶんと労働条件が改善されました。 今後はさらに、8時間という労働の中身についても見直されていくといいなと思います。 週休二日への動きが始まった…

運動のあれこれ 24 <週に2日間休めるようになった>

私が小学生だった頃から高校そして看護学校を卒業した1980年代初頭まで、土曜日も半日授業があり、休みは土曜日の午後と日曜日の1.5日でした。 小中学校が週休2日になったのはいつだろうと検索したら、Wikipediaの学校週5日制にまとめられていました。 1992…

気持ちの問題  53 <マウント>

マウントという言葉をよく耳にするようになったのは、いつ頃からでしょうか。 もちろん「Mount. Fuji」のように「山」という意味では子どもの頃から知っていましたし、動物の行動に使う言葉であることも知っていました。 それが人間に使われるようになり始め…

イメージのあれこれ  20 <水しぶきをあげると速く見える>

プールに行くと、泳ぐ前に念入りに準備体操をするようになったことは、以前書きました。 この時に、もうひとつしていることがあります。 それは、その時のプール内にいる人の状況を把握して、どのコースでどのように泳ごうか計画を立てることです。 だいたい…

数字のあれこれ 43 <8時間という労働時間の中身>

日が短くなる季節には労働時間を5時間ぐらいにしてくれるといいなと書いたのですが、本当は年間を通して、1日の労働時間が短くなればいいなと思っています。 「1日に8時間以内、週40時間以内」という労働時間が決まった頃の時代に比べると、労働内容の量・質…

数字のあれこれ  42 < 日の出日の入り時間>

毎日、天気予報で耳にする「日の出日の入り時刻」ですが、その太陽の位置や光の変化を半世紀以上経験して来たので、正確に季節の変化を感じとっていると思っていました。 たとえば、光あれかしに書いたように、まだ寒い1月に太陽の光が明るく感じられて、少…

食べるということ  32 <アミの塩辛>

気温が下がって来ても日差しはちょっと夏を感じさせるこの時期に、なぜか無性に食べたくなるものがあります。 それは、アミの塩辛です。 食欲の秋ですかね。 Wikipediaの塩辛を読むと、日本でもその種類はたくさんあるのですね。イカやタコ、カツオの塩辛ぐ…

ケアとは何か  27 <面会とは何か>

面会という言葉は医療以外でも使われますが、コトバンクのデジタル大辞泉では「人と会うこと。対面」といういたってシンプルな説明だけでした。 前回の記事で面会については「教科書的に理解していた」というようなことを書きましたが、医療や介護施設での面…

ケアとは何か  26 <面会は非日常の時間>

10年ほど前に母が急性期病院に入院し、そのあたりから父も母も「入院」「入所」という生活になりました。 それ以来、高齢者の特徴ともいえる突然状態が変化して入院、転院、そしてどこの施設へ移るかといったことの対応だけでなく、そういう状況で死や病気、…

つじつまのあれこれ  13 <水平という基準点を定める>

歩いている時や車窓から見つけた風景で、少し段差や高低差があるところを見つけると、その地域の歴史を知ってみたいと心が踊るこの頃です。 あちこちの歴史資料館や郷土資料館に展示してある過去の写真や、「渋谷の記憶」のような自治体が出版している写真集…