2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶につてのあれこれ 71 <天気予報と定点観測>

前回の記事で「定点観測」について書いたのですが、実はその言葉の本来の意味を知らなかったことにWikipediaの説明を読んでちょっとびっくりしました。 定点観測(ていてんかんそく)とは、海洋上の定点で行われた気象観測業務。 驚いた理由は、「海洋上」と…

定点観測

昨日の記事の植物の変化のように、毎日連続して見ていると気づかない変化も、1週間おいてみると違ったものが見えてきます。 その地域に住んでいた時、あるいは1年に1〜2回ぐらいしか帰省しなかった頃には見えなかった変化が、今、父のところへ1週間から10…

下を向いて歩こう

先日父に会いに行ったら、やはりあれははかない春の幻想の世界だったかのように、もう新緑の季節になっていました。 1週間というのは、これだけ植物にとっては変化がある時間なのですね。 先週は、まだわずかに新緑が出始めたばかりの山々に、ポツリポツリと…

「力任せに泳げば速くなるわけじゃない。そこが水泳のおもしろいところ」

先日のNHK「アスリートの魂」は、「"水の覇者になる" 競泳 萩野公介」でした。 萩野選手といえば、世界水泳バルセロナで17レース出場というタフさで驚かされた選手です。 その前年のロンドンオリンピックでは、日本史上初の400m個人メドレーで銅メダルで注目…

運転技術と身体の反応速度

数年前に半身麻痺になる直前まで、母は70代後半でも運転をしていました。 車がなければ高齢者の生活が成り立たない地域でもありましたが、<母の運転免許>にも書いたように、車で自由に移動する手段を得たこの時期が母の人生の中で最も充実していたように見…

崩し字

40代終わり頃から徐々に筋肉の衰えを感じていることは<更年期と筋力低下>で書きました。 最初は大腿・下腿や上腕などの比較的大きな筋肉の量が減ってきたように思います。 自分としてはいつも通りに歩いているつもりが、足の動きがついていなくてバランス…

記憶についてのあれこれ 70 <野犬が記憶にあった時代>

先日、NHKの番組で「恐怖!ヤギ襲撃事件」というタイトルを見つけたので録画しておいて観ました。 玄関にベンチがある国では、ヤギや放し飼いのアヒルや鶏が庭にいて動物は身近な存在だったので、気になったのでした。 熊にでも襲撃されたのかと思ったのです…

記憶についてのあれこれ 69 <いす>

先日、イランの観光が注目されているというニュースの中で、旅行会社のオフィスの映像が写りました。 その映像を見て、また回想の世界へ。 30年ほど前にインドシナ難民キャンプで働くために、当時虎ノ門にあった国際移住委員会(現国際移住機関)のオフィス…

ムスカリ

2月から4月頃までの春の草花が一気に咲いた幻想的な風景ですが、子どもの頃に見ていた風景には絶対になかった花があります。 それがムスカリです。 似た雰囲気の花にヒヤシンスがありますが、これは子どものころからありました。 先日の面会に行く途中のあち…

行間を読む 47 <過ちに過ちを重ねる>

昨日の記事で紹介したニュースと対照的なニュースが、翌日の4月19日に報道されました。 韓国で「セウオル号事故遺族と警官衝突 90人拘束」というニュースです。 去年、韓国南部で起きた旅客船の沈没事故では、修学旅行中の高校生など295人が死亡、今も9人の…

行間を読む 46 <祈りと希望>

4月18日のNHKニュースで、「旅客機墜落 ドイツで追悼のミサと式典」がありました。 先月フランスで起きたドイツの旅客機の墜落を受けて、ドイツのケルン大聖堂で追悼のミサと式典が行われ、遺族や政府の代表などおよそ1400人が犠牲者を悼みました。 先月24日…

タチツボスミレ

父が入院している病院は、標高がやや高いところにあります。 そのためか春の訪れは今頃一斉に、いろいろな花が咲くことが特徴のようです。 高校生まで住んだ地域ですが、「特徴のようです」と書くぐらい、離れてみて初めてここの春はこんな感じだったのかと…

「教える」と「背中をみせる」

このあたりの記事から競泳ブログに様変わりしていますが、昨日の松田丈志選手の番組の続きです。 番組では、壁にぶつかっている全国ジュニアチャンピオンの15歳の中学生に、松田選手がアドバイスをするというものでした。 松田選手が自分のプールに来てくれ…

「空中を飛んでいるような泳ぎ」

先週の競泳日本選手権の録画をぼちぼち観ながら、余韻にひたる毎日です。 そんな中、4月14日にNHKの「めざせ!2020年のオリンピアン/パラリンピアン」で、「競泳の悩める新星×メダリスト松田丈志」を放送していました。 番組の最後の部分で15歳の中学生スイ…

駅の中で食べる

永田町駅の話の続きです。 永田町駅というのは、私にとっては乗り換えのために通過する駅でした。 「駅周辺」を見ても私には縁のない施設ばかりですし、地下ばかりを歩いているので地上の風景がどうなっているのかも知らないくらいです。 長ーいホームを歩き…

エスカレーターとリスクマネージメント

先日の永田町の長ーいエスカレーターから社会の高低差について回想した記事の続きです。 エスカレータでの歩行禁止を呼びかけるキャンペーンを耳にするようになったのはここ10年ぐらいでしょうか。正確な記憶がないのですが。 私自身としては、それが「正し…

記憶についてのあれこれ 68 <高低差を歩く>

先日のエスカレーターから、また回想の世界へ。 首都圏近郊は、1960年代頃から次々と農地や丘陵地の宅地化が進められてきました。 私が住んでいる地域は1960年代頃に住宅化が進んだところで、当時はその私鉄沿線はまだ畑が続いて隣りの駅が見えるほどだった…

思い込みと妄想 18 <マクロビ『派』ビスケット>

連日、辰巳国際プールでの競泳日本選手権の熱戦は本当にわくわくしました。 私の印象に残った場面はたくさんあるのですが、表現するのは難しいですね。 5月のジャパンオープン、そして世界水泳と楽しみにしています。 さて、辰巳からの帰路は、いつもじんわ…

記憶についてのあれこれ 67 <永田町駅のエスカレーター>

辰巳国際プールに競泳の観戦に行く時には、永田町駅で半蔵門線から有楽町線に乗り換えています。 私が最初にこの永田町駅を使ったのは21か22歳の頃でした。 まだ当時は、田園都市線が渋谷から半蔵門までようやく延長して、この永田町駅ができたばかりの時期…

水のあれこれ 14 <なぜ泳ぎ続けるのか>

社会人になっても泳ぎ続け、日本選手権にチャレンジする息の長い選手が増えました。 「なぜ泳ぎ続けるのか」 記録や栄誉だけではない、「何か」が泳ぐことにはあるような気がしていました。 それを松田丈志選手のインタビュー記事の中で見つけました。 「泳…

水のあれこれ 13 <泳ぐ>

最近めっきり夢を見なくなった私ですが、そのたまに見る夢で多いのが、泳いでいる夢です。 もう少し正確に書くと、「泳ぎたくて手足を一生懸命に動かしているのに、何だか進まなくてもどかしく感じている」夢です。 あれはたぶん、夢の中では「水の中」にい…

水のあれこれ 12 <水を打つ>

昨日の男子100m平泳ぎ決勝は、会場も一体になった試合でした。 スタートの合図が鳴るまでの数秒間、まさに今日のタイトルのようでした。 誰もが固唾を飲み込んで、北島康介選手と他の選手がどのような泳ぎを見せるかという期待感が感じられました。 一昨…

気持ちの問題 2 <日の丸と君が代>

昨日は仕事が休みだったので、喜々として辰巳へ向かいました。 競泳日本選手権の初日なのですが、会場は平日の17時ということもあってやや寂しい人の入りでした。 あとで観たNHKの放送録画では、アナウンサーの方が「今日もたくさんのファンの方が入っていま…

競泳日本選手権、始まる!

今日から12日まで、競泳の日本選手権が始まります。 最近は6日間という長い日程が多いので、全日程を観に行けなくなり残念ですが、行ける日は辰巳の国際プールへと通おうと思っています。 大会に先駆けて、先日の「GEt SPORTS」(テレビ朝日)で松田丈志選…

気持ちの問題 1 <距離感が縮む>

このところ「気持ちの問題」というキーワードがずっと頭の中にあって、こんな記事も書いてみました。 「気持ち」ってなんだろう。 少し考えてみたくなりました。いえ、「考えた」つもりが単に気持ちの内容になりそうですが。 今回は人との距離感が縮むことに…

記憶についてのあれこれ 66 <目的を持って体を動かすことを記憶する>

朝目が覚めてから寝るまで、いえ寝ている間も、私たちはなんとさまざまな複雑な体の動きを行っていることでしょうか。 意識的に、そして無意識に体を動かし、何らかの目的を持った行動へとつながっていきます。 それは指先のちょっとした傷だけでも、シャワ…

世界はひろいな 29 <動物園のあれこれ>

葛西臨海水族園のマグロのことを考えていたら、いろいろとまた回想の世界へ。 1980年代半ば、東南アジアにある難民キャンプの仕事も終わりに近づいた頃、2ヶ月の休暇をもらってアメリカ人の友人達とタイに旅行に行きました。 ところで、「2ヶ月の休暇」を当…

水のあれこれ 11 <水槽の中で生きる>

昨年末から葛西臨海水族園のマグロが次々と亡くなっていることが報道されていました。 そろそろまた、あのマグロが悠々と泳いでいる姿を観に行こうと思っていた矢先でした。 その報道からブログの記事にしてみようと思ったこともありましたが、どうも書けま…

水のあれこれ 10 <水に流す>

母との感情的な確執についての記事が続いたので、今日のタイトル「水に流す」は「過去のいざこざなどをすべてなかったことにする」(デジタル大辞泉)ような話かと思われるかもしれません。 ところが、今日の話は本当に「子犬を水に流した話」です。 中学生…

記憶についてのあれこれ 65 <親との関係を見直せる時代>

最初は助産師だけでの分娩の場はなくしたほうがよいということを伝えたくて始めたブログですが、最近は認知症になった父とのことからケアについてテーマが広がってきました。 父についての記事はけっこう書きましたが、母については一昨日の記事と昨日の記事…