2022-01-01から1年間の記事一覧

食べるということ 84 素麺発祥の地で食べる

古墳と周濠をたどって歩くと、集落の家の少し広い庭に作業所のようにそうめん工場がぽつんぽつんとありました。三輪そうめんはこういうところで作られるのですね。 お腹が空いてきました。今回の散歩では、三輪そうめんと柿の葉寿司を絶対に食べるという固い…

反動から中庸へ 13 国造りへの気持ち

三輪にある大神神社は日本最古の神社として耳にしたような記憶があるだけでした。 Wikipedia「大神神社」の「祭祀」に目が留まりました。 崇神天皇5年から疫病が流行り民が死亡し、同6年には、百姓流離し国に叛くものがあった。天皇はこれを憂慮し、祭祀によ…

散歩をする 392 古墳を訪ねながら三輪へ

里山保存地の休憩所はもうこのまま一日過ごしていたいと思うような晩秋の山と水田の風景でしたが、今日はまだまだ歩く予定があります。 山沿いの蛇行した道を歩くと辻に大きな石碑があり、昭和9年に建てられた石碑のようで「道路暗渠記念碑」とありました。…

記録のあれこれ 133 日本最古の道、山の辺の道

溜池のある古墳をつないで歩く計画でしたが、そこはちょうど山の辺の道のようで、あちこちに案内標がありました。 中山町の里山保存地区から次に国道を挟んで西側の黒塚古墳を訪ねたので、一旦、山の辺の道からは離れました。 このままこの道を歩いてみたい…

事実とは何か 96 「その名を口にするつもりはない」

あの日(2022年7月8日)ニュースを聞いた時に、2016年にニュージランドで起きた銃乱射事件の4日後に「犯人の名を口にするつもりはない」とニュージーランドの首相が言ったことを思い出しました。 ニュージーランドのアーダーン首相は19日、議会での演説で、…

行間を読む 176 「カルト宗教」

予約していた「カルト宗教」(紀藤正樹氏、アスコム、2022年12月29日)が届きました。 あの日以来できるだけ情報は追っているのですが、なぜ統一教会の問題がここまで大きくなったのだろうというところで自分の理解が漠然としたままでした。 この本の「はじ…

落ち着いた街 28 万葉まほろば線の車窓の風景を、古墳を訪ねて歩く

8月下旬に万葉まほろば線の車窓から見た溜池や水田をいよいよ歩きます。 9時40分に奈良駅発高田行きの万葉まほろば線に乗りました。快晴で日差しも強くなってきて13度まで気温が上がっていますが、都内の9度よりもむしろピリッと空気が冷たく感じました。 緑…

散歩をする 391 晩秋の車窓の風景

11月初旬、品川駅6時に出発するのぞみに乗るためにまだ真っ暗な中、家を出ました。9度ですがそれほど寒く感じないのは不思議です。 でも朝帰りの酔っ払った人が駅に座り込んでいたので、凍死しないか心配になりながら品川駅に向かいました。 うっすら明るく…

散歩をする 390 ただひたすら川と溜池と水路を見に〜奈良・和歌山・大阪〜

8月下旬のツルボを見に平城宮を訪ねたのに1本もみることができなかった散歩でしたが、現在も古墳の周濠や古くからの溜池の水が水田を潤している風景に再び奈良を訪ねたくなりました。 時間切れで途中下車できなかった万葉まほろば線沿線にはたくさんの古墳と…

簡単なことを難しくしているのではないか 14 大人は簡単なことが理解できない

「世界では新型コロナは過去の話」と言う雰囲気が伝わってきても、通勤時はほとんどマスク姿の方ばかりですし、よそはよそ、うちはうちと落ち着いた社会だなあと思います。 病院に面会に来られた方々もほぼ100%、きちんとマスクをして病院内に入って来られま…

生活のあれこれ 13 生活が成り立たない国でも守ろうとするのが国民

土曜日に異例の国会審議で可決は他のことのために急いだのだろうなと思わせるのが自民党政治の残念なところだ、と長年見ていれば政治の素人でも感じてしまいますね。 良いこともしてきたのに、お金の問題あるいは政治家で居続けるための問題でつまずくのがい…

落ち着いた街  28 熊川分水から玉川上水へ

熊川神社に着いた時、ちょうど歴史を辿る街歩きでしょうか、数人の方が境内から出て熊川分水沿いに歩いていかれました。 この先の蛇行した水路に沿って多摩川までも歩いてみたかったのですが、今日は玉川上水でまだ歩いたことがない場所を歩くという大きな目…

水のあれこれ 271 熊川分水

水喰土公園を出てすぐのJR青梅線の踏切を渡り、五丁橋通りから山王橋通りへそして清水坂通りから郵便局の前を南西へと曲がると、鍋ケ谷戸公園の前を通って福生第二小学校を目指しました。どこに「清水坂」や「谷戸」があるのだろうというぐらい平らな場所で…

水のあれこれ 270 水喰土(みずくらいど)公園

今までも何度も青梅線や八高線の車窓から水喰土公園をみているのですが、問題はどこから入れるのだろうということでした。 地図では北側に車道と公園内の歩道が描かれているのですが、玉川上水沿いにある日光橋公園には遊歩道があるのか地図だけではよくわか…

散歩をする 389 玉川上水と熊川分水を歩く

10月は秋晴れのイメージがあるのですが、今年は気温が上がり下がりするだけでなく曇りや雨の日も多く、なんとなく遠出の計画をする気分にならない1ヶ月でした。 泳ぎに行ったり近場の公園を散策することが多かったのですが、いつか歩こうと思いながらそのま…

記録のあれこれ 132 「東山道武蔵路跡」

8月下旬に奈良を訪ねて以降はほとんど遠出もしない9月でしたが、いつの時代の東海道かをかきながら、古代の「東海道」について知る機会が9月にあったことを思い出しました。 9月下旬に、久しぶりに国分寺崖線の湧水をみたいと思いました。 いつもとは違う道…

マイナンバーとマイナンバーカードの記事のまとめ

2016年に書き始めたマイナンバーとマイナンバーカードについての記事がたまってきて、ぼんやりですが何に私は引っ掛かっているのか少し見えてきました。 一つ目は政府が「利便性」と言って新しいことを打ち出すたびに、カード一枚にまとめてしまうことが必ず…

鶏が先か卵が先か 5 国家資格は当然マイナンバーで管理するもの

またマイナンバーカード申請の書類が送られてきましたが、スポーツやコンサートのチケットを購入したりイベントへの入場にマイナンバーを活用といったマイナンバーカードの迷走のニュースにますます「これじゃない」という思いが強くなっています。 さらにま…

米のあれこれ 48 「見沼のたんぼの歴史」

5年ほど前に見沼代親水公園を地図で見つけた時に、なぜここから離れたさいたま市の地名がつく親水公園が足立区にあるのだろうと思ったことがきっかけで、見沼代用水につながりました。 地図で水路をたどると昨年訪ねた鳩ヶ谷の氷川神社の前を流れる見沼代用…

記録のあれこれ 131 忘れるどころか日に日に思いが強くなる

12月10日夕方に国会の審議のニュースが流れていました。「今日は土曜日なのに」と思いましたが、旧統一教会被害者救済法案が参院特別委員会で質疑のあと成立し、「土曜日の国会審議は異例のこと」と伝えられていました。 8日にその法案が衆院本会議を通過し…

水の神様を訪ねる 68 大間木氷川神社から井沼方公園へ

この「水の神様を訪ねる」というタイトルを思いついたのも地図で氷川神社を探し始めたのがきっかけでしたが、まだまだ訪ねていない氷川神社があります。どんな場所にあるのだろうと地図から地形や歴史を想像し、実際に訪ねて新たに知ることが増えるのも楽し…

水の神様を訪ねる 67 見沼通船堀公園から附島氷川女体神社へ

5年前初めて見沼代親水公園を訪ねた年も「雨が多い夏だった」と記録していましたが、今年も本当に雨が多い夏でした。 今年はさらに7月下旬から8月初旬には都内の感染者数が3万人台になり、未曾有の感染症で先が見えない状況が続いていました。自宅で検査、自…

散歩をする 388 見沼通船堀公園を訪ねる

今回もまだ記録していなかった散歩です。 8月下旬にかねてから訪ねてみたいと思っていた見沼通船堀公園へ行きました。 地図の水色の場所を探しているのは30年ほど前からの玉川上水への関心がきっかけだったのですが、実際にあちこちを歩き始めたのはほんのこ…

散歩をする 387 立会道路から立会川河口へ

大井の原の水神池を訪ねたあとは、いつかたどってみようと計画ノートにあったもうひとつのルートを歩くことにしました。 大井町駅の南にある東京品川病院の近くから忽然と始まる立会川がどんなところなのか気になっていました。 地図で暗渠らしい場所を探す…

水の神様を訪ねる 66 大井、原の水神池

7月中旬の散歩の記録がまだだったことにも気づきました。 線状降水帯に逆行しながらの九州の散歩から戻ったときには、東京都の感染者数が1日2万人から3万人に増えて第7波が確実になりました。 しばらくは遠出は無理そうです。 2年半前の「感染者数増加」とは…

観察する 76 世界的な感染症というのは温度差がでてくる

「未曾有の」というのは今までにこのような状況を体験したことがないために、どのように対応したら良いのか参考になる前例がない状況ですね。とりわけ感染症への対応というのは、その原因特定から対応まで手探りで進むしかない中、それぞれの状況に合わせた…

行間を読む 175 ケイトウの花

四日市のあたりで車窓から鶏頭の花が見えたのですが、長年の感覚の積み重ねからかこの花が咲くと他の秋の花も咲いているだろうと思いました。私にとっては秋の花のイメージです。 ところが「季節の花300」では「開花時期は、8/10~12/1頃」、Wikipediaの「ケ…

小金がまわる 29 無人販売

畑の隅に野菜が売られていると、ふらりと立ち寄るのは楽しいものでした。 80年代から90年代ごろ住んでいた世田谷では、あちこちに畑があって、野菜の無人販売所があったし、今でも少し郊外に出るだけで野菜の無人販売所があります。 「でした」と過去形で書…

イメージのあれこれ 32 最初の印象のあいまいさ

8月下旬のツルボを探しに奈良を訪ねたのに一本もみることができなかった惨敗の記録を書き終えましたが、半世紀前の修学旅行で訪ねた場所はこんなところだったのかと記憶があまりにも違っていました。 ほんとうに記憶はあいまいで、あいまいさがそのまま印象…

行間を読む 174 右と左

ここ2年ほど、奈良というのはまるで熊手のように盆地周囲の山から小さな流れが集まって合流し大和川になり西へと流れ、その川の周囲に寺社や街ができている様子を思い浮かべていました。 平城宮跡を訪ねてからは平城京の都市計画の図がそれに重なるようにな…