2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

事実とは何か 45 <「お母さんと赤ちゃんが一緒にいられる」ための運動とは何か>

議場に7ヶ月の乳児を連れいて行った件のだいたいの背景が見えて来たような気がします。 最初は、市側にも何か別の対応方法があったのではないかとも思いつつ、その後の詳細を知りたいと思っていました。 じきに、11月23日付けで「荻上チキ 赤ちゃんと議場入…

実験のようなもの 6 <同じ方向を求めていたつもりがまったく違う方向になることがある>

なぜ、議場に子どもを連れて行った映像や海外の議場に子どもを連れている議員の写真に「危なさ」を感じたのか。 それは、1970年代ごろからの出産や母乳育児をめぐる動きと同じパターンだからだと感じています。 私が助産師になった80年代終わりごろから、翻…

実験のようなもの 5 <仕事場に子どもを連れて行くこと>

例の熊本市議会に子どもを連れて行かれた議員さんの行動から、まだいろいろと考えているのですが、もしかしたら、あの議員さんやその行動に共感をされている方は日本にはそういう行動をとった人たちがいたことを知らないか身近にいなかったのではないかと、…

10年ひとむかし 27 <「22才の別れ」の感じ方>

神田川について考えていたら、かぐや姫の歌とあの時代の雰囲気がいろいろと思い出されました。 1970年代に入ると、自宅にスピーカー付きのステレオを買ってもらってレコードを聴くことが、贅沢ではなく「ちょっと贅沢」のレベルになるぐらい、日本が豊かにな…

散歩をする 43 <神田川>

「神田川」と聞くと、2つのことがあたまをよぎります。 中学生ぐらいの頃にヒットした「神田川」と、もうひとつは私が私が神田川だと思っていた川は本当はなんという川だったのかということです。 「神田川」の歌詞に恋人と思われる二人が銭湯にいく様子があ…

ケアとは何か 20 <乳児保育の質とは>

昨日の記事の続きです。 1990年代に、東南アジアの農漁村や少数民族の村を尋ねてまわりました。 母親たちが海外出稼ぎに行ったり労働力となっているので、残った祖父母や職が見つからずに居候している人たちが乳幼児の世話をし、あるいは日本ではまだまだ幼…

運動のあれこれ 10 <「ケアする側の声はイデオロギーになりやすい」>

先日、市議会議員が乳児を連れて登庁し、乳児が議会場から退出させられるニュースがありました。 なんだか不意打ちをされたような唐突感のあるこのニュースに、気持ちがかき乱されるような感じを受けるのは何故だろうと、あれこれと考えてしまいました。 こ…

気持ちの問題 49 <会話を聞かされるのが苦手>

「気持ちの問題」は私の心の中にあるぐちぐちとした愚痴を整理するための記事です。 電車などの交通機関でのマナーやルールには、時々、何のためなのかを見失ってしまったものもあるのではないかと感じることがあります。 「優先席付近の電源off」もその一つ…

散歩をする 42 <東京湾を眺める>

午後2時にテレビ朝日の東京サイトという番組があります。 わずか3分ほどの番組ですが、東京都の広報番組として2000年から放送されていたようです。 「科捜研の女」とか「相棒」の再放送を録画予約することが多いのですが、その直前に放送されていたのに、番…

水のあれこれ 70 <水の中を歩くように泳ぐ>

ワールドカップ東京大会は、選手の皆さんのアップの様子を見るのを楽しみにしていました。 カテインカ・ホッスー選手は2日間とも、海外選手の中でも一番にプールサイドに現れ、念入りに準備体操をしていました。 印象としては、体幹の筋肉に神経を向けながら…

競泳ワールドカップ2017東京大会

11月14日、15日に辰巳国際プールで競泳ワールドカップ東京大会が行われました。 2011年から東京で開催されていますが、2011年はチケットは取ったのに急用で会場に行けず涙を飲みました。 この秋の時期に、応援している選手の方々や海外選手の泳ぎを観ること…

食べるということ 23 <そこで採れたもので作る>

最近、「コウケンテツが行く アジア旅ごはん」を久しぶりに観ました。 これはNHK BSの番組なので、BSの契約をしていない私は、たまに地上波で放送している時に楽しみに観ています。 先月のマレーシアの少数民族の村での調理や食事風景も、私が住んでいた東南…

記録のあれこれ 10 <気に入らない数字は記録したくない>

測定機器はある程度正確に数字を示しても、「いや、それはきっと測り間違い」と、その測定値をなかったしたくなることは誰でも経験があるかもしれませんね。 代表的なのが、体重かもしれません。 特に女性には50kgの壁があるかもしれませんし、少しでも少な…

イメージのあれこれ 9 <うーの終の住処>

少し前にアメリカで銃乱射事件が起きた時のニュースで、犯人は年金者住宅に住んでいるという情報がありました。 ああ、そう、今私が欲しいなと思っているのは年金者住宅という発想で、そこに住み続けると言う意味ではなく、ひとつの集合住宅の中で自立した高…

10年ひとむかし 26 <ぶーふーうーの家>

先日の丸子川を散歩したあと、せっかくここまで来たので30年ほど前に住んでいたところへ足を伸ばしてみようと思い立ちました。 すでに辺りは暗くなっていたのですが、2年半ほど住んでいた場所で比較的大きな道路が近くを通っていたことと、教会と病院がラン…

水のあれこれ 69 <川の上に川、川の下に川>

丸子川沿いに歩こうと地図を見ていた時に、谷沢川と交差している箇所があることに気づきました。 谷沢川を等々力渓谷方面に向かって歩いた時にその場所を通ったはずなのですが、残念なことに記憶がありません。 他のことに気を取られて歩いていたのでしょう…

散歩をする 41 <丸子川>

雨が続いた10月とはうってかわって晴天が続く今月です。 休日が近づくと、わくわくそわそわして地図を眺めて、散歩コースを探しています。 地図でまず探すポイントが、緑色になっている公園です。 大きな都立公園や庭園がまず目に入るのですが、規模は小さく…

赤ちゃんに優しいとは 13 <江戸時代の「大人の方便」>

大人の方便の全てが間違っている訳でもなく、「いつかは泣かなくなるよ」というのは成長・発達という軸を考えれば正解に近いものでしょう。 ただ、そんな悠長な答えではなく、今すぐ使える答えが欲しいという気持ちは慰めてくれませんが。 「赤ちゃんは泣き…

赤ちゃんに優しいとは 12 <大人の方便>

30年ほど前、何かの本で「colic pain」という考え方があることを読みました。 うろ覚えですが、「夜泣きなど乳児の泣き止まないことに対して、欧米ではcolic pain(腸の動きによる痛み)があると考えられている」というような内容でした。 日本の小児科関連…

赤ちゃんに優しいとは 11 <「赤ちゃん」ってどの段階なのか>

久しぶりの、「赤ちゃんに優しいとは」です。 上野動物園のパンダの赤ちゃんの成長・発達の様子が刻々と報道されていますが、6月12日に生まれて、6月14日に初めて体重と身長の計測が行われた時には143g、14.3cmだったのが、10月31日の16回目の計測では9.1kg…

水のあれこれ 68 <街のでき方>

中央線の車窓から見える風景は、荻窪を過ぎたあたりから吉祥寺や三鷹のあたりまで、見ていてすっきりするほど鉄道の両側にまっすぐな道路と区画整理された宅地が続く印象があります。 まずまっすぐな中央線ができて、それに合わせて左右に真っすぐな道路が延…

存在する 7 <存在しないのに残る本籍>

青梅街道を歩いてみようと思った理由がもうひとつあります。 その街道沿いに、私の以前の本籍地があったからです。 こちらの記事で書いた、看護職の免許に関する変更届けが遅れて厚生大臣あてに謝罪の一筆を書かされた、あの本籍地です。 秋晴れの日に、街路…

散歩をする 40 <善福寺公園から武蔵関公園へ>

新宿から中央線に乗ると、吉祥寺の手前で鬱蒼とした緑地が見えます。 手前の森が東京女子大で、その奥にあるのが善福寺公園です。 車窓から見ると、以前だったら駅から遠く感じてとても歩く気にはならなかったのですが、散歩をするようになって「あのくらい…

運動のあれこれ 9 <「正確に知ることこそ、共存の一歩」>

ここ1〜2年の間に、ずいぶん、生物を研究されている方々の本を読む機会がありました。 カマツカやマンボウ、虫こぶあるいは水草の研究などです。 それぞれの生物の知識が増えることも本の醍醐味ですが、これらの本はどのようにその生物を調べるのか、研究者…

事実とは何か 44 <計測誤差>

歩数計を持ってみると、どれだけ歩いたかを測定する楽しさにけっこうはまりますね。 ただ、「一日に何歩歩くか」で検索すると、だいたい「一万歩」という数値が一人歩きしてきた印象があって、さらに2016年の「『1日1万歩で健康になる』は大きなウソだった」…

散歩をする 39 <歩く人のための道案内>

先日、高速道路のナンバリングについてのニュースがありました。 日本に初めて高速道路が開通した頃は、東名・名神高速道路ぐらいだったのですが、今やあちこちに高速道路があって、車とは無縁の私にはどこに何という高速道路が通っているのか浦島太郎の世界…