2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩をする 102 <利根川河口へ>

1時間に一本の電車ですから、時刻表を見ながら綿密に計画を立た、つもりでした。 干潟駅から国道126号線沿いに歩いて次の旭駅で電車に乗り、銚子まで行く。利根川河口をみてから、銚子電鉄に乗り外川まで行って海をみる。 銚子に戻ったら成田線で成田まで利…

散歩をする 101 <房総半島を横断する>

「干潟」周辺をどうやって歩こうか、地図を眺めること数日。 最初は大利根用水を巡ってみようと思ったのですが、疏水百選に選ばれているというのにこれといった場所の説明がきも見つかりません。地図を目いっぱい拡大しても、それらしき名称が書かれた用水路…

散歩をする   100 <「干潟」を歩く>

ブログ移行後、最初の記事が「散歩をする 100」になるなんて、ちょっとうれしい気分ですね。 さて、房総半島の地図を見ていたら、「干潟」という地名があるのを見つけました。 谷津干潟のように海辺ではなく、少し内陸部よりの場所につけられたこの地名に俄…

ようやくはてなブログに移ります

のんびりしていたら、2019年1月28日にはこちらのはてなダイアリーが閉鎖になるとのことで、ようやく重い腰をあげました。 新しいブログは こちらです。

心機一転というわけでもなく続きます

今日からこちらのはてなブログに移ります。 まだデザインや機能を試行錯誤中なので、読みにくい点も多々あると思いますがご容赦ください。 心機一転というほどではないのですが、今までのカテゴリーは変更しようと思っています。 新しいタイトルでの記事がた…

助産師の世界と妄想 33 <「助産政策」と「エビデンス」>

助産師の乳腺炎のケアに対する総論も各論もまだ未成熟な段階で、乳腺炎への対応に診療報酬が支払われることは寝耳に水でした。 むしろ、妊婦健診補助券のように、産後1年間ほど使える補助券があったら良いのにと思っていました。 そうすれば、「体重が増え…

助産師の世界と妄想 32 <「正常」へのこだわりがあちこちからハシゴをはずす>

臨床で働いている多くの助産師や看護師が経験した症例報告から必要なケアを探り当てるというシステムがない助産師の世界は、いつの間にか力を持った団体が現場のニーズとは程遠い研修や制度を作っていくことが、乳腺炎の診療報酬の件でもわかりました。 そし…

もし、あの頃、こうしていれば  3 <10年やってわからなかったコツが20年やってわかる>

10年やってわからなかった怖さを20年やって知るのがお産です。 30年たって、ますます「こんなことが起こるのか」という怖さを実感しています。 ですから、私よりはもっと稀で深刻な状況に日々対応されている周産期センターの方々が、「お産にはマンパワーが…

散歩をする   99 <西川緑道>

今日のタイトルの場所はどこにあるでしょうか。 正解は、岡山市です。正式には「西川緑道公園」だそうですが、岡山市公園協会にこんな説明がありました。 岡山市を南北に流れる西川沿いの公園。四季折々の草花を楽しむことができる緑道公園は、昭和49年頃か…

水のあれこれ 91 <最後は海へ>

今回も倉敷・岡山周辺を歩いた回想なのですが、あちこちを歩いてみてとても印象的だったことは、用水路や川にゴミがほとんどなかったことでした。 季節は晩秋ですから落ち葉が大量に出て木枯らしが吹く時期にもかかわらず、街中の小さな川や用水路から、干拓…

記憶についてのあれこれ 135 <山の風景の違い>

倉敷周辺を歩く1泊2日の旅でしたが、1週間ほどその回想をプログに書き続けたにも関わらず、まだまだ書き切れていないことが思い浮かんでくるほど百聞は一見に如かずの旅でした。 用水路や干拓地の歴史を見たみたいという目的の他に、もう一つ目的がありまし…

正しさより正確性を 15 <「電話等再診」や「時間外対応加算」>

妊娠・出産・育児中の方にとって妊婦加算のような支払いが増える話に驚かれるかもしれませんが、他にも加算されたという経験がある方もいらっしゃるのではないかと思います。 それが「電話等再診」あるいは「時間外対応加算」です。 妊娠中や産後に体調が悪…

正しさより正確性を 14 <周産期の福祉の歴史のようなもの>

妊婦加算の話題で真っ先に思い出したのが、現在、当たり前のように使われている妊婦健診の無料補助券が14回分になって、ほぼ全妊婦健診が基本無料になったのが2009年だったことでした。 では、それまではどうだったかというと、案外、こういうここ20〜30年の…

正しさより正確性を 13 <妊婦加算と妊娠中の受診について>

2018年12月14日付で「妊婦加算を凍結、厚労省が表明」というニュースがありました。 その前から、ネット上で批判が高まったことがこの一因なのかもしれません。 根本匠厚生労働相は14日の閣議後の記者会見で、妊婦が病院で診察を受けると自己負担が上乗せさ…

もし、あの頃、こうしていれば 2 <経験を積んだ助産師は産科診療所へと>

正直なところ私は全国の助産師の全体像を知るほどの立場にもないし、まして産科医や小児科医など周産期医療全体についても漠然とした情報しかないのですが、「もし、あの頃、こうしていれば」2004年の産科崩壊と言われた時期ももう少し違っていたのではない…

もし、あの頃、こうしていれば 1 <これからの周産期医療はどこへ向かうのだろう>

「歴史にもしはない」とか「歴史にもしは禁物」とどこかで耳にしてきたのですが、それはどういう意味で、どこから言われ始めたのだろうと検索して見ましたが、わからないとする説明ばかりでした。 干拓とか用水路とかの歴史を探って歩いていると、歴史とは何…

10年ひとむかし 41 <10年前の携帯電話とリスクマネージメント>

2018年12月6日の午後、外出先でiPhoneを見ようと思ったら「インターネットに接続できない」になっていました。 そろそろ買い替え時だったので、私のiPhone自体の故障の可能性が考えられたのですが、電車の中で「スマホが変。Lineが通じない」という会話が聞…

助産師の世界と妄想  31 <「憑物が落ちる」ようなものは教育から除く>

最近、30代前後の助産師から立て続けに「おひなまき」という言葉を聞いて、あの舌小帯切除と同じく、「こうすれば〇〇に効く」といった話は手を変え品を変えて10年おきぐらいに亡霊のように蘇ってくるのだなと、むしろ感慨深いものがあります。 「おひなまき…

米のあれこれ  7 <干拓地の歴史>

祖父の田んぼの歴史を知りたくなって岡山に向かいました。 岡山駅に近づく頃からなんとなく空気が霞んでいて、晴天にも関わらず空も青くないのはどうしてだろうと思いました。 岡山駅からバス停で待っている間も、バスで市内を走っている時も、まるで1970年…

思い込みと妄想 41 <ほうれん草とポパイ>

私ぐらいの世代だと、菠薐草というとポパイです。 大男ブルートに負けそうになると、ポパイがほうれん草の缶詰をぐいっと握りつぶすように開けて、もぐもぐと食べると力こぶができるあたりが、毎回、子どもを興奮させるのでした。 Wikipediaを読むと、へ〜っ…

菠薐草

今日もまた呪文のようなタイトルです。 これなら勘で読めそうですが、書くのは難しいかもしれませんね。 先日、岡山を散歩していて、あちこちに緑の葉っぱが育っていました。 ここ2週間ほど、スーパーでもほうれん草が安くなり、1束80円ぐらいなのでとてもあ…

犬養道子さんについての記事のまとめ

祖父の用水路への関心から倉敷を訪れる計画をたてたのですが、私の人生に最もといってよいほど影響を受けた犬養道子さんの展示につながるとは思ってもいませんでした。 犬養木堂記念館に、犬養毅元首相の言葉がいくつか展示されていたのですが、印象に残った…

イメージのあれこれ  21 <豊かさとか貧しさとか>

元新聞記者さんという人が電気を使わない生活を売りにした記事を書いたり、てくてく歩いて現金で買い物をする方が高齢者には良いといった記事を書いて、それがある一定数の賛同者を生み出していく現象も理解できるような気がします。 ええ、私にも1980年代ご…

10年ひとむかし 40 <倉敷美観地区>

倉敷に行ったことがない方でも、なんとなく倉敷美観地区はイメージされるのではないかと思います。 白壁と瓦屋根、そして木窓の美しい昔の家々が立ち並ぶ風景です。 そして大原美術館と倉敷川の柳が、観光案内の写真の代表でしょうか。 子どもの頃に、大原美…

散歩をする   98 <犬養木堂記念館>

岡山平野には干拓の用水路だけでなく、大小さまざまな川が蛇行しながら、時に混じり合いながら海へと流れています。 倉敷へ行く計画をたてている時に、そうした地図の青い線をあちこち拡大しては風景を想像していました。 倉敷と岡山の中間ぐらいに、やはり…

水のあれこれ 90 <高梁川と小田川>

地図で東西用水路のあたりを見るとすぐ上の場所が「つの字」になっていて、高梁川が大きく蛇行しています。 その「つ」に曲がった場所に西側から小田川がまっすぐに流れ込んでいて、その合流部から上流へと高梁川は大きく「くの字」を描いて蛇行しています。…