2020-01-01から1年間の記事一覧

発達する 33 修学旅行の計画にどんな思いがあったのだろう

ここ2年ほど遠出をするようになりました。 まったく初めての場所もありますが、どちらかというと記憶をたどって行く場所が増えてきました。 先月の北陸道も、高校時代の修学旅行や1990年代に訪ねた場所でした。 昨年、金沢駅で修学旅行中の高校生を見たこと…

数字のあれこれ 68 粛々と歩いていれば55%増でも問題ないのではないか

偶然つけたテレビのお昼過ぎのワイドショーで、週末の人出の「統計」を出していました。 渋谷は「前週に比べて55%増」だったそうで、ご意見番のような人が「若者が行動を変えないと」というようなことを言っていました。 渋谷とか吉祥寺とか、比較的私も利用…

小金がまわる 22 通信費の割合が激増した

以前は収入に対する割合でまず考える必要があるのが、住居費と食費の割合だったと思います。 1980年代ごろはたしか、「住居費(家賃)は収入の3分の1」以内にすることと言われていた記憶があります。収入も、手取り額に対してだったかと思います。 それ以外…

水の神様を訪ねる 24 野火止用水と氷川神社

念願の「都民農園セコニック」行きのバスに乗り、野火止用水の近くにある2つの氷川神社を歩く計画ができました。 お昼時だったので、散歩の途中で食べるおにぎりを購入してバスに乗り込みました。ほぼ満員で出発。JR中央線と西武新宿線、西武池袋線の間をつ…

散歩をする 264 幻の「都民農園セコニック」

吉祥寺では、駅前からいろいろな方面へのバスが出ています。 90年代に初めて吉祥寺に行くようになって、「都民農園セコニック」行きと表示されたバスに目が止まりました。 その路線は今でもあります。 「都民農園セコニック」、どこだろうとずっと気になった…

境界線のあれこれ 100 「現代」とはいつのことを言うのだろう

こちらとこちらの記事に、「現代」とはいつのことを言うのだろうと書いたのですが、そこからまた次々と思い浮かんでいます。 鯖街道を知ったのは25年ほど前ですが、私は鯖街道の歴史をそれほど昔に感じることはありませんでした。 1980年代からしばらく生活…

行間を読む 98 「地図と地球儀」

さまざまな記憶をたどるために遠出をしてみたり、20代の頃から影響を受けていた本を読み直したりしています。 犬養道子さんの「歴史随想パッチワーク」(中央公論社)は2008年に出版されたもので、まだ読んだことがなかったので購入したまま日が過ぎてしまい…

発達する 32 小さな工夫の積み重ね

1年前は、こんな生活になるなんて思いもしなかったと、つくづく思うこの頃ですね。 マスクをせずに飲食をともにするリスクは簡単そうでなかなか社会に浸透しないのは驚くのですが、まあこれはこんな非常事態でなくてもいつも通りでしょうか。 たとえば電車が…

水の神様を訪ねる 23 川越と氷川神社

川越市の高台をぐるりと囲むように新河岸川が流れていることがイメージできました。 そしてその新河岸川右岸側に二つ、氷川神社があります。 おそらく、高台に川を見下ろすような場所に建てられたに違いありません。 今回は新河岸川の上流にあるこの二つの氷…

散歩をする 263 新河岸川の上流を歩く

テレビでよく観る川越市ですが、少し前まではどのあたりに位置するのか、私の頭の中の地図ではぼんやりとしていました。 一度は行ってみたいと思っていたのですが、2年前に首都圏外郭放水路を見学に行った帰りに、そうだ川越を通過してみようと思いました。…

鵺(ぬえ)のような 1 賛美した人はどこへ行ったのだろう

現財務大臣の「野党時代の反緊縮・積極財政論を熱弁された動画」を観ました。 2012年(平成24)のものだそうです。2分ほどなので、その内容を書きとどめておきました。 戦後不況を立て直した大蔵大臣「高橋是清」の話 日銀に向かって「金を刷れ」 「ジャンジ…

簡単なことを難しくしているのではないか 12 会話厳禁のお店があったら

夜勤もある不規則な勤務なので、友人とは年に2~3回、奇跡的にスケジュールが会うとエスニック料理を食べたり、ギネスビールを飲みにアイリッシュパブに出かけていました。 今年も3月ごろに「奇跡の再会」が実現しそうだったのですが、誰からともなく「やっぱ…

食べるということ 62 北陸道で食べたもの

北陸道の海辺をまわって、さぞかし美味しいものを食べたかと思われたかもしれませんね。 散歩のメモを読み返して、自分でもあちゃーと思うほど「北陸道で食べられなかったもの」の記録になりそうです。 散歩の1日目、東京駅の焼き立てのパンの香りに、すでに…

散歩をする 262 東舞鶴から西舞鶴へ

念願の小浜の景色も見ることができ、いよいよ北陸道の散歩も終盤です。 1日に2万歩以上歩くだけでなく、列車に乗っている時も歩いている時も瞬きを惜しんで風景を見るので、散歩も終わりの頃になると、一瞬、気を失うように眠ってしまうことがあります。 で…

散歩をする 261 小浜線に乗る

敦賀を航空写真で見ると、敦賀湾から若狭湾を眺めながら左手の半島の海岸線をまわってみたいのですが、残念ながら今回は先を急ぎます。 敦賀駅から小浜線に乗り、今回の散歩の目的のひとつでもある小浜へ向かいました。 敦賀駅を出てすぐに小さな川を渡りま…

散歩をする 260 金沢から敦賀へ

2日目は北陸道の海岸線を見る散歩です。 8時48分に金沢を出る特急しらさぎ56号に乗り、最初は敦賀まで車窓の旅です。 金沢は4回も通過した仙台と同じく、これで通過すること3回です。 1日目の夜にホテルでテレビを観ていたら、金沢周辺の興味深い番組が2つ…

散歩をする 259 和倉温泉から金沢へ

今回の遠出は3つの計画のどれにするか最後の最後まで決まっていなかったので、どの計画にも都合が良さそうな場所を宿泊先に決めました。 和倉温泉です。 1日目にのと鉄道の中で、海岸線をバスで行く計画に決めた時点で、今回は残念ながら和倉温泉の街を歩く…

行間を読む 97 「潮流が穏やかになっている」

遠出の散歩のあとにブログを書きながら記録していくと、思わぬ知識に出会って興味が尽きなくなります。 瀬戸の意味を知りたくてWikipediaをまず検索したのですが、頼みの綱のWikipediaにはその地形の成り立ちのような説明はなく、全国の瀬戸の一覧があるだけ…

水のあれこれ 157 瀬戸

遠出をして帰宅してから地図を眺めると、「ああ、なんでいく前に気づかなかったのだろう」と思うことを発見することもしばしばです。 穴水からのバス路線を地図でもう一度たどっていたら、「大口瀬戸」「小口瀬戸」と海に記載されているのを見つけました。 …

つじつまのあれこれ 29 感染症と医療と経済

駅のトイレにあるハンドドライヤーがまだ使用されていた時期のこと、朝、そこで若い女性が長い髪をそのくぼみに入れて乾かしていました。 ・・・と書いても、すぐに状況が思い浮かべられないほど、想定外の使い方ではないかと思います。 なぜ、その時間に、…

正しさより正確性を 23 非常時の正確な情報の伝え方

渋谷駅の工事現場ですが、ある時基礎のコンクリート製の壁が線路脇に置かれて、そこに「路盤天端」「砕石天」と手書きで書かれたテープが何か所も貼られているのが見えました。 「路盤天端」「砕石天」なんのことだろう、きっと「ダム天端」と同じように「上…

散歩をする  258 能登半島の海岸線をまわる

いつも遠出の散歩をする時には、分単位でのスケジュールを立てて出発します。列車とバス、そして歩くことが主な手段なのでどこかで乗り遅れると家に帰れなくなりますから、移動の手段と時刻はけっこうしっかりと調整しています。 ところが、今回の北陸道をま…

散歩をする 257 七尾から穴水へ

あいだが空きましたが、七尾線で能登半島へ行った話の続きです。 邑智潟を過ぎて、能登部駅あたりからは緩やかな段々畑の風景が増えて来ました。両側を山に挟まれながらも地溝が続いている場所です。その山々も手入れされている様子がわかり、美しい竹藪や湿…

目から鱗 16 「水難救助とは上陸させること」

先月、瀬戸内海で起きた修学旅行の小学生が乗った船の事故は、全員助かったという安堵と、子どもたちの恐怖感や関係者の方々の心労はいかばかりだろう、そして救助中にも励ましあって冷静だった小学生の話に、心があれこれと乱れたままになっていました。 日…

10年ひとむかし  75 初めて録画予約を忘れた

2004年から観戦し始めた競泳大会ですが、12月3日から開催していた第96回日本選手権水泳競技大会の録画予約をすっかり忘れていたことに愕然としています。 12月開催へという記事まで書いていたのに。 ですからあんなに楽しみにしていた2年ぶりの古賀淳也選手…

記録のあれこれ 87 スポーツを客観的に言語化する

YAHOO!JAPANニュースで、矢内由美子氏の「ブランク2年でいきなり優勝。競泳の古賀淳也はなぜ劇的に復帰できたのか」(2020年12月2日)という記事がありました。 2年4ヶ月ぶりのレースについて、なぜ成し遂げられたのかと知りたかったことを取材してくださっ…

沐浴のあれこれ 6 家庭の沐浴を伝授する方法

3週間ぐらい前でしょうか、ベトナムのおじいちゃんが沐浴の方法を説明するYou Tubeを見ました。 おじいちゃんといっても、きっとベトナムだとまだまだ40代から50代ぐらい、下手したら30代後半かもしれません。 小さなタライの中に赤ちゃんを入れて、流れるよ…

行間を読む 96 七尾線の歴史

金沢駅から七尾駅まで特急に乗りましたが、途中駅で反対の金沢行きの列車が濃いローズ色の昔懐かしい車両でした。 国鉄時代の、しかも半世紀以上前の私が子どもの頃に乗った記憶があるような車両です。古臭いよりは、なんだかとってもカッコよく見えます。 …

米のあれこれ 22 邑知潟の干拓の歴史

邑知潟を見に行く前に、なんどもなんども邑知地溝帯のあたりを地図で眺めました。 邑知潟の真ん中を日本海へと流れている羽咋川ですが、頼みの綱のWikipediaのまとめがありません。 JR良川駅の先で東側の方から小さな川が流れていて、しだいに周辺の川を集め…

散歩をする 256 七尾線で邑知潟を見る

11月中旬、一旦キャンセルになった遠出の計画決行です。直前になってキャンセルせざるを得なかったので、この日の朝まで、いえ出発してからも「今回は無事に出かけられますように」とひたすら祈っていました。 真っ暗な早朝5時に家を出て途中の新宿駅で乗り…