2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
先日、父の面会に行く時に改札口のところでPASMOを忘れたことに気づきました。 最近は毎日の通勤や外出も自動改札機にピッとタッチするだけですが、そういえば少し前まえまでは紙の切符やプリペイドカードの時代だったのだなあと、あれこれと回想の世界に浸…
昨日に引き続き、小児科医二木(ふたき)武氏の「母乳が足りなくても安心」から、1970年代から80年代あたりの授乳についての考え方の変化を紹介したいと思います。 「母乳信仰」といった表現は、お母さんたちひとりひとりの思いを十把一絡げにしてしまうので…
1980年代初頭に看護職になって以来30年あまりを医療現場で働いてきましたが、案外と自分が成人するまでの時代について知らないという事を痛感してきました。 1960年代から70年代の日本の医療はどんな状況だったのだろうという知識は、今でこそ「歴史」として…
最近、久しぶりに東名高速道路を走りました。 といってもペーパードライバーなので高速バスに乗っただけの話しですが、座席が一番前という特等席でした。 眺めが良いだろうと楽しみにして乗ったのですが、何だか変な感じです。 私が子どもの頃に走った時に比…
規則授乳と自律授乳という授乳方法が、明治以降、どのように変化しながら世の中に広がって来たのかを前回の記事で紹介しました。 時間ごとに授乳する規則授乳は明治初期から広まり、「昭和20年頃までにきわめて常識的な授乳方法になった」にもかかわらず、…
「規則授乳」という言葉は、すでに明治時代から広まり始めていたことを昨日の記事で紹介しました。 ただ、それは翻訳された育児書の中で紹介されていたという事実であって、必ずしも社会にその方法が取り入れられたという意味ではないようです。 この規則授…
昨日の記事で1960年代初めの頃の母子手帳の内容を紹介しました。 私が生まれた1960年代の初め頃というのは、「我が国の分娩・妊娠の危険性は?」(国立成育医療センター、久保隆彦氏)の「我が国の分娩場所の推移(自宅と施設)」(p.4)にあるように自宅での…
助産師になってから、自分が生まれた頃の1960年代初頭の出産や授乳についての社会の雰囲気を知りたいと思い、何度か母に質問したことがあります。 ところが「妊娠中は腰痛がひどくて大変だった」「あなたが生まれた日はすごく寒くて大変だった」ということと…
時代というのは反動から反動を繰り返すことが見えるのが半世紀ぐらいかもしれないということをこちらで書きました。 自分自身が反動から反動へと繰り返した結果、最近、「中庸というのが大事だな」と思うことが多くなりました。 「こっちのほうが絶対によい…
先日、NHKのお昼の番組「ひるまえほっと」で「がん治療を支える手作り帽子」を作っていらっしゃる女性を紹介していました。 ここ10年ほどは産科診療所勤務になったので抗がん剤治療を受けている方の看護には携わらなくなりましたが、1980年代初めに看護職に…
人生半世紀ぐらい生きると、時代というのは前に進んでいるというよりは、反動から反動へと動いている部分も多いとの思うことがいろいろとあります。 たとえば最近、街を歩く若い女性の服装をみると、あれは私たちが10代から20代頃に「新しい」と取り入れてい…
今年に入って、「入院食事代、200円上げ」(時事ドットコム、1月11日)というニュースがありました。 その政府の決定の前に「入院時の食費『自己負担を増やすべきではない』」(CBNews、1月7日)という全国自治体病院協議会会長の記者会見ニュースがありまし…
NHKの空き家の番組から、次々と考える事が出て来たのでもう少しこの話題が続きます。 その番組の中で、東洋大学の野澤千絵氏が日本の都市計画の緩さを「焼き畑的都市計画」であると発言されていました。 私は10代の頃から、小田急線、田園都市線、東急東横線…
「私」が「私」であることをどうやって証明するのか。 それまでほとんど考えたこともなかったことに漠然とした不安を持ったのは、初めてパスポートをとった時でした。 その時は友人との数日の海外旅行だったので、途中でパスポートをなくしてもまあなんとか…
NHKの「"空き家列島”の衝撃」の中で、空き家が増えて来た原因として、「夢のマイホームを手に入れたが、子ども達が同居しない風潮になっている」と「団塊ジュニアの女性が結婚後も仕事を続けるようになり、郊外の親の家ではなく仕事に便利なところに住むよう…
ヤドカリの歴史といっても、こちらのヤドカリではなく、私自身の居住歴です。 リンクさきのWikipediaにあるように、「新物件発見」「引っ越し完了」の繰り返しのまさにヤドカリです。 しかも小さい頃から父親が転勤族だったので、本当に何カ所住み替えたのだ…
先日、NHKスペシャルの「シリーズ日本新生」で空き家についての番組を録画していたものをみました。 「"空き家列島"の衝撃」というタイトルに心ざわつかせてみている人もけっこういるのだろうなと思いました。 7〜8軒に1軒は空き家、それが親の家だという人…
1990年代初めの頃に「双子の赤ちゃんに同時に母乳を飲ませる」方法を何かの機会に知った時は、「目から鱗的」でした。 授乳時間も短縮できるし、お母さんたちには吉報に違いないと。 今考えると、あれもラ・レーチェ・リーグあたりが出所だったのでしょう。 …
少し間があきましたが、こちらの記事で「母乳育児」という言葉の広がりやその推進運動により、それまでは「根拠は明らかではなかったが止めた方がよい」と思われていたことがいくつか見直されるきっかになったことをいくつか書きました。 「妊娠と授乳の継続…
先日いつもと違う道を歩いてみたら、白梅がちらほらと咲いている庭がありました。 今年は梅の開花が早いのかもしれません。 水仙や山茶花ぐらいしか花がない季節ですが、案外好きなのが、葉っぱが全部落ちた後の木の姿を見ることです。 通勤の沿線の木々も、…
豊かな国アメリカのイメージとは違い、全米の乳児の半数が無償栄養ブログラムの対象であることを読んで、私の幼稚園の頃の記憶が蘇ってきました。 1960年代前半、父の転勤で都内から山間部のある地域へと引っ越しました。 その時に通った幼稚園では、お昼に…
アメリカで始まったネスレボイコットや母乳推進運動の背景については、「完全母乳という言葉を問い直す」の「母乳推進の動きの始まり」あたりから、ダナ・ラファエル氏の「母親の英知 母乳哺育の医療人類学」(医学書院、1991年)を参考に紹介してきました。…
液状乳児用ミルクのキャンペーンについての記事に、Meekさんからアメリカの資料や乳業会社の状況についてコメントを頂きました。 だいぶ時間がたってしまいましたが、コメントを本文で紹介することも快諾してくださりMeekさんありがとうございます。 物ごと…
小さい頃から父から教えられた「音を立てて食べると餓鬼がやってくる」とは、どういうことだったのだろうと気になりました。 子どものころはあの地獄絵図に描かれている、やせ細ってお腹がふくらんだ「餓鬼」を思い浮かべて、親の言葉通りに受け止めていまし…
身近な人でおいしそうに食べるといえば、父がいます。 年末に脳梗塞で入院した父をみて、兄弟が「うまそうに左手で昼飯を食っていた」ということがまず印象に残ったのもそのためかもしれません。 10年前に認知症になってからも、そして2年前に軽い脳梗塞にな…
半年ぐらい前に夜中に偶然つけたテレビで、一人の男性が黙々と食べ、その店のメニューを次々と注文している番組がありました。 その時はお腹もすいていなかったし、真夜中にこんな胸焼けのしそうな番組を誰が見ているのだろう、でも俳優さんは美味しそうに食…
今回の脳梗塞の発作直後に、先に父の様子を観に行ってくれた兄弟からのメールは「元気そうで、うまそうに左手でご飯を食べていた」というものでした。 ベッドをギャッジアップして座った姿勢をとっても、最初の頃は体が少しずり落ちると自分で体勢を変えるこ…
年末に近い時期に、父が二度目の脳梗塞を起こして半身麻痺になりました。 最初の脳梗塞は2年前で、その時には右手の握力が低下しました。 父の様子を見ていると思うように動かない右手が気になるようで、いつもさすったり、拘縮し始めた関節を自分で伸ばし…
泳ぎに行けないと、ますます泳ぐ事ばかりを考えてしまいます。 ということで今日もまたプール関連の話です。 うれしい話題としては、「FINAワールドカップ東京大会がなくなってしまうのが残念」と書いたのですが、日本水泳連盟の来年の大会情報を見たら11月…
20年以上前にプールに通うようになった頃は、年末年始は10日ぐらいプールが休場していた記憶があります。 最近は年末年始の休場も1週間程度のところがほとんどなので、以前に比べると泳ぎに行けない日は少なくなりました。 でも、早く泳ぎたい!とうずうず…