イメージのあれこれ 32 最初の印象のあいまいさ

8月下旬のツルボを探しに奈良を訪ねたのに一本もみることができなかった惨敗の記録を書き終えましたが、半世紀前の修学旅行で訪ねた場所はこんなところだったのかと記憶があまりにも違っていました。 ほんとうに記憶はあいまいで、あいまいさがそのまま印象…

行間を読む 174 右と左

ここ2年ほど、奈良というのはまるで熊手のように盆地周囲の山から小さな流れが集まって合流し大和川になり西へと流れ、その川の周囲に寺社や街ができている様子を思い浮かべていました。 平城宮跡を訪ねてからは平城京の都市計画の図がそれに重なるようにな…

散歩をする 386 琵琶湖西岸から北陸を通って帰宅

こんなに畦道を歩いたのにツルボが一本も咲いていないとはあまりにも信じらないまま、奈良での時間が残りわずかになりました。 法隆寺からJR法隆寺駅まではバスに乗る予定でしたが、水田地帯を通るので最後までツルボをあきらめきれず歩くことにしました。 …

米のあれこれ 47 法隆寺と天満池と水田

平城宮でのツルボを眺める夢は叶いませんでしたが、まだ2日目に希望があります。 王寺に宿泊したのは、2日目の朝早くから法隆寺の近くを歩くためでした。 2年前に大和川の川合を訪ねたときに法隆寺駅で下車しました。この時は残念ながら法隆寺を訪ねる時間が…

散歩をする 385 万葉まほろば線で車窓から溜池と水田を眺める

地図で溜池を探して訪ねた大池の風景にしばし我を忘れたのは、いにしえのひとも同じだったようです。 西の京大池から薬師寺、若草山への眺望(奈良) 万葉集にも詠われた大池の広大な水面の先に、薬師寺東西の塔、遠方には若草山など東部の山並みを望むこと…

米のあれこれ 46 平城京右京の水田地帯

平城宮跡の一面にツルボの花が咲く風景は幻に終わりましたが、まだまだ奈良市内を歩く予定なのでなんとかツルボを見ることができることでしょう。 なんといっても水田と畦道が散歩コースですからね。 気を取り直して次の目的地に向かうことにしました。 地図…

行間を読む 173 平城宮跡と平城遷都1300年記念事業

1970年代半ば中学校の修学旅行で奈良・京都を訪ねた記憶がところどころあるのですが、法隆寺や薬師寺、唐招提寺を訪ねたのは覚えているのでその時にこの平城宮跡も通ったのではないかと思うのですが、何も記憶がないのはどうしてだろうと改めてWikipediaの平…

散歩をする 384 ツルボを探しに平城宮を歩く

とあるところにツルボが一面に咲いている映像はNHKの「さわやか自然百景」だった記憶があるのですが、録画は削除してしまいました。 検索すると2020年2月16日放送の「奈良 平城宮跡」だったようです。 奈良の平城宮跡を紹介。平城京の宮殿や役所などの遺構が…

生活のあれこれ 12 周濠の水が水田を潤し、その先に平城宮跡が広がる

どこからともなく秋の香りが漂うのは葛の花でしょうか。静かな水上池は一枚の絵のような美しさでした。地図で見ると、水上池のすぐ北側には仁徳天皇皇后磐之媛命(いわのひめのみこと)陵の周濠が隣接しています。 池の西の端に細い水路があり、南側の少しさ…

落ち着いた街 27 古墳と溜池と水田と

2年ぶりの奈良駅に降り立ちました。奈良駅のこじんまりとした静かな感じが好きです。 観光地だけれど、生活の場所であることが大事にされている。そんな印象です。 12時28分、奈良駅西口からバスに乗りました。一旦、近鉄奈良駅の方向へ少し上り坂になり、そ…

散歩をする 383 亀山から鈴鹿川沿いに伊賀上野へ、木津川沿いに奈良へ

9時22分亀山行きの列車に乗りました。4両ですが通勤通学時間が終わったためかガラガラです。 南四日市駅辺りは工場地帯で、「塩浜」という地名のようです。また空がこんなに青いとはという歌が頭の中に浮かびました。 河原田駅を過ぎると、その名の通り鈴鹿…

行間を読む 172 いつの時代の東海道か

今回、関西本線に乗ってみようと思ったのはチケットを一筆書きにするというこだわりもあったのですが、もう一つ別の理由もありました。 地図を眺めていると、JR亀山駅から鈴鹿山脈を越えるとそこから滋賀県にも京都府にも行けるし、さらに近鉄線を利用すれば…

散歩をする 382 関西本線で四日市へ

奈良へ向かうのに、今回は名古屋から関西線で木津に向かい、京都から北陸を通過する一筆書きの乗車券にしてみました。 8月下旬、早朝すでに22度で猛暑日になりそうな暑さです。品川を6時に出発するのぞみでしたが、自由席に長い列ができていました。行動制限…

散歩をする 381 ツルボを探しに一筆書きで西へ

今年は11月に入っても20度を超える日があってまだどこかでツルボが咲いているのではないかと期待してしまいそうですが、秋がどんどんと深まってきました。 8月下旬にツルボが咲いている場所を訪ねて西へと向かったのですが、3か月遅れでようやくその記録を書…

小金がまわる 28 搾り取られているような気がする

今まではどんな状況にある人も見捨てないというこの国への信頼感がありました。 「国」とは象徴的な「愛国心」とか政府のイデオロギーのことではなく、行政のことだけでもなく、問題に対して失敗を活かしてより良い社会へと変わろうという社会の雰囲気という…

行間を読む 171 「われわれは〇〇がなくても生きていけるが、△がなければ生きていけない」

もし玉川上水が失敗していたら今頃武蔵野台地はどうなっていただろうと思いながら武蔵野台地について書いた記事を読み返しましたが、その中の引用に「われわれは石油がなくても生きていけるが、水がなければ生きていけない」という一文がありました。 「東京…

記憶についてのあれこれ 174 玉川上水沿いの幻の家

5月に玉川上水と羽村市郷土博物館を訪ねた散歩のメモを見つけ、またしばしここ三十数年来の玉川上水についての回想にふけっていました。 とりわけ、この場所の記憶が鮮明にあります。 交通量の多い喧騒の中の橋交差点から西側へと入り、中央高速の下をしばら…

散歩をする 380 玉川上水から羽村市郷土博物館へ

6月の散歩の記録どころか、まだ記録が終わっていない5月の散歩のメモも出てきました。 津軽平野の農地の歴史に圧倒されたその帰路で、明治用水頭首工漏水のニュースを知りました。 祈るしかないのですが、なんだか気持ちが落ち着かない中、そうだ今の水への…

散歩をする 379 埼玉用水と葛西用水路取水口跡へ

東谷分水工から目的の葛西親水公園までは、葛西用水路に沿ってあと2.5kmぐらいでしょうか。 柵があっても水路の上端近くまで滔々とながれている水路は、足がすくみそうな迫力があります。 ずーっと遊歩道が整備されていて、疲れれば用水路の水面を眺めるよう…

水のあれこれ 269 葛西用水路と東谷(ひがしや)分水工

中川と垂直に交わる土手の上に登るとそこにはまっすぐ流れる葛西用水路がありました。 水面は穏やかですが、足がすくみそうな水量が流れていました。柵があるのですが、それがなければ引き込まれるように水の中へと落ちてしまいそうな流れです。 途中に水深…

散歩をする 378 中川源流から葛西用水路へ

7月下旬の九州三泊四日の記録がようやく3ヶ月半遅れで終わりましたが、6月中旬に訪ねたこの記録がまだだったことに気づきました。 散歩の日程のメモと、散歩の途中で綴ったiPhoneのメモをプリントアウトしてホッチキスで止めているのですが、紛れていたのか…

散歩をする 377 西小倉から小倉へ

1時間ほどの散歩でしたが、久留米の歴史を感じることが出来ました。 4ヶ月前の散歩もいよいよ最後の記録です。 11時10分のJR鹿児島本線快速小倉行きに乗りました。残念ながらロングシートでしたが、乗客が少なかったので車窓が額縁のようになって風景が見え…

落ち着いた街 26 静かな雑踏

渋谷の「ハロウィン」のお祭り騒ぎは「8年前にSNSでの呼びかけでどこからともなく集まったのが始まり」だとテレビで説明していました。 当時はまだごく僅かな目立ちたい人だけで周囲はなんとなく引いて見ていて、じきにブームは終わるだろうぐらいの記憶です…

散歩をする 376 久留米を歩く

西鉄天神線の車窓からのクリークの風景に圧倒され、大善寺駅手前あたりから少し高台になり都市部の風景に変わりました。 西鉄久留米駅で下車し、JR久留米駅からまた鹿児島本線で小倉へと向かう予定です。 地図では西鉄久留米駅とJR久留米駅は1.5kmぐらい離れ…

運動のあれこれ 47 取り戻せないことをためらわない運動

大牟田では1469年に「燃える石」が発見されたという一文に、子どもの頃から当たり前に使っていた「石炭」という言葉はいつ頃からひろまったのだろうと不思議な感覚に陥りました。 さすがWikipediaですね。日本では、一般的に石炭(せきたん)と呼ばれるよう…

行間を読む 170 大牟田と三池干拓

大牟田駅で鹿児島本線を下車し、西鉄天神線に乗るまで少し駅の周辺を歩きました。 ロータリー周辺はレンガの歩道で落ち着いた雰囲気です。 「世界遺産のまち 大牟田へようこそ 明治日本の産業革命遺産 三池炭鉱関連資産」と表示がありました。 三池炭鉱の名…

米のあれこれ 45 牟田

大牟田駅で西鉄に乗り換えたのは、大牟田から柳川までの干拓地をみるためでした。 昨年、念願の佐賀のクリークを訪ねて歩くことができました。この複雑な水路と水田地帯を知ることができたのは、自由に拡大したり縮小し、地球上のどこまでも見ることができる…

散歩をする 375 熊本から大牟田へ

ただひたすら周防灘から有明海までの干拓地を訪ねる遠出もいよいよ最終日になりました。 4時に目が覚めると熊本はまだ真っ暗でした。 お天気はとテレビをつけると熊本や佐賀のあたりにまだ雨雲が残っていて、今回の散歩は初日を除いてはぱらついたり身の危険…

行間を読む 169 「球磨川水系緊急治水対策プロジェクト」

引堤を検索しているときに、「球磨川水系緊急治水対策プロジェクト」(令和3年1月29日、球磨川流域治水協議会)という資料を見つけました。 ◯令和2年7月豪雨により甚大な被害が発生したことを踏まえ、球磨川においては、国、県、市町村が連携し、被災した箇…

落ち着いた街 25 政治家の満足のために存在しているのではない

あちこちを訪ねて、その時代やその地域が葛藤しながら築いてきた歴史にいろいろと思うことが増えました。 路面電車の延伸計画で書いたように、社会が急激に変化している時に何を選択するかという判断は本当に大変そうです。 住民の声を聞き、同じ目標に向か…