2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
観たいと思っていたのに映画館に行けなかった「テルマエロマエ」が先日もうテレビで放送されていたので、喜々として録画しました。 阿部寛さん、いいですねぇ! って、今日は沐浴の続きでした。 古代ローマ人でなくても、日本の家庭のお風呂や銭湯あるいは温…
「新生児をお風呂に入れることを沐浴(もくよく)と言います」とこちらの記事で書きましたが、もともとはもっと広い意味があります。 Wikipediaの「沐浴」の説明を引用します。 沐浴とは一般的には体の一部またはすべてを清める行為、ただし表現としては宗教…
生後2〜3日もすると、体と手足はかさかさしているのに新生児の顔はしっとりとし始めています。 まゆ毛や耳たぶをさわってみると、ちょっと脂っこくなり始めている新生児もいます。 退院して1週間もすると、かなり顔や頭皮が脂っこくなって湿疹がでやすい時…
新生児の皮膚というのは、見れば見るほど不思議なものです。 朝あった傷が夕方には薄くなるぐらい皮膚の再生能力が高いのではないかと思う反面、いつもがさがさしていたりひび割れていたり、あるいはブツブツと発疹が出たり、お母さんたちの心配の種はつきな…
ドライテクニックの中でも、生後数日は沐浴をしない方法を取り入れている施設の説明の中で、「1974年にアメリカ小児科学会で提唱されたドライテクニック」という表現がしばしば使われています。 正直なところ助産師になって以来、最近になって初めて耳にする…
前回の記事で書いたように、2000年前後から分娩直後の第一沐浴を実施せずにさっと血液などを拭き取るだけにし、翌日以降沐浴をすることが一般的になったと記憶しています。 最近は、さらに退院まで沐浴をしないという施設があることを耳にするようになりまし…
私が看護学生として産科実習をしたのが30年ほど前、そして助産師になって二十数年、その間に新生児の沐浴に対する考え方が大きく変化しました。 看護学生の頃、そして助産師になった頃は、分娩室には必ず沐浴槽がありました。 児娩出時間を見計らって適度な…
新生児をお風呂に入れることを沐浴といいます。 私はこの沐浴が大好きです。 赤ちゃんが気持ち良さそうにお湯の中で手足を伸ばして、思わずカクンと居眠りしそうな様子でリラックスさせられると、「大成功!」とうれしくなります。 特に人生最初のお風呂に入…
助産師学生の頃、初めて分娩実習に出る前の緊張感というのは人生の中でもそうそうないほどの緊張だったように思います。 特に臍帯を切断する手順は、学生同士でも何度もゴムチューブを使いながら練習した記憶があります。 <臍帯の血流を止める> 当時の教科…
へその緒を誰が切るのか。 現在の日本では医師・助産師は法的に認められた医療行為で、救急隊員はやむない場合、つまり臨時応急の手当てとして臍帯切断が許されていると法的に理解しています。 でも実際には夫や子ども、あるいは産婦さん本人が「へその緒を…
へその緒の消毒について、文献を紹介しました。 どちらも主に臍帯を切ってしばらくして、たとえば生後1日あたりからの消毒方法に焦点を当てたものでした。 案外と書かれていないのが、「臍帯切断直後に臍帯をどのように消毒し、どのように取り扱うか」という…
私が初めて海外医療協力に参加したのは1980年代前半でした。 当時はまだ熱帯医学や途上国での母子保健に関する国内の文献は皆無という時代で、イギリスのOXFAM(オックスファム)という海外医療援助団体から出版されていた「Where There Is No Doctor」が唯…
新生児の臍帯の消毒に関しては、国内でもまた世界的にもまだ標準的な方法はなく研究途上のようです。 ネット上で公開されている論文がありました。 「先進国における臍炎予防に有効な臍帯脱落および臍窩の乾燥を促進する臍帯ケア方法に関する文献検討」 (坂…
小さな桐の小箱に入ったへその緒をお持ちの方も多いかと思います。 生まれた直後に新生児側に3cmほど臍帯を残して切断し、その後乾燥して脱落したものです。 退院間近になってもまだへその緒がついたままだと、お母さんたちはドキドキするようです。 いつの…
自己流ですが、本格的に泳ぐようになって20年以上が過ぎました。 その20年の間に、プールの雰囲気が大きく変りました。 私が泳ぎ始めた頃の公営プールは、どこでも若い人がほとんどでした。 たまに、きっと昔は水泳部だったのだろうと思われる泳ぎ慣れた中年…
胎児と新生児の左右のあれこれを書いてきました。 こちらの記事までで紹介してきたように、整体的な考えの中には左右対称がよいことという考え方が強いように感じられるのですが、人の体はそもそも左右非対称が『自然』なのではないかと考えてみたくなったか…
出生後の新生児は、通常、顔を左右どちらかに向けた姿勢をとっています。 これも統計がないかずっと探しているのですが、見つかりません。 案外、その左右どちらに向いているほうが多いのかという割合は調べられていないのかもしれません。 私の見た感覚的な…
妊娠初期から28週頃までに、一気に臍帯が伸びることを前回書きました。 羊水の中でへその緒につながりながら、胎児はまるで宇宙遊泳をしているかのように自由自在に動いているのでしょうね。 妊婦健診の記録を見ていると、24〜25週前後だとまだまだ横位にな…
人の体というのは、そもそも左右非対称にできているのではないかと思います。 外見上は左右対称のようでも、体の中は非対称の部分がたくさんあり、それが巧妙な位置に収まってバランスをとっているのかと解剖学の授業では感激しました。 体内には、左右二つ…
胎児から新生児へ、その最も大きな変化というのは水(羊水)の中で生きているか水から出て生きているか、とも言えるのではないかと思います。 私が助産師になった二十数年前はまだ新生児医療のあけぼのの時代でしたから、妊娠30週ぐらいの早産児でも助かる…
新生児を見ていると、「案外動くものなのだ」ということに驚かされるようです。 それがよくわかるのが、保育器内にいる赤ちゃんかもしれません。 保育器についてのトリビアでパキスタンの手作りクベース(保育器)について書いてあるブログを紹介しました。 …
胎児も子宮内であくびをしているらしいことが報道されていました。 胎児のあくび、成長初期に多く 脳発達の過程と関係か (2012年11月22日、北陸中日新聞、夕刊) 英大学チーム研究 赤ちゃんが母親のおなかの中であくびをする様子を超音波検査の映像で継続的…
もともと涙が出やすい私です。 涙もろいので、一旦涙腺が緩むと顔が腫れるまで泣いてしまいます。 飼っていた犬が死んだ時には一週間泣き続けました。 その時は顔も腫れましたが、泣きすぎてひどい頭痛になりました。 30代になって、ようやく人前では涙を抑…
ほとんど目を閉じていることの多い新生児ですが、目をしっかりあけて見つめているような時があることを、カンガルーケアを考える11や新生児にとって哺乳行動とは何か1でも書きました。 「あ、私を見つめてくれている!」と喜んでいると、うんちをブリッ。 …
胎児は羊水の中で爪や皮膚の柔らかさは同じで、生まれた瞬間から「それまで一体だった皮膚と爪、あるいは指と顔の境界線が明確になる」のではないかと思っていることを書きました。 新生児の動きを見ていると、おそらく自分の体の細かい部分は認識されていな…
新生児の手の動きについて、出生直後からの変化は実はものすごい早さの成長ではないかと思うことがあります。 新生児は、何を感じて手を動かし、触りながらどのような動きに進化させているのだろうと興味がつきません。 でも、案外そういう内容の本って見つ…
新生児の世話をはじめたばかりのお母さん達が気になることの最上位と言ってもよいことに、「赤ちゃんが顔をひっかく」ことがあります。 もう「傷だらけの人生」が始まったかのように、新生児の顔には無数のひっかき傷があります。 中にはうっすらと出血して…
私は、生まれたての赤ちゃんたちの爪を切ることが大好きです。 勤務に入るとまずは新生児をひとりひとり見てまわって、「爪の長い子はいねがー」と目星をつけておきます。 あ、こわいですね、なんだか。 生まれたばかりの新生児で、まだ爪が切られていない赤…
ここのところ代替療法とか、助産の歴史とか、助産師ワールドを書き続けていたらちょっと頭が疲れてきました。 って、読んでくださっている方の方がもっと疲れますよね。 すみません。 そして読んでくださって、本当にありがとうございます。 ブログタイトル…