2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

水のあれこれ 66 <「息の長い選手になれ」>

世界水泳ブタペスト大会が終わりました。 古賀淳也選手の50m背泳ぎ2位と400mフリーリレーでの日本新記録5位は、ほんと素晴らしかったと思います。 また、自国開催という背中を押される中で、重圧も大変そうだったカテインカ・ホッスー選手やラースロー・シェ…

水のあれこれ 65 <水の中で同調する>

7月15日から世界水泳がブタペストで開かれています。 毎日、録画を観るのに時間に追われていますが、水の中っていいなあと観ているだけで元気をもらっています。 それと、番組の冒頭や途中で映し出されるブタペストの街が、とても美しく印象的です。 中世か…

水のあれこれ  64 <水辺を守る>

波が寄せては返す海岸や、山から滔々と水が流れていく川を見ていると、子どもの頃の不思議な感覚に襲われます。 「なぜこの大量の水がそのまま地面にしみ込まずにいられるのだろう」と。 「そのまま海水がどんどんと岸べから地面に吸い込まれていけば、地面…

水のあれこれ 63 <水辺は誰のものか>

私が葛西臨海公園を一目見て気に入った理由は、以前暮らしていた東南アジアのある地域の風景にとても似ているからです。 半島から奥まった場所にある湾にある街に暮らしていて、海辺には市場があって、野菜や果物、魚や日用品が山積みされた喧噪の中を歩くの…

散歩をする 31 <青山上水>

「東京都公園協会広報」のtweetを眺めていたら、青山公園の「南地区パレット花壇の中にある、サギナ(アイリッシュモス)に白い小花が咲きました!」(7月14日)とありました。 アイルランドの花なのかなと俄然関心が沸き、早速、地図で青山公園の場所を確認…

「災害時の分娩施設での対応を考える」まとめ

私が新卒として働き出した1980年代前半には、まだ訪問看護も、あるいは災害時の看護という領域もありませんでしたから、「看護」とは病院内での仕事というイメージでした。 たかだか臨床経験3年ぐらいで、「自分の医療の技術や知識が役にたったら」と難民キ…

行間を読む 67 <「若手小児科医に伝えたい母乳の話」>

災害時の授乳について、過去記事のまとめを作ろうと読み返していたのですが、「『災害時こそ母乳』は誰に向けたメッセージだったか」で紹介した、日本小児保健協会の「災害児乳児栄養情報(栄養委員会)」を読み返して、あることに気づきました。 2012年の時…

水のあれこれ 62  <プールでの水難事故>

子どもたちが夏休みに入って、プールもにぎやかです。 黙々とコースを泳いでいる大人とは違い、水の中で飛び跳ねたり潜ったり、元気に遊んでいる子どもたちの動きというのは、なんだか不思議な世界です。 でも先日も、プールの底に沈んでいるのを発見された…

液状乳児用ミルク関連のまとめ

大人や離乳を完了した幼児の食糧であれば、なんとか災害時でも工夫できると思いますが、乳児の食事というのは、母乳であれミルクであれ、適切な濃度と量が必要であり、より清潔な状態で準備される必要があります。 何かが欠けると一気に生命への危険が高くな…

災害時の乳児の食糧の短期・中期・長期視点

九州北部記録的豪雨から2週間以上が過ぎて、家の片付けをする方々、捜索や復旧のために炎天下の中作業をされている方々の姿が連日報道されています。 破壊された水道管が復旧して水が出た様子に、「もっと時間がかかると思っていた」と答えた方の表情は、た…

事実とは何か 36 <災害時の短期・中期・長期視点>

東日本大震災と福島第一原発事故のあとは、たしか半年ぐらいNHKの画面にはさまざまな情報が文字スーパーで表示されていたと記憶しています。 被害の状況を伝えるデーターとともに、通行止めだったどこどこの道が復旧したといった情報が目に入ってくることで…

事実とは何か 35 <テレビの緊急・災害時の放送>

東日本大震災の大きな揺れが始まった直後に、すぐにテレビをつけました。 最初は情報が少なかったものの、刻々と被害の状況を伝える字幕が出始めたことが印象にありました。 それ以前から災害情報でそういう画面を見ていたのだと思いますが、自分の身に迫っ…

記憶についてのあれこれ 117 <「短期中期長期の3つの視点で考えなさい」>

幼児に向かって「無とは何か」を問い、女子高校生だった私に男女関係の心配よりは「イデオロギーに入り込むな」と忠告する父でしたが、もうひとつ人生でとても重要だと思うアドバイスがあります。 それは、たしか看護学生の頃だったと思うのですが、「物ごと…

境界線のあれこれ 76 <種を越える>

先日、葛西水族園に行き、いつものようにシュモクザメやエイが悠々と泳ぎ、カタクチイワシやアジなどのダイナミックな群遊が見られる大きな水槽の前でしばらく眺めていました。 「ん?何か変」と感じたのですが、その理由がすぐわかりました。 20匹ぐらいの…

観察する 35 <分類する>

「子持ち熊」 この名前にピンと来た方は、なかなかのマニアかもしれません。 6月中旬に汐入公園へ行ったあと、堀切菖蒲園に立寄ってみました。 隅田川と荒川が最も近づいた場所にある二つの橋を渡ると、すぐのところにあります。 この季節になると必ず菖蒲の…

水のあれこれ 61 <水草>

神代植物公園の大温室には大きな水槽があって、たくさんの種類のスイレンが花を咲かせていました。 また、外にはこれまたたくさんの蓮の花が育てられていました。 実物を見比べて、初めて蓮とスイレンの違いがいろいろとわかりました。 水中に根の部分がある…

散歩をする 30 <神代植物公園>

蓮とスイレンの違いを知らなかったことにちょっとショックを受け、というのも大げさですが、実物を観たくなって植物園を探してみました。 ということで、今回は神代植物公園へGO!となりました。 5月にスミレの閉鎖花で植物園の名前を目にして、すぐに訪れて…

気持ちの問題 44 <子どもへのファンタジー>

うさぎ林檎さんのアンテナに引っかかった自主映画のサイトを見てみました。 ホント、こういうのは気が進まないのですが、案の定最初のナレーションの部分から泣きそうでした。 伝統的な和食で育った子どもたちが、キラキラ輝いて見えました。 優しい声の石田…

食べるということ 20 <呪術的なものから解放される>

蓮の花を愛でながらも、蓮根を食べたいなあと思う私です。 子どものころから本当に大好きで、特に薄く切った蓮根を油でさっと炒めてしょう油と鷹の爪で味付けしたきんぴらが大好きです。 砂糖や酒などで甘みをつけない味付けで、ご飯をおかわりしていました…

観察する 34 <蓮>

不忍池の蓮を見ていたら、そうだ、水元公園に行こうと思い立ちました。 前回は真冬だったので、池は薄氷が張っていて一面茶色の世界でしたが、今なら見頃のはずです。 暑い日だったので、体力温存のために金町駅から公園まではバスに乗りました。 なんといっ…

存在する 3 <人生の先輩とか後輩とか>

駅で電車を待っていると、時々びっくりする光景に出会います。 高校生が立っていると、次々と同じ制服を着た学生が近寄って、「先輩、さようなら」と声をかけて行きます。 仲が良くて挨拶をしているという雰囲気ではなく、片方はチラッと見るだけで返事もせ…

散歩をする 29 <歩く人のための地図>

私が散歩コースを決める方法として、いくつか手段があります。 ガイドブック的なものや「水路をゆく 東京の川・運河を巡り尽くす!!」のようにあるトピックスに焦点をあてた本を参考にすることもありますが、たいがいはMacの地図をつらつらと眺めて、その日の…

気持ちの問題 43 <何かをしているように見える人>

都議選は蓋を開けてびっくり。 私には「大山鳴動して鼠一匹」にしか見えないことを延々と主張してきた人たちが議席を伸ばしたのですから、本当に世の中は鵺のようですね。 まあ、毎日毎日、どのチャンネルに変えてもニュースの時間には必ず顔と発言が映し出…

正しさより正確性を 6 <全体をとらえて正確性がわかるようになる>

20代から30代の頃の自分を思い返すと、新しい知識を吸収してバリバリと働いているのだという根拠の無い自信に満ちて、社会を変えなければと正義感と理想に突き進んでいました。 その当時というのは、40代50代あるいはもう少し上の世代というのは「自分の考え…

行間を読む 66 <「カワウの保護管理ぽーたるサイト」>

1970年代に絶滅の危機にあったカワウが保護されて、それで不忍池で無事に仲間を増やしているのかとほっとしてカワウを読んでいたら、「分布拡大による問題点」があって、事は簡単ではなさそうです。 カワウは営巣時、生木の枝を折り取るため、コロニーでは樹…

観察する 33 <カワウ>

上野動物園に行くと、楽しみなのが不忍池を眺めながらビールを飲むことです。 先日は、広大な池の中にオレンジ色の蓮の蕾をひとつ見つけました。これから見頃になりそうです。 3月に行った時には、蓮も枯れているので何も見るものがないように見えたのですが…