2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
新生児あるいは乳児の「眠る」という状態は、何をさしているのでしょうか? 授乳中に新生児が乳首をくわえたまま動かなくなったり抱っこをして目を閉じると、「眠っている」と受け止められることが多いです。 お母さんたちだけでなく産科のスタッフもけっこ…
前回は生後2〜3日頃までの浅い眠りについて書きました。 今回はその後の変化と、胎児と新生児の眠りついて書いてみようと思います。 <生後2〜3日以降の新生児> 生後2〜3日までの「うんちとの闘い」が終わって、母乳便や乳汁便に変化した日の夜はまる…
久しぶりに、新生児の哺乳行動についての続きです。 赤ちゃんが「眠らない」とたいがいが「足りない」と受け止められてしまいますが、本当にそうだろうかということを考えてみたいと思います。 とらねこ日誌にも*「母乳育児を考えるーその5<10.赤ちゃんの…
助産師教育ニュースレター 5 <世界の動向をどのように伝えるか> - ふぃっしゅ in the waterで、妊産婦死亡率(対出生100万人)980、乳児死亡率(対出生1000人)114という中央アフリカ共和国について助産師教育ニュースレターで取り上げられていたことを書…
前記事までで、全国助産師教育協議会が目指す「世界」とは、医師のいないところで妊娠・出産を管理し、処方や処置まで業務拡大が認められている助産師の活動の場であると理解しました。 ところで、私自身、日本の助産師の方向性というものがどこでどのような…
日本の助産師を教育するにあたって、世界に目を向けて各国の助産師の活動状況を知ることも必要なことではあると思います。 助産師ニュースレターのバックナンバーには「世界の母子健康情報・助産師活動」「諸外国の母子保健」「諸外国の動向」(なぜタグが統…
おとといの記事を書きながら、助産師の教育者のニュースレターの中で「医師のいない場での出産介助」を想定した教育内容が進められているのはICM(国際助産師連盟)の動きに合わせて「世界に追いつけ」と考えている人たちがいるのかと、おぼろげながら見…
助産師教育ニュースレターの中ではどのように「世界の助産師」が紹介されているか書く前に、ニュースレターを出している全国助産師協議会についてみてみようと思います。 全国助産師教育協議会というのは、助産師教育機関の代表及び個人が加入している公益社…
2006年8月25日発行のNo.52から順に、気になった部分を書き出してみます。 (肩書きは当時のものです) doramaoさんのhttp://d.hatena.ne.jp/doramao/20120315/1331800511のコメント欄にも書きましたが、当時は2004年の臨床研修制度の影響で各地で総合病院か…
doramaoさんのとらねこ日誌のNo.57の謎 - とラねこ日誌と英国独立助産師事情と助産師教育に心配すること - とラねこ日誌で「助産師教育ニュースレター」が話題になっていました。 「幻の」No.57の全文をdoramaoさんが送ってくださったので目を通しましたが、…
赤ちゃんは飲みながら腸の動きを待ったり、排泄をしています。 哺乳行動とは授乳、消化・吸収・排泄の統合的な行動である、とも言い換えられるのではないかと思います。 そのようにとらえれば、新生児期からよくみる「おっぱいになかなか吸いつかない」「吸…
子宮の外で生きるために自力で消化・吸収・排泄していくために、胎内にいるうちから胎便が準備され、そして出生後の新生児の体内では腸内細菌叢が形成されたり、まさに劇的といってよい変化が起きていることを書いてきました。 出生直後の新生児はすでに30ml…
日本看護協会発行の「協会ニュース」Vol.535 2012.2.15号に、去る2月4日に行われた「東日本大震災を受けて − 周産期における災害対策シンポジウム」の報告が載っていました。 記事にはあまり参考になる詳細は書かれていないのですが、今後「分娩施設における…
2011年4月14日に日本小児科学会が「避難している乳児支援のポイント」を出しました。 http://www.jpeds.or.jp/pdf/touhoku_10.pdf その中の<授乳>についての抜粋です。 <授乳> ・母乳育児をしていた場合は、継続することが重要。ストレスなどで一時…
ここ1〜2年ほど周産期関係の本で、新生児の腸内細菌に関する話題を目にするようになりました。 研究の積み重ねでようやくわかってきた分野ということなのかもしれません。 新生児の世話をしていると、うんちのにおいが変化してくるのがわかります。 最初の…
ネット上で男性助産師の話題がちらほらと出ていました。 以前、「助産院は安全?」の「医師の立ち会うお産がなぜこんなに嫌われてしまったのか」http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20110913/1315870343に、私の考えをコメントしました。 覚書ということで、書…
<いつまでが胎便なのか>胎便から母乳やミルクを消化したものが混じるようになると移行便、そして胎便が混じらなくなった便は母乳便、ミルク便、乳便あるいはただの便と呼ばれるようになります。 「周産期医学」の2004年増刊号「周産期ケア エビデンスを求…
羊水と胎便について検索していたら、引っかかってきました。 <羊水とクリスタルボウル> クリスタルボウルは水晶でできたいやしの楽器。 人間の精神的エネルギーの出入り口であるチャクラに対応して7つあり、奏でる波動を体感するだけでチャクラを開き、活…
わたしの勤務先では、赤ちゃんの人生最初の胎便は必ずお母さんに見せるようにしています。 面会に来られたお父さんや祖父母にも見せています。 だって、わが子の人生最初のうんちですものね。 最初は「えーっ、うんちですかぁ」と引いていても、この胎便がで…
皆さん、人生最初のうんちを覚えていますか? 子宮の中にいる時から、少しずつ少しずつ蓄えてきます。 ブログのタイトルにも入れたようにヒトは水の中で育ち、生まれてからの飲むことも排泄も、子宮胎内の羊水の中で準備が始まっています。 分娩時には赤ちゃ…
昨日は久しぶりの大雪。 都内で7cmと言ったら大雪ですね。20年ぐらい前に雪の多い年があって、たしか十数cmの積雪があったと記憶しています。 この天気なら絶対にプールがすいているはずという予想が的中して3〜4人しかいなかったので、連続で泳げるコース…