2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

保育器についてのトリビア

カンガルーケアが保育器の替わりに早産や低出生体重の赤ちゃんを守ってくれている、世界中にはそういう国や地域がたくさんあります。 日本では当たり前のように保育器を使っていて、いつ頃からどのように使われたのかも気にしていなかったことに今回気づきま…

カンガルーケアを考える 11 <自分のクリニックで今後どうするか>

<自分のクリニックで今後どうするか> 「正期産児の出産直後のカンガルーケア」に関して明確な効果は実証されていないこと、カンガルーケアそのものあるいは早期授乳開始時の観察不十分な体制による重大な医療事故が報告されていること、自分のクリニックで…

カンガルーケアを考える 10 <科学的なものと科学的でないもの、続き>

<科学的なものと科学的でないもの>続き 母乳育児推進やカンガルーケア推進の中で、しばしば、母子分離や、母子愛着がうまくいかなかったり不十分であることが虐待につながるという考えかたを散見します。 また、カンガルーケアに警告をしている久保田医師…

カンガルーケアを考える 9 <科学的なものと科学的でないもの>

<科学的なものと科学的でないもの> 「こうすればよい母親になれる」「こうすればよい子になる」。 そういう価値観や文化、あるいは社会の状況にも左右される部分は、「科学的根拠がある」といわれれても科学的に検討することがなじまない部分ではないかと…

カンガルーケアを考える 8 <カンガルーケアの具体的な安全対策?>

<カンガルーケアの具体的な安全対策とは?> カンガルーケア・ガイドラインの「正期産児に出生直後に行う『カンガルーケアー』」をもう一度書き出してみます。 健康な正期産児には、ご家族に対する十分な事前説明と、機械を用いたモニタリングおよび新生児…

カンガルーケアを考える 7 <カンガルーケアを薦める医師の意見>

<カンガルーケアを薦める意見> 前回は助産師の一意見を参考に取り上げました。今日は医師の意見を見てみたいと思います。 2. 「産直後のカンガルーケアの是非」m3.com 「産直後のカンガルーケアの是非」 m3.comという医療関係者のサイトの記事で、2011年6…

カンガルーケアを考える 6 <カンガルーケアの育児効果?>

<カンガルーケアを薦める意見> 正期産児にカンガルーケアを薦める意見にはどのようなものがあるのか、ネット上で探してみました。 1.「出産と子育てにおける相互作用を考える<バース・カンガルーケアの育児効果>」 「'出産と子育てにおける相互作用を…

カンガルーケアを考える 5 <「正期産児に対するカンガルーケアの進化論的視点?」>

<正期産児に対するカンガルーケアの進化論的視点とは> 周産期や小児医療に携わる人以外でも、「母親の愛着行動」「母子相互作用」「母と子の絆」などはどこかで耳にしたことがあるのではないかと思います。 記憶に間違いがなければ、1970年終わり頃に…

カンガルーケアを考える 4 <ガイドラインの家族への説明>

カンガルーケア、出生直後にお母さんと赤ちゃんが素肌と素肌を合わせて抱っこする、その効果はどのようなものでしょうか? ガイドラインに家族への説明用紙が添付されています。 http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/kc/fukyu/5_kc.pdf そこには以下の記述があ…

カンガルーケアを考える 3 <カンガルーケアの定義>

<カンガルーケアの定義> カンガルーケア・ガイドラインワーキンググループの「根拠と総意に基づくカンガルーケア・ガイドライン」のエビデンスの背景では以下のように書かれています。 http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/kc/fukyu/5_kc.pdf 出生直後のカン…

カンガルーケアを考える 2 <安全性に関する調査報告>

カンガルーケアの危険性を呼びかけている久保田医師のサイトで見つけたカンガルーケアに関する調査報告の内容を参考に、今日はいきなりですが核心部分の安全性について考えてみようと思います。 <カンガルーケアの安全性に関する調査報告>平成20年度こど…

カンガルーケアを考える 1 <カンガルーケアについての注意>

勤務先に日本産婦人科医会からカンガルーケアーについての注意が送られてきました。http://www.jaog.or.jp/News/2011/care_12.pdf 健康な新生児に対する出生直後の「カンガルーケア」は、母子相互関係、母乳育児、児の体や情緒の安定化などに効果があること…

ブログを始めてみました。

今まで、あちらこちらのブログにふぃっしゅのHNでコメントをさせていただいていました。 特に琴子ちゃんのお母さんとの出会いによって、出産の安全性について考え続ける機会をいただきました。 またどらねこ日誌、とらねこ日誌のdoramaoさんとの出会いで、…