ぱちゃぽ

産科診療所関係の記事をすでにいくつか準備できているのですが、今日はまだ競泳モードの気分です。
すみません。


そういえばあまり河童について知らなかったと思い、wikipediaを読んでみました。


「外見」の「肛門は3つあり」は解剖学的にどうなのだろうと思いますし、「生臭い」もひどいですね。



やけにリアルな情報があるわりには、「一般的な河童の想像図に近い反面、目撃談は以外に少ない」「ツチノコと並んで日本を代表する未確認生物とも言える」とあります。
目撃談は少ない、というより妄想の生物ですからね。


正体は水死体の可能性があるというあたりさもありなんと思うと同時に、河童族の一員としてはちょっと悲しいものがあります。


さて、現代の河童としてはぱちゃぽがいます。
今日のタイトル、何かの呪文かと思われた方は検索してみてくださいね。
(ぱちゃぽの写真がすぐにリンク切れになっていまうので、リンクを外しました。2017年3月28日)


2001年の世界水泳福岡大会の時に、マスコットとして生まれたようです。
競泳大会の会場ではいつも、ゆらりゆらりと存在してなごませてくれます。


特に表彰式の間、表彰台までの道に立って選手を称えているのですが、みるからにつらそうな姿勢です。
150cmぐらいの着ぐるみなのですが、けっこう身長がありそうな人が中に入って中腰になったままで数分間立っているようです。
そして、ビニール製なのであの湿度・温度ともに高い会場では汗だくになっているのではないかと思います。


ぱちゃぽの控え室から10数メートルほどの距離でも一人では歩けないので、いつもエスコート係に手を引かれています。
大変そうな役ですね。


でも写真をみているとわかるようにいつも笑った顔で、選手にメダルが渡されるたびに黄色の小さい手を振って称えている姿は競泳会場では大きな存在かもしれません。


10年前に競泳を初めて観戦した時にはこうしたマスコットの存在が子どもっぽいと思ったのですが、今はいなくては淋しいと思うほどになりました。
ゆるきゃらブームもわかるような気がします。
でも、なんでまぁ着ぐるみに心が浮き立つのでしょうね。


ぱちゃぽのもうひとつの仕事は、小さなぬいぐるみになって表彰台の選手に渡されて、そのあと会場に投げられることがあります。


子どもたちが競って取りに行きますし、大人でもうまくキャッチしたらうれしいです。


私がずっと応援してきた松田丈志選手が投げたぱちゃぽが、まっすぐ私のほうへ飛んできました。
あと30cmというところで、隣から手が・・・。
そしてぱちゃぽは床へ落ちたのでした。
一瞬ためらいましたが、拾って隣の高校生ぐらいの人にあげました。


あ・・・私も欲しかった。
でも大人ですからね。