競泳とバレーボール

日本選手権を欠かさずに観に行くほど競泳にはまっているのですが、もうひとつ好きなスポーツがバレーボールです。
アテネオリンピックの前ぐらいから、録画して見るようになりました。


以前はスポーツ観戦には全く関心がなかったのですが、40代に入ってこの2つのスポーツに魅せられました。


なんとなくバレーボールの中継を見始めたときに、セッターの竹下佳江選手の動きに惹きつけられたのが始まりです。
冷静で正確なトスワークだというのは、素人ながらよくわかりました。
一番感激したのが、トスをあげた選手の攻撃が決まらない時にもう1度同じ選手に攻撃の機会を与えていることでした。
データーを取られているので相手側にも丸見えの選択だと思うのですが、それでももう一度チャンスを与えて得点を取らせ自信を持たせているのでしょうか。


バレーボールの解説を聴いていてもよくわかっていない素人なので、お茶の間評論ですが。


竹下選手を始めて知った頃、ちょうど私自身が職場での管理的な仕事が増えて、人間関係の調整や人を育てることに落ち込むことの多い毎日でした。
そんな時期にバレーボールの試合を観て、流れの悪いときにいかにチームの気持ちを切り替えさせるかという竹下選手の判断と正確なトスに、自分の仕事にヒントと勇気をもらっていたのだと思います。


最近の女子バレーのチームワークというのはさらにすばらしいなと思います。
途中の選手交替でも、求められた役割をきっちりとこなしているところがすごいですね。
またどの選手もすごい能力を持っているし全日本チームの中でのポジション争いも熾烈なのだと思いますが、試合になるとその能力がきれいに混ざり合ってひとつの色を作り出している印象をうけます。


そのチームワークを作り出してきたのがまさに指令塔の竹下選手だったのではないかと思います。


あれから8年以上たって、相変わらず竹下選手のトスは世界一の正確さだと思います。
それを維持するための練習は、どんなに厳しいものがあることでしょうか。


何度も何度も同じ動きを繰り返して得られる正確性。
あるいはどんな状況にも臨機応変に対応する能力。
そして気持ちを切り替える集中力と精神力。
それは継続と努力以外にはないことでしょう。
そのあたりが競泳とも重なって、そして私自身の仕事への力になっているのだと思います。