おとといから、神奈川県相模原市のグリーンプールで競泳の大会が開催されています。
4月の日本選手権は新潟での開催だったのでテレビ観戦だけでしたから、今回は見逃してはならないといそいそと会場へ出かけています。
4月の選手権は録画をしておいたものを見終わったのが4月の下旬というゆっくりさでしたのでブログに記録する機会を逸したのですが、やはり何といっても萩野公介選手の5冠でした。
特に400m個人メドレーでの日本新記録は、録画でも見ごたえがありました。会場で見られなかったのは残念でした。
今年の日本選手権は、昨年のロンドンオリンピックのメダリストが今年7月のバルセロナ世界水泳にすでに内定しているという点が、いつもと違っていました。
いつもオリンピックの翌年というのは、メダルを獲得した選手にとってはモチベーションを維持するのが難しいのと、勝つことを期待されているプレッシャーとでなかなか結果につながりにくい大変な年のようです。
本当は世界大会で十分に決勝進出できる力を持っていても、オリンピック後の日本選手権で力を発揮できずにそのまま埋もれてしまうような印象でした。
2005年の北島康介選手のような経験から気持ちを立て直すのは相当なことだと思います。
オリンピックのメダリストを世界水泳の代表選手に自動的に内定するのはきっと異論もあったことでしょうが、よりよい泳ぎを世界の舞台で見せることができる選手を大事にするという意味では良い方法だと思いました。
もうひとつ4月の選手権で感じたことは、社会人になった選手の参加が増えたことでした。
10年前は、ほとんどが大学生・高校生でした。
社会人になって競泳を続けるには、資金と練習時間を確保しなければできないことです。
選手生命が長くなって、安定した泳ぎと成長し続ける姿を見ることができるようになりました。
今回のジャパン・オープンでも、いつも決勝に残るこうした社会人選手の姿がたくさんありました。なかなか3位入賞にまでは至らなくても、その自分の記録に挑戦し続ける選手の泳ぎには見入ってしまいます。
4月の選手権の平泳ぎ50mで優勝した崎本浩成(ひろまさ)選手と昨日の平泳ぎ50mで優勝した岡崎晃一郎選手は、何度もくやしそうな表情を見てきただけあって、心にじんとくるものがありました。
藤野舞子選手もおとといの800m自由形で、8:36.13のタイムで優勝。
日本選手権では8分43秒台だったので、本当に安定した力と努力の選手だと思います。30歳になられたそうですが、まだ長距離で伸びそうな予感がする美しい泳ぎでした。
ジャパン・オープンは世界水泳に向けての調整のような大会なので、代表選手がいろいろな種目に挑戦しているところも見られます。
ずっと応援している松田丈志選手が、昨日、なんと100m自由形の決勝に出場していました。結果は8位でしたが、50秒台前半なのですごいと思います。
本当は、400m、800m自由形でまた松田選手の泳ぐ姿を見られる日を楽しみにしているのですが、しばらくはバタフライに集中するのでしょうね。
ジャパン・オープン2013最終日の予選・決勝の様子がユーストリームでも見られるようです。
日本水泳連盟ホームページからアクセスできます。15:00から18:10です。
世界中で開催されている競泳大会をすべて放送してくれる局ができないかな、と夢みています。