上野動物園にパンダを見に行った

先日、ぽっと時間が空いた休日ができたので、何をしようかと前日からわくわくしていました。


秋晴れが続くと思っていたのですが、あいにくの曇り空。
晴れていたら葛西水族園に行ってマグロを見て、海辺でビールを飲んで帰ってこよう思ったのですが、やはり海に行くならカラッと晴れた日ということで次回に。


そうだ!パンダを見に行こうと思い立ったのでした。


上野動物園には小学校の遠足で行ったような気がするのですが、それならパンダを見ているはずなのですが、行ったのかどうかも記憶があいまいになっています。
本当に、記憶って頼りないですね。


上野動物園の近くに一時住んだこともあるし、たまに上野にもでかけることもあるのですが、もしかしたら一度も動物園には入っていないかもしれません。
都内なら井の頭動物園には何回か行った記憶がありますが。


行くなら今日だ!とお昼過ぎに出かけました。
できればこういう場所は平日の代休の日に行きたいのですが、その日はあいにくの休日。
どこに行っても混んでいるのを覚悟していました。


午後2時でもまだこれから入園する人たちが列をつくっていましたし、入園してすぐのパンダの前には長蛇の列でした。
どうしようか一瞬迷ったのですが、その日は時間を気にしなくてよい一日なので並んでみることに。
パンダを見るために来たのですしね。


案外、待ち時間は少なくて、15分ぐらいでパンダの前に来ました。
ドシッと座って餌を食べている姿に「かわいい!」と思いました。このなんでも「かわいい」と表現することには日頃はためらいがあるのですが、まあ、率直な感想ということでお許しください。



なんであのような白と黒の配色になったのだろう、なぜ笹を食べて消化し栄養にできるのだろうと小学生のような疑問もいっぱいあったのですが、通路に貼ってあったパンダについての説明文を読む暇もなく押し流されてしまいました。


そのあと、猛禽類や鳥類、トラやゴリラを見てまわりましたが、どこも人でいっぱい。
空いている場所というのは、広い屋外展示場の中でもその動物があまり寄ってこないところのようで、お目当ての動物を見るにはなかなかの競争率でした。


でもホッキョクグマカピバラオオアリクイなどがふと姿を消して、人だかりがなくなったところに立っていた私の前に急に現れてくれて、びっくり。
動物園ではあきらめず、忍耐強く待つのが良いようです。


パンダが目的だったのですが、実はずーっと前から見に行きたいと思っていたのがハシビロコウでした。


人気があると聞いてたのですごい人だかりかと思ったら、誰もいなくてしばし独占。
しばらく1人でハシビロコウの姿を見ていたら、のっそりのっそりと動き出して私の目の前を歩いて反対側へと移動しました。


そして私の方に背を向けた姿で、時々、顔の向きを変える程度です。
あのベッカムのソフトモヒカンが首まで続いている感じは、ネットで見る写真ではわからないおしゃれな感じでした。


40分ぐらいその場で見ていましたが、動いたのはわずか10mぐらいで、その大半をハシビロコウの後ろ姿を見ていました。
でも、満足。



上野動物園の400種類の動物を見るだけでも種の多さに圧倒されるのですが、世界中にいろいろな生物がいて、いろいろな生き方をしていることを思い起こさせるのが動物園なのかもしれませんね。


鳥の羽ひとつにもさまざまな模様や形があり、動物の毛の模様もさまざまで、それぞれに美しさを感じました。
まさに造化の妙ですね。


ヒトはちっぽけな存在だなあと、不忍池の蓮を眺めながらビールを飲んで帰って来たのでした。