上野動物園のニシアフリカコガタワニの子どもが公開されたと聞いて、見に行きました。
8月13日から21日の間に50.6gという小ささで誕生した子ワニは、その後どれくらいの大きさになっているかがまず気になっていました。
パンダのように身体計測のデーターが刻々と公表されているわけでもないし、東京ズーネットの「今年生まれたニシアフリカコガタワニの子ども6頭を公開!」のニュースを読んでも、体重や身長は書かれていませんでした。
もしかしたら、体重計に載せることができない理由があるのでしょうか。
水槽には目視では25cmぐらい、体重はどれくらいでしょうか、300g前後に見える子ワニがいました。
あの卵から顔を出して世の中を睨みつけるかのような目の鋭さは、少し穏やかな目元になった印象です。
子ワニはどんな風に成長発達していくのだろう。
パンダの生活史については、パンダ舎のライブ映像が配信されたり、たくさんの人たちの動画や写真を見ることができるので、「へー、こんな動きをするのか」「こんな変化、成長があるのか」とだいぶ知ることができました。
パンダはちょっとヒトの成長発達に似ているところがある印象です。お母さんの後を転がるように追いかけて、活発に動き回りながら、日に日に細かな動作ができるようになっているようです。
ニシアフリカコガタワニも、あんな感じなのかな。
子どもですからね。
とても混んでいましたが、10分ぐらい水槽の前でねばって見ました。
4頭の子ワニが見えたのですが、微動だにしませんでした。
秋の遠足シーズンのため、水槽の前にはひっきりなしにヒトの子どもが来てあちこちへと動き回り大騒ぎですが、水槽の中は別世界でした。
すごい。
生後2ヶ月にして、動かずにいられるのですからね。
動かないで、どうやって筋力と俊敏性を発達させていくのだろう。
動物というのは、ヒトも含めて動きながらその能力を成長発達させていくものだというのは思い込みだったのかもしれませんね。
「発達する」まとめはこちら。
「動かない」ことについて書いた記事をまとめておこうと思います。
観察する 32 <動かない動物>
運動のあれこれ 6 <動かないハシビロコウ>
境界線のあれこれ 78 <「動く植物」と「動かない動物」>
観察する 46 <ハシビロコウの体調管理>
観察する 47 <動かない魚類>
観察する 50 <見ているはずなのに見ていない>