気持ちの問題 36 <「夏の一定期間」の秘策ってなんだ?>

東京都議会の一般質問についてのニュースを読んで、なんだか嫌な予感がしました。


いえ、豊洲市場の件は信頼できる情報から判断すると、安全性についての専門的な知識を無視した茶番劇の続きのように見えますし、かえって昔の暴君のほうがまともに見えてきてしまうこの頃。
こんなに毎日、ニュースに都知事が登場すると、都政はよほどひどいことになっているのかと不安にもなりますね。


さて、嫌な予感がしたのは以下の部分。

民進党議員で作る東京改革議員団の大西智議員は「満員電車のピーク時の混雑率は依然として高い。多様な働き方が求められる中で、鉄道混雑の緩和に向けて知事の見解を伺う」と問いました。


これに対し小池都知事は「ことしから夏の一定期間に、一斉に多くの方々に快適な通勤を実感してもらう取り組みを実施する。今後、鉄道の利用者・事業者双方に働きかけ、さまざまな施策を総動員しながら、快適通勤の実現に向けて幅広く取り組んでいく」と述べ、鉄道の混雑解消への取り組みに力を入れる考えを示しました。

え?「夏の一定期間」って、もしかして日の出が早い時期は早起きして通勤しろというあれですか?
都の職員に「20時完全退庁」 をさせた「手腕」をみると、なんでもありかもしれないですね。


きっと電車通勤していない人は実感がわかないと思うのですが、「夏の一定期間」ってむしろ都内では朝の電車の混雑が緩和されるのですよ。
だって学生が夏休みですし、お盆休みのあたりは皆、都内からどこかへ出かけるのでしょうね。
ただ、6時台の電車は通勤の人が主ですから、あまり変化がないかもしれません。
そこへ、早起きさせて早朝出勤を奨励すると、6時台に通勤している人はもっと混雑を強いられることになるのではと不安ですね。



「夏の一定期間」というのであれば、知事選の公約の「2階建車両による満員電車の解消」ではなさそうですし、何が飛び出してくるのでしょうか。
なんだか嫌だなあ、こういうの。



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