気持ちの問題 41 <一人でいられるということ>

なぜ泳ぐことにこんなにもはまったのかなと、先日の記事を書きながら思い出していました。


20代の頃からボチボチと泳ぎ始め、30代から週に2〜3回ペースで泳いでいます。
たぶん、一人でできる運動が好きなのだろうと思います。


また、競技のように競い合ったりタイムを上げることを目標にするのは、観ている分には良いのですが、自分自身にはもっとゆるやかな目標を設定して到達する方が合っているようです。
ですから、「今年は背泳ぎで1500m泳げるようになろう」とかおおざっぱな目標に向かって黙々と泳ぐことに夢中になっています。
体育の成績がそれほどよくなくて、運動には向いていないと思っていた頃が嘘のようです。


プールに通い始めた頃、ほとんどの人が一人で来て一人で黙々と泳いで帰っていく、そんな雰囲気がいいなと思いました。
90年代頃だと、まだ男性の方が圧倒的に多かった印象があるのですが、少ない女性もまた一人で来て一人で自分の目標に向かって練習をしている感じでした。


ですから更衣室に入ってもほとんど声が聞こえませんし、更衣室にはプールからの水音が伝わってくるのですが、「静かだから今日は人が少ないのかな」と思うと、結構な人数が泳いでいて驚いたりしていました。


ただただ水音だけが響く、そんなプールの静寂もまた私を水泳の虜にした理由のひとつだと思っています。


<プールから井戸端へ>


ところが最近、ここ数年とか10年ほどの変化として、特にその午前中あたりはとてもにぎやかです。


更衣室に入る前から着替えの最中も、そしてプールに入ってからも、そして着替えて帰るまで、延々とおしゃべりの声と大笑いが聞こえてきます。
プールや更衣室の構造上、声が反響しやすいので数人が話をしていても響く上に、年齢とともに声も大きくなっていきますから、わんわんと声が響き合う感じです。


更衣室での会話が、プールにまで響いてくることもあります。
中高年の男性も増えましたが、ほとんどが一人で来て一人で泳いでいますから、にぎやかさの理由は女性にあるようです。


あるいは、コースエンドで集まっておしゃべりをして、泳ぐ人の流れが滞っているのにも気づかないのか気にしない人も増えました。


ちょっとイライラするのですが、「こうすべき」というほどのルールもマナーもないので、まあこういう時間帯をはずして棲み分けるしかないのかなと諦めています。
静寂が苦手、一人で行動するのが苦手だけれど泳ぐには楽しい。
そういう人たちが増えたということなのでしょうから。





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