数字のあれこれ 75 昔取った杵柄

1月6日は寒く、天気予報では「にわか雪」と伝えていました。にわか雨ならぬにわか雪という言葉を初めて耳にしました。

たしかに家を出るころには小雪がちらほらと舞っていて、予測の正確さに驚きました。

 

さて、この日は都内のとあるプールに向かいました。

雨が降ろうが台風が来ようが槍が降ろうがプールに来る河童族は雪の日は来ないという長年の経験則から、今日は空いているだろうと予測しました。

 

久しぶりに50mの長水路プールで泳いでみたくなりました。

最後に50mプールで泳いだのはいつ頃だったでしょうか。1990年代ごろから長水路プールに自転車で通った時期があって、月に2〜3回は長水路で泳ぎ、それ以外は近所の25mプールに通っていました。

かれこれ十数年ぐらい、50mプールから離れているかもしれません。

 

50mプールは単純に25mの倍の長さを泳ぐというわけではなくて、ペース配分が全然違うことを実感しました。

少しずつ加速して後半に勢いに乗りながら泳がないと、次第に失速して対岸にたどり着けなくなりますから、50mを泳ぐのは大変だと最初のころは思いました。

 

その後、競泳観戦するようになって、選手の皆さんの多くが普段は25mプールで練習して、試合では50mプールでぶっつけ本番のように泳いでいることを知りました。

達人は日々の練習もまた達人ですね。

 

久しぶりに50mプールのプールサイドに立ってみると、やはり対岸は遠いですね。

泳げるかなとちょっと心配になりましたが、案外と体が50mの泳ぎ方を覚えていました。

十数年前はまだクロールだけで泳いでいて、その後背泳ぎが好きになりましたが、いつもは25mプールで泳いでいます。

 

コースにほとんど人がいなかったので、背泳ぎで泳いでみました。

初めてとは思えないくらい、50mでも背泳ぎでスムーズに泳げました。

 

泳ぎながら「昔取った杵柄」という言葉を思い出していました。

しばらく遠ざかっているが、かつて修練して自信を持っている事柄のたとえ。年月を経ても腕に覚えのある技量などをたとえていう。(コトバンク

 

本日のタイトルは数字の話っぽくはないのですが、「どれくらい前」「どれくらい練習をしたこと」が、「どれくらいの間が開いても」体が覚えているのだろう。

そんなことを数字で表したら・・・と考えながら泳いでいたのでした。

 

2時間ほど泳いでいるうちに、人が増えてきました。

雪が止んで皆さんプールに来始めたのかと思いましたが、外に出るとすでに5cmぐらい積もり始め、まだしんしんと降り続いています。

 

天気予報の「にわか雪」もちょっとはずれて、都内は大雪警報が出ました。

私の「雪の日は河童族は来ない」という経験則もはずれました。

 

 

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