仕事とは何か 13 ユーチューバーとか活動家とか

 子どもたちのなりたい職業の1位が「ユーチューバー」というニュースを、年末に耳にしました。

 

*「人気職業ランキング」?*

 

最近の子どもはどんな「職業」を思いついているのだろうと検索すると、「13歳のハローワーク公式サイト」の人気職業ランキングがありました。

「2020年12月1日〜31日」までのランキングでは、1位が薬剤師だそうです。続いてプロスポーツ選手、ユーチューバーと続いて、4位に医師、5位が看護師になっていました。

 

ちょっと驚いたのは「胚培養士(エンブリオロジスト)」とか「コレペティトゥア」とか、大人でも知らなさそうな職業が書かれていました。前者はわかるのですが、後者は「オペラ歌手が新しいレパートを覚えるのを手伝うピアニスト」だそうです。

中学生・高校生で知っている人が何人いるのかと思うレアな専門職が上位にくるということは、このランキング自体、どんな手法で総勢何人のアンケートでつけたのでしょうね。

 

反対に、「金融業界で働く」「ホテルで働く」「NASAで働く」といった具体的に職業はなんだろうという漠然とした、ある意味子どもらしい表現もありました。

私が子どもの頃には、「総理大臣」が定番だったような気がするのですが、このランキングでは「政治家」が90位でした。

 

大人の作り上げた社会の風潮(ニュース)の中で、子どもは職業としてイメージしていくのかもしれませんね。

 

「ユーチューバー」は仕事なのか、仕事だとすると将来はどんな可能性があるのでしょう。

 

*職業体験と「生きる力」*

 

そういえば、自分が何をしたいのか考える中学生の職場体験授業があることがうらやましいと書いたのですが、その「中学校 職場体験ガイド」に「生きる力」と書かれていたことが引っかかっていました。

そして、「職業的自立を促進し、ニート・フリーター等の増加傾向を反転させることなど、若者をめぐる諸課題に対応するため、児童生徒等の勤労観、職業観を育成するキャリア教育を一層推進する」と書かれていました。

 

ユーチューバーは、ニートやフリーターとも違う、職業になりつつあるのでしょうか。

 

それにしても、看護観とか世界観と同じく、「勤労観、職業観」ってなんでしょうね。

 

 

同じ頃、「市民活動家」とか「環境活動家」と名乗る高校生や大学生のニュースがありました。

ユーチューバーとは異なる話題だけれど、どちらもリアリティを感じないことが引っかかっています。

 

 

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