プールの水の管理(とニセ科学)

20年以上前にプールに通うようになった頃は、年末年始は10日ぐらいプールが休場していた記憶があります。
最近は年末年始の休場も1週間程度のところがほとんどなので、以前に比べると泳ぎに行けない日は少なくなりました。
でも、早く泳ぎたい!とうずうずする毎日です。


年末年始以外にも、夏場に1週間ぐらいの休場があります。
年に2回、一旦プールの水を抜いて清掃し水の交換をしているようです。


プールの水抜きと清掃の様子が、各地のプールのブログで公開されていました。
たとえば名古屋のプールの水を抜いた1日目水の入れ始めの様子などです。


大変な作業ですし、25mプールでも水が入るまでにはかなり時間がかかるようですね。
休場期間をもっと短くしてという要求ばかりではいけませんね。
河童族も我慢が大事。


自分自身が泳ぐようになる前は、プールというのは新しい温水をそれこそ湯水のように使い捨てにしているのだと思っていました。
YAMAHAこちらのように、水を濾過して循環させているのですね。


たしかに水の入れ替え作業直後のプールの水は透明度も高いのですが、日が経つにつれて空いている時間帯でもなんとなくにごりが出始めます。


ちなみに私が通う施設は、石鹸やシャンプーの使用が許可されています。
午前中の時間帯は常連と思われる高齢者の使用率が高くて、水中ウオーキングなどで一汗書いた後に念入りにお風呂代わりのようにシャワーを浴びているので、プールに入る前にシャワーを浴びたくても10分ぐらい待つ事があります。


見ていると、プールに入る前にはあの天井から出る温水をさっと浴びる程度の人がほとんどです。


あれはむしろ逆で、プールに入る前こそきちんと体の汚れやお化粧・クリーム類を流して水の衛生を保つ方が良いのですけれどね。


公共のプールは「プールを利用するための根拠のある知識」のようなものを啓蒙することも大事な仕事ではないかと思うので、きっと「プールの水はどのように循環しているか、どのように衛生を保っているか」という基本知識が伝わるようにすれば、行動を変えることができるのではないかと思います。
「マナー」とか「ルール」として注意しても、聞く耳を持たない人もでてくるでしょうから。




いずれにしても、プールの水の管理にもさまざまな専門知識と技術が集結されているのだとあらためて思います。


ところで、プールの水の清掃で検索していたら、まさかのEM菌が。
「環境にやさしいプール掃除」
「EM菌を活用した環境にやさしいプール清掃」


後者のサイトでは「家庭から持って来た米のとぎ汁にEM菌と蜂蜜を入れるこどもたち」という写真があります。


あえて雑菌を増やしたもので清掃させるのは大丈夫なのでしょうか?


おそらく循環濾過装置を使った屋内プールではなく、屋外のプールが対象だと思いますが、それはつまり学校教育の中に広がる可能性ということです。


プールの水にも忍び寄るあやしいものに、河童族も注意が必要なようです。
いやはや。