「出産・育児とリアリティショック」まとめ

先日紹介したニュースの中にも「精神的ケア」「メンタルケア」という言葉が使われていますが、実際に妊産婦さんや御家族に対応していて、「何をどうしたらよいのか」途方に暮れる言葉です。


そのあたりの悩みは周産期のメンタルケアにも書きました。


加えて、最近は「大人の学習障害」「適応障害」といった精神科用語が広がって、もう何がなんだかというのが正直なところです。


電話や外来でのやり取りでも、何だか今までのコミュニケーション方法が通じないような違和感を感じることが多くなった印象があります。
でも相手にとっては私の方がおかしいと見えているかもしれないし、何が正常で何が異常な精神状態なのか、自分のことも自信がなくなりそうな感覚がしばしばあります。



「何か不安や不調のサインを見逃してはいけない」と思うのですが、単にその方の表現方法がいつもそんな感じなのだと、入院中にかかわってやっとわかったりします。



「女性の正常な精神状態」って何だともやもやしながらも、妊娠・出産時に独特な、でも比較的多くの人に見られる言動にこんな傾向があるかもしれないと思ったことを書いています。


1. 出産・育児とリアリティショック
2. マタニティサイクルと精神的な変動
3. 周産期のメンタルケア
4. 「まさか・・・考えてもいなかった」
5. 「かわいそう」
6. 「五体満足ですか?
7. 「抱っこがこんなに難しいなんて」
8. 授乳がこんなに難しいなんて
9. 体を動かせない
10. 自立した排泄から要介助へ
11. 産後の傷の痛み
12. 医療処置はもうたくさんと思いたくなる時
13. 崩れるボデイイメージ
14. 産後の記憶がない