今年のFINA競泳ワールドカップを観戦して、「ああ、10年ひとむかしだなあ」と感慨深いものがありました。
12年ぐらい前から競泳大会を観戦し始めたのですが、初めて競泳の国際大会を観戦したのが、2007年に千葉国際総合水泳場で開催されたインターナショナル・スイム・ミート2007でした。
今、その入賞者のリスト見てもドキドキしてしまうぐらい、世界中のトップスイマーの泳ぎを間近で見ることができる、私にとっては初めての国際大会でした。
毎日、ワクワクとして千葉国際総合水泳場に4日間通ったことを思い出します。
2001年の世界水泳福岡大会以降、私が競泳を観戦し始めた2004年頃からは国際大会の国内での開催がなかったので、初めて間近にみる世界のトップスイマーの泳ぎに魅きこまれたのでした。
もう10年ほど前になるのですね。
当時は大学卒業とともに競泳選手としての活躍が終わりという選手が多いなかで、北島康介選手や松田丈志選手をはじめ、世界で活躍する息の長い選手が少しずつ増えていました。
選手生命が長くなっただけでない、競泳選手の変化をこの間のワールドカップで発見しました。
表彰式のために集まっている時に、外国の選手と気さくに話をしている日本の選手が増えたのです。
10年ぐらい前、いえ、数年ぐらい前でも、他国の選手と表彰台の上でなごやかに話す選手はほとんどいなくて、ぎこちないほど緊張している様子があったのですが。
あるいはプールサイドの調整中でも、各国のコーチや選手とあちこちで会話をしている様子が観客席からも見えました。
今までも何度も国際大会で戦ったり、8月にヨーロッパから始まったワールドカップの連戦の中で何度も顔を合わせて来た、そんな親しさが感じられました。
そうした経験のなかで身についた気負いのなさもまた、水の抵抗を減らし、大舞台でも自分の記録に挑戦していく集中力へとつながっているのかもしれないと感じたのでした。
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