2016ウインザー世界短水路選手権

12月6日から11日までカナダのウインザーで世界短水路選手権が開かれていました。


競泳ワールドカップとして、世界のいくつかの都市で10月頃からシリーズ戦があって、その最終大会という位置づけなのでしょうか。
長水路(50m)の世界水泳に比べると、この短水路(25m)の大会はテレビでの中継もないのでちょっと寂しいですね。
短水路大会も観戦し始めると、スタートやターンの技術を見ることができてそのスピード感に引き込まれる大会です。


今回、観戦はできなかったけれど、本当にうれしかったのが大会4日目に古賀淳也選手が50m背泳ぎで優勝したことでした。


前日の50m背泳ぎ準決勝では、22秒81の短水路アジア新記録と日本新記録を出し、その直後に行われた混合4×50mメドレーリレーの第一泳者として泳いだ背泳ぎで22秒74と、立続けに記録を更新したようです。


あ〜、会場で観たかった!
その決勝の映像がネット上で公開されていましたが、水しぶきがすごすぎてもう何が何だか。
でも古賀選手のスタートの技術は注目されていて、その映像も観ることができました。


「緊張する場面では、どうしても動きが硬くなっていた」と、これまで悔しい思いをされていたのでしょうが、なんだかこの1年で次の段階へと急成長した感じです。



他の選手には真似することができない、スタートの浮き上がり時の腕の高さだけでぐっと推進力が増し、自由形で鍛えたスピードで加速していく泳ぎを観ていると、まさに野口智博氏の言われる「技術の自由度」であり、それがまた水泳のおもしろさだと思いました。



今回の大会では瀬戸大也選手も400m個人メドレー3連覇や、他にも多くの選手の日本新記録や入賞がありました。



そして相変わらず、カテインカ・ホッスー選手が連戦しながら優勝や入賞というパワフルな泳ぎだったようです。きっと会場を魅了していたことでしょう。
パク・テファン選手も400m・200m自由形、1500m自由形で優勝しました。
またずっと松田丈志選手と競って来たチャド・レクロス選手が100mバタフライでは世界記録、そして200mバタフライで優勝していました。


10年以上前に、初めてこの短水路大会を観た時には、短水路というのは若さとパワーの競技のような印象があったのですが、年齢には関係なく「技術の自由度」への挑戦の大会なのかもしれません。



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