散歩をする 8 <運河を歩く>

大規模工事のために、葛西臨海水族園が2月中は休園になることと年間パスポートも1月で終わるので、お正月開けの天気のよい日に早速、葛西臨海公園に出かけました。


お天気はよかったのですが、ちょっと風があったので、海のそばというのは寒さがひとしおでした。


いつもならそのまま京葉線に乗って帰路につくのですが、前日に地図を見たら、近くに「新左近川親水公園」という公園があることに気づきました。
葛西臨海公園の横を流れる荒川に対して、垂直の方向に川があります。
運河なのだろうと思いました。


ちょっと風が冷たかったのですが、歩くうちに体も温まって、その親水公園に着きました。
予想以上に広い川幅に、これもまた予想以上の水が西から東へと流れていました。
水鳥もいて、のんびりした風景でしたが、日がかげり始めた夕方だったのでベンチでぼーっとするには寒すぎました。


その親水公園の荒川寄りには、さらに荒川に平行して西葛西駅方面にもうひとつ「新長島川親水公園」が続いていました。
水仙が咲き、こちらは小さな水路ですがきれいな水が流れていました。


江戸川区というのは、運河の街なのだなあとあらためて思いました。


<「物流を支えた『生命線』」>



昨日の記事で紹介した「東京地形散歩」(竹内正浩著、2016年、宝島社)にも、「下町の運が歩きの魅力」(p.124~)としてこのあたりの地図と説明が書かれています。

かつて毛細血管のように張り巡らされた東京の運河網。物流を支えた「生命線」の名残を訪ね歩く。

運河というとまずオランダの方を思い出していたのですが、辰巳に通うようになってから、都内にも運河が身近にあることを初めて実感したのでした。


辰巳国際プールも運河に囲まれていますし、新木場駅からは貯木場や貨物船が停泊している場所もみえます。
まさに「物流の拠点」という運河網なので、住むのにはちょっと寂しい場所だなあというのが10年前のイメージでしたが、こうして住宅地に近い場所を歩いてみると、いつも水の流れが近くにあってうらやましいなと思いました。


ところで、また小学生の社会科見学日記のようなのですが、この新左近川は荒川から旧江戸川の方向に向かって流れていました。
これは、あえて勾配をつけてこういう流れにしたのでしょうか?
運河についても知らないことばかりですね。



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