6月初旬、重い腰を上げて出かけたのは、江東区でした。
気持ちが沈んでいる時には、葛西臨海公園で海をぼーっと眺めるのもいいかなと思って、なんとなく地図を眺めていました。
そして京葉線に乗って、辰巳国際水泳場と東京アクアティクスセンターを見たら、オリンピックの件のモヤモヤはあるけれど、競泳観戦の記憶から元気が出そうです。
散歩を始めた頃に歩いた、あちこちの運河も懐かしいですね。
越中島のそばに、くの字に水路が曲がって公園になっている場所とその水路が木場駅の方まで東へまっすぐ続いて「古石場川親水公園」とありました。
今までこの辺りの地図も何度も眺めていたのに、初めて気づきました。そして「古石場」という住所にも。
「木場」と「石場」どんな関係でしょう。散歩の計画ができました。
*越中島から古石場へ*
辰巳に行くと決めたらなんだか元気が出てきて、その前にまずは近所のプールでひと泳ぎしました。
気持ちって他愛ないものですね。
葛西臨海公園まで行くと時間がなさそうなので、新木場駅のホームから東京湾を少しだけ見てから京葉線に乗りました。
カーブでぐんとあの白い辰巳国際水泳場に近づきます。本当に美しい建物だと思いますね。
そばにはアクアティクスセンターが見え、今度チケットを買って競泳観戦できる日はいつかなと思っていると、あっという間に電車は地下へと入って行きました。
越中島駅に降りて北側の路地を歩いて行くと、一段高い場所に公園がありました。
調練橋公園で、地図では東端まで運河が通っているようです。
もう少し歩くと、道路から2~3mぐらい高くアーチ型に架けられている橋で対岸が見えないような、運河がある地域の独特の高低差の場所が見えてきました。
そこが、地図に載っていた水路で、元々の運河を埋め立てて公園と遊歩道にしているようです。
*古石場川親水公園*
たくさんの子どもたちが遊び、水路沿いを散歩している人もけっこういました。
水路からは、ちょっと海の香りがしてきます。
片方はコンクリートの遊歩道、もう片方は土が残されていて蛇行した遊歩道に竹の柵が作られて植物が植えられていて、よく手入れされていました。
途中、説明板がありました。
牡丹一丁目から古石場二丁目までを流れる古石場川、約750mの水路を整備して作られた古石場川親水公園。水路の両岸には、牡丹町の名にちなんで開かれた牡丹園、子供たちの歓声が響くジャブジャブ池、そしてかつての古石場の面影にちなみ様々な自然石を配置した石の広場などが続きます。護岸ギラリーやサイクリングロードも設置さて、人々の憩いの場として親しまれています。
石の広場
江戸城を築城した時に石置き場として使われた古石場。その歴史を裏付けるように、かつての石置場の面影を残して、たくさんの石の姿が見られます。
Wikipediaの古石場によると、江戸幕府の石置き場が置かれたことが地名の由来で、この辺りは江戸時代の埋立地のようです。
水路には大横川からの水が通されて、東へと流れていました。
途中で、こんな表示もありました。
この河川の下には、下記のように埋蔵物があります。
埋蔵物の種類 下水管
江戸時代に埋め立てられ、1950年代から60年代のこの地域の激しい地盤沈下が問題になった時代から水から守られ、こうして遊歩道も下水道も整備されながら運河が生活の中にあることが、これまた魔法のような時代ですね。
散歩に来てよかったと思いました。
「散歩をする」まとめはこちら。