最初の計画では、野々下水辺公園から坂川に沿って歩き、小金城趾駅からまだ乗ったことがない流山線に乗ってみようと考えていました。
野々下水辺公園の周囲は、なだらかな丘陵が坂川のそばに続き、田畑も残り美しい風景です。
河岸に点在する神社や城址などと訪ねてみようと、いくつか考えていました。
ところが野々下水辺公園の説明を読んでいたら、急に利根川を見たくなりました。
利根川を見にいくのなら、利根運河を歩いてみよう。3年ほど、いつか行こうと思っていたので、すぐに決まりました。
*利根運河を歩く*
一旦、バスで柏駅へと向かい、もう一度東武アーバンパークラインに乗り、利根運河駅に降りました。
地図で「運河駅」という名前を見つけてから利根運河を知り、いつかこの堤防を歩いてみようと思っていた場所に降り立ちました。
以前、列車で通過した時には、高い堤防と底にわずかの水が流れている場所で、人も歩いていないように見えたのですが、この日は平日にもかかわらず、整備されている遊歩道に地元の人や観光客、サイクリングの人がけっこういました。
利根運河は全長8.5kmあるようですが、今日はそのうちの駅から北東へ4分の3ほどを歩きます。
桜は終わってしまいましたが、緑の土手に春の草花が美しい堤防です。
堤防をただただ歩くだけですが、運河水辺公園を過ぎると雑木林やその間にある谷津と田畑の風景になり、ウグイスが鳴き、なんとものどかです。
西三ケ尾飛地のあたりからしだいに散歩の人の姿がなくなり、堤防の上はずっと私ひとりで、たまにサイクリングの人とすれ違うぐらいになりました。
遠くに大きな橋のような建物が見え始めましたが、なかなかここからは歩けど歩けど近づきません。
ちょっと疲れてきたのですが、ここまで歩いたらとにかくバスが通っている場所まで歩くしかありません。ふと土手に目をやると、そこにまたスミレの群生があり励まされたのでした。
そういえば今年は、スミレの定点観測をすっかり忘れていました。余裕がなかったのですね。
ようやく柏高校のそばまで来ました。
ここから利根川河川敷まではあと数百メートルです。利根運河一里塚公園のあたりで利根川の流れが見えるだろうと思ったのですが、右手に広々と水田地帯が広がり、まだ細い運河の流れが先の方まで続いています。
この辺りで日が傾きかけてきたので、バス停のある道まで戻りました。
帰宅してから航空写真で見ると、どうやらさらにここから数百メートル先ぐらいまでいかないと利根川の流れは見ることができないようです。
この辺りの利根川は、河川敷を含めて「川幅」が1kmほどあるのでした。
やっぱり思いつきで散歩をすると、失敗しますね。
でも利根運河の堤防を歩けたのでよしとしましょう。
「散歩をする」まとめはこちら。