世界はひろいな 40 <ドナウ川>

こちらの記事でブタペスト市内をゆったりと流れる川と美しい街並を書きましたが、これがドナウ川だということに、あとで気づくほど本当に東欧の地理関係に疎い私です。


ヨーロッパを流れる大きな河川にはライン川がありますが、犬養道子氏の「ラインの川辺ードイツ便り」の影響もあって、ライン川については本を読んだりしてなんとなく位置がわかります。


ドナウ川については、有名な名前なのにこれまでほとんど何も知らなかったことに、世界水泳の映像を見ながらちょっとショックを受けたのでした。


まずはその長さです。
Wikipediaでは「延長2,860km」「ヴォルガ川についでヨーロッパで2番目に長い大河である」と書かれています。


最近は地図をつらつら眺めて、川の近くを散歩コースにしているのですが、たとえば目黒川は暗渠部分も含めて7.82kmです。私の足でも、1日で歩ける長さですね。
多摩川が138km、そして日本一長い信濃川が367kmですから、ヨーロッパ大陸を横断して黒海へと流れているドナウ川の長さに圧倒されそうです。
いつか、源流から河口まで歩いてみたいと、壮大な、いえほとんど実現不可能な散歩計画に心を踊らせています。


でも世界にはもっともっと長い川があるのですね。
「Tabi2ikitai.com」の「世界で一番長い川」に、ナイル川が6,650kmで一番長く、ついでアマゾン川が6,400kmだと書かれています。


「川」と聞いて想像するものが、その流域の人たちと私とは全く違うものなのかもしれません。


ハンガリーを流れるドナウ川



Wikipediaの説明では、ハンガリードナウ川中流に位置しているようです。

スロバキアハンガリー国境はエステルゴムで終わりをつげ、ここからはハンガリー領内に入る。エステルゴムはハンガリー国王イシュトヴァーン1世が戴冠した歴史ある都市であり、ドナウ河畔には町のシンボルであるエステルゴム大聖堂が立っている。エステルゴムのすぐ下流、ドナウベンドと呼ばれる地域でドナウ川は東西から南北に流れを変え、ハンガリーの中央部を縦断する。ドナウ川が流れる各国の中でも、国土の中央部を貫流するのはハンガリーのみである

ハンガリーにおいてドナウ川は南北をつなぐ交通の軸でもあり、また東西を分断する障壁ともなっている。ブダペストには多くの橋が架けられているが、それを除くとハンガリー国内にドナウ川を越える橋はほとんどないドナウ川を境として、ハンガリーはやや富んで小村が多く、やや都市化の進む西部と、ブスタと呼ばれる大平原が広がり、大村落が多く農業を依然中心とする東部とに二分されている。ただ、人口分布や富においては東西に大きな差はなく、かなり均質なものとなっている。

ここではハンガリー大平原を貫通することとなり、穏やかな流れが続く。ハンガリーの首都、ブタペストは「ドナウの真珠」とも呼ばれる美しい都市であるが、かつて西岸のブダと東岸のペシェトの二つの街だったものが合併したもので、そのためドナウ川は街の中央部を流れることとなっている

川から地理とか歴史を見ると、また興味深いですね。
もしかしたら、「国」という概念も、日本に生まれ育った私とは全く異なる何かがあるのかもしれません。


あ〜、ハンガリーの国境から国境まで、ドナウ川に沿って歩いてみたいなあ!





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