このところ、1970年台から80年代に記憶した東欧の国々の名前ではない国名を耳にする機会が増えました。
ジョージア国もその一つで、どこだろうとMacの地図で検索したら、なんとアメリカ合衆国のジョージアを指すのです。「ジョージア国」で再検索すると「検索してもありません」となります。
地図上にない閉鎖都市のような存在かと一瞬思ったのですが、そんなわけないですよね。
Wikipediaにはジョージア(国)でちゃんと説明がありました。
日本では、2008年にロシアと国交断絶したジョージア側の要請を受け、2015年4月までの国名グルジア側の国名グルジア(*)からジョージアへ変更したが、英語を中心に欧米名由来のジョージアよりサカルトヴェロと要請すべきだったとの意見もある。
(*引用元ではロシア語も併記されているのですが転換できないので省略しました)
グルジア共和国ならちゃんと覚えているし、大体の場所が思い出せますからもう一度Macのマップを見ると、この地図では「グルジア」になっていました。
国名一つとっても、数年で劇的に変わるし、名前や読み方の議論が続くのでなかなか大変ですね。
*最近、東欧の地図に日本語表記が出るようになった*
プリピャチ川とドニエプル川を地図でたどっていた時に、何か違和感がありました。
「なんで、こんなにスムーズにウクライナ国内の地図を見ているのだろう」と。
というのも、ドナウ川やスペインの大洪水の地域を地図で探していた時には地名や河川名が英語か現地語での表記だったので、つい最近までヨーロッパの地図は地名が読めない場所が多かったのですが、ウクライナ国内はちゃんと地名から河川名まで日本語に変換してあることが違和感の理由でした。
で、ウクライナ南西で国境が接しているハンガリーへと移動すると、そこはまだいきなり現地語表記です。
ぐーんと地域を拡大して鳥の目になってヨーロッパを眺めてみると、面白いことに旧ソ連側だった国々の地名がほとんど日本語表記になっていました。
昨年末はまだ現地語だった記憶がありますから、やはりこの2月を境に日本語で読む需要が高まったということでしょうか。
そしてApple社のマップの原本(というのかわからないのですが)では未だにグルジアを採用していて、日本語訳はそのままグルジアになった。そんな感じでしょうか。
国境とか国名というのは、意図的な歴史の記録であるということを意識しながら地図を見なければと改めて思いました。
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