玉川上水への関心がいつの間にか全国の河川へと広がり、あちこちの川を見に行くようになりました。
わずか数年ですが、いつの間にか全国の河川で長い川(流路延長)のトップ10も、流域面積のトップ10も制覇していました。といっても、その川のごく一部区間を見ただけですが。
ちなみに流路延長は1位が信濃川で、以下、利根川、石狩川、天塩川、北上川、阿武隈川、木曽川、最上川、天竜川、阿賀野川で、流域面積は利根川がもっとも広く、石狩川、信濃川、北上川、木曽川、十勝川、淀川、阿賀野川、最上川、天塩川だそうです。
数年前からの散歩ではまだ北海道はいっていないのですが、30〜40年前に見たものも含めると上記の北海道内の川も訪ねたことがあります。
だいぶ頭の中の地図に、主要な河川が描かれるようになりました。
*一級河川と二級河川*
島原鉄道の車窓から見えた穏やかに流れる本明(ほんみょう)川ですが、Wikipediaに「長崎県の河川では一級河川に指定されている唯一の川である」と書かれていました。
「一級河川」は国の管轄ぐらいの知識しかないので、もう一度確認してみました。
国土交通省の「水管理・国土保全」では以下のように説明されています。
河川は上流部から小さな河川が合流し、この合流を繰り返しながら徐々に海へ向かうに従い、大きな河川となって行きます。これら一帯の河川を合わせた単位を「水系」と読んでいます。
1965年に施行された河川法によって、国土保全上または国民経済上特に重要な水系で政令で指定されたものを「一級河川」と呼んでいます。一級河川に係る河川のうち河川法による管理を行う必要があり、国土交通大臣が指定(区間を限定)した河川が「一級河川」です。「二級河川」は、一級水系以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で、河川法による管理を行う必要があり、都道府県知事が指定(区間を限定)した河川です。
一級河川と二級河川とは水系が違うので、同じ水系内に一級河川と二級河川が併存することはありません。このため埼玉県や滋賀県などには二級河川はありません。一般的には、一級河川の方が規模も大きく、洪水等による災害が発生した場合の被害が大きいといえます。
「同じ水系内に一級河川と二級河川が併存することはありません。このため埼玉県や滋賀県などには二級河川はありません」
これはもしかしたら、埼玉県内の河川は全て利根川水系で、滋賀県は琵琶湖の集水域からの唯一の流出河川である瀬田川も淀川水系だからということでしょうか。
散歩のおかげでイメージできるようになりました。
それにしても水系がきちんと整理されているのは、あの水源調査が全国津々浦々で行われているということですね。
*長崎県唯一の一級河川、本明川*
さて、その長崎県内唯一の一級河川である本明川ですが、「流路延長28km」「流域面積 249.0㎢」とあります。
Wikipediaの「水系の変更」には、諫早湾干拓事業によって水系が拡大して流路延長が21kmから28kmになり、流域面積も87㎢から現在の広さになったことが書かれています。
信濃川は「流路延長367km、流域面積1万1900平方キロ」ですし、利根川は「流路延長322km、流域面積1万6840km」ですから、一級河川とは単に大きさではないことを表現しているのですね。
帰宅してからこの本明川について気づいたので、これからはもっと一級河川と二級河川について気をつけながら散歩をしてみようと思ったのでした。
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