数字のあれこれ 25 <どれくらい歩けるのか>

たまに、歩いて目的地に向かうという番組があります。
見ていると疲れそうなので、結論だけ楽しみにしていますが、おおよそ一日に30kmを目標にしている印象です。
平均して1時間に4kmぐらいの速度ですから、単純に計算すれば8時間で歩ける距離です。


例えば、私たち看護職は業務内容によっても差はあるとはおもいますが、比較的よく歩く仕事です。
勤務中にどれくらい歩くか、歩数計を使って正確に測定した調査があるかどうかはわからないのですが、自主的に歩数計をつけて歩いた人のブログをみると、1万5千歩から2万歩あたりが多い印象です。


私は歩数計を使ったことはないのですが、忙しい日にはほとんど座る時間もなく動き回っていますから、2万歩近くあるいはそれ以上、歩いているのかもしれません。
また忙しい日は仕事中にほとんど座ることができないので、帰り道では脚だけでなく腰もフラフラになりそうな疲労感があります。
比較的疲れなかった日や休みの時には席を譲ろうと当たり前のように思っていても、これくらい疲労感があると「人を押しのけても座りたい」という気持ちがむくむくと出て、悪魔と天使の境界線上になりそうでちょっと自分が怖くなるレベルになります。


2万歩はどれくらいの距離になるのでしょうか?
歩幅の計算方法がオムロン社のHPにありました。
「身長×0.45」だそうですが、それだと私の場合は70cmにもなってしまいます。
そんなに大股ではないので、実際に測ってみると、大股で歩けば40cmぐらい、平均して35cmぐらいでしょうか。
だとすると、2万歩だと7kmぐらいのようです。
通勤も含めると9〜10kmぐらいでしょうか。


あちこちと散歩をするようになって、どれくらい自分が歩いているのかおおまかな計算をするのですが、6〜7kmぐらいで疲労がピークになるようです。
そこを過ぎると、腰掛けるベンチを探し始めます。無ければ道ばたの石でもいいやという気分。


その前に3kmぐらい泳いでから歩き始めていることもありますが、案外10kmを歩くというのは疲れます。
テレビ番組の1日30kmというのは相当なもので、大げさに編集したわけではないと、実際に歩くことでわかりました。


東南アジアを行き来していた頃、少数民族の人たちが道無き道を歩き幹線道路から1〜2時間歩くような集落を行き来したり、山を越えて畑へと通っているのを見て、その健脚に惚れ惚れとしていました。


日本でも歩くか馬ぐらいしか交通手段が無い時代は、あのように歩いていたわけでしょうが。


昔の人はどれくらい歩いたのだろうと検索したら、関東地方整備局「日本橋から京まで、何日くらいかかっていたのですか?」に、「江戸日本橋から京都三条大橋までの距離は約492km、15日とすると、1日平均約33kmも歩く計算になります」とありました。


もちろん東海道を行くのは日常的な歩き方ではないのでしょうが、33kmなんて歩いたら疲労困憊して寝込むか、筋肉や腱を怪我するレベルですね、私には。


ただ、私も歩数計で測ったわけでもなく地図上で大まかな距離を計算しているだけなので、散歩で歩いた距離を少なく見積もっている可能性があります。
もう少し正確に歩いた距離を測定し、記録するためにアプリを入れようか迷い中です。
自分がどくれくらい歩いているかというデーターでさえ、案外知らないものですね。



継続は力なりなので、少しずつ歩く距離を伸ばして行けたらいいなと思っています。
でも、数値に気を取られ過ぎて、せっかくの楽園の風景も目に入らなくなってしまうことのないように、のんびりと歩こうと思います。



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