数字のあれこれ 26 <歩数計を買ってみた>

どれくらい歩いたかアプリを入れてみようかと思いましたが、どこをどれだけ歩いたかといった個人情報がお金になることにちょっと戸惑いがあったので、原始的な方法の歩数計をさっそく購入しました。


歩数計というとなんだか中高年のウオーキングのイメージがあって、買わずにいました。
おばさんにはなりたくないというあがきでしょうか。
でも前回の記事の下書きを書いたあと、無性に欲しくなりました。
日頃、自分がどれくらい歩いているのかさえ知らないことが、急に耐えられなくなったのでした。
是非ともきちんと測定しなければと、歩数計を見に行きました。


2000円前後でそれほど高くもないのに、ただ歩数を測定するだけでなく、距離やカロリーまで計算できるものが揃っていて驚きました。


さっそくポケットに入れて、家の中を歩いてみました。
家の中でもこまごまと動いているつもりでしたが、洗濯物を干すぐらいだと100歩にも届かずがっかりです。
ところが一旦、外に出ると、どんどんと数字が増えていきます。
自宅から駅までは近いので、それほど歩いていたつもりはないのですが1200歩近くになりました。
ということは、通勤だけでも「けっこう」歩いているようです。
いや、その「けっこう」が実際にどれだけなのか数値にすることが、購入した目的ですね。


購入した翌日、歩数計をポケットに入れてうきうきと葛西臨海公園へ出かけました。
いつもならビールを片手に海を眺めてぼーっとするのですが、今日は歩数計の数字が目的ですからね。
今まで歩いたことのない、広大な鳥類園を歩いてみました。
着々と、1000、2000と数値が上昇していきます。


せっかくきたので、葛西水族園のペンギンのところでしばし休憩。


まだまだ歩けそうと思い、葛西臨海公園駅前から環七を真っすぐ葛西駅まで歩いてみました。
そこから電車にのって自宅に戻った時の歩数が、19,749歩になりました。
惜しい、あと251歩で2万歩でした。
あらかじめ設定しておいた歩幅で計算すると、約7.8kmのお散歩です。
疲労感の感じから10kmは歩いていたのではないかと思っていたのですが、案外、こんなものなのですね。


歩数計トリビア


いつごろから歩数計が出始めたのか、あいまいな記憶しかないのですが、ここ20年ほどのような気がしていました。
Wikipedia歩数計を読むと、初めて実用化されたのが1780年ということにびっくり。


そして、日本での歴史が以下のように書かれています。

日本では、ヨーロッパ製の歩数計を江戸時代中期に平賀源内が改良して、「量程器」というものを作り、江戸時代後期には伊能忠敬が日本地図の作成にあたって、「量程車」という計測器と「歩度計」という歩数計を使用して全国を歩いたといわれている。


国土地理院の10月10日のtweetに、「伊能忠敬は歩幅を数えて距離を測りながら日本地図を作りました。自分の体を使って測ることは測量の基本です」とあったことが印象に残っていたのですが、このことだったのですね。


平賀源内も伊能忠敬も、歩くたびに数値が増えていくことにわくわくしたのかもしれませんね。
いえ、もっと真剣だったでしょうけれど。



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